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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月19日 (Sun)
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2008年10月22日 (Wed)
はふ~。




20日1時
拍手ありがとうございます!
そして、そしてご指摘ありがとうございます。
天命ブログは一応あるにはあるんですよね(八雲以外のジャンル置き場ブログ)
なので今後はそうしたいと思います。ネタバレの事などは全く気がつきませんでした(汗)
天命も好きといってくださってありがとうございます!
よろしければあっちのブログも覗いてやってくださいませ。

はい。そういうわけですので(え)
天命のうだうだ語りは向こう(本館万倉庫内ブログ)でしようと思います。
ここは八雲ブログですし、正論ですしね。
うん、指摘してくださる人が居るのがありがたい。
注意されなくなったら終わりだと思ってますので…。

あ、でも新栄の話ぐらいはお許しくださいね(苦笑)
……早く続き書きたいな…>新栄

さて、あっちでも本性バラスか(笑)


さてさてお待たせしました。

久々にまともなフツーの甘い八晴です。
……↑書いててなんか悲しくなった(苦笑)

すみませんと謝りたくなった…うん。

新婚さんでお買物♪




「ねっ!」
少し遅めの朝食の片付けを終えた晴香が八雲の元へやってきた。
「ん?」
「お買物いこ!」
「買物…?」
八雲が座って居るソファーの足下にちょこんと座った晴香。
「何を買うんだ?…」
昨日、食料品は一緒に買いに行ったはずだ。特にないものは…思いつかない
「いろいろ。そろえなきゃいけないものがあるでしょ?」
「……………。」
新しい家に引っ越してきたが殆どが晴香が使っていたもので八雲の物はほとんどない。
「何を…買うんだ?」
だが、生活に必用最低限のものは揃っている。
「…パジャマとか?」
「君のはあるだろ、僕のも…別にジャージでいい。」
「じゃぁ、食器」
「それもあるだろ?」
ただしお皿の種類と乗っている料理はばらばらである。
同じ料理でも八雲と晴香のとではお皿が違うのが当たり前…である。
八雲がそういうと晴香が怒ったようにこういった。
「揃・え・た・い・の!!」
その指を八雲の口に突きつけた。
これ以上反対意見を言うなというように…。
「……………。」
「…折角一緒の家に暮らしてるんだから…ね?」
「…今…お金を使わなくてもいいじゃないか。」
八雲は晴香の指を離してからそう言った。
八雲は八雲なりに…将来に対する計画があるのだ。
マイホームが欲しいだの、子供の学資金…等々考えればこの先足りない事はあっても余ることなどない。
だから、今は使う事なんてない。壊れたのならまだしも…。
そんなことを晴香に話すと…笑われた。
「八雲君大げさ…そんなテレビを買い換えようって言うんじゃないんだよ?」
渋い顔の八雲に晴香はそう言った。
八雲はますます渋い顔になる
「お皿はいいのは高いけど…高いのが欲しいんじゃないの」
「………。」
「ただ揃えたいだけだから…」
ね?買物いこう?
「……わかった。」

最初から…

お願いをされて断れるわけなどないのだ……。

ただそれを素直に認めるのがすこし悔しいだけ…だ。





「やっくもくんっ!早く!」
「そう言うなら君も戸締りまりしてくれ…。」
八雲はそう言うと…ベランダに通じる戸を閉めて…玄関に向かった。
玄関ではもう晴香が靴を履いて待っていた。
「おーそーい。」
晴香はそういいながら歩いて着た八雲の手を掴んだ。
「はいはい、悪かったな。」
そう言って八雲はそこにおいておいた鍵をポケットに突っ込んだ。
それと同時に携帯と財布を確認する。一応ある。
「行ってきます。」
八雲はそう言うと口元に笑みを浮かべて晴香にキスをした。額に触れるだけのキス。
「行ってらっしゃい。」
にっこり笑って晴香はそう言った。
その穏やかな笑顔が消え…今度は子供がイタズラを思いついたような笑みになった。
そうして…お返し!っといわんばかりに抱きついて…こっちは唇を重ねた。
「行ってきます。」
腕を首に回したまま…晴香はそう言った。
「あぁ…。」
……照れているのは…見間違いじゃない。。
こういう不意打ちに…弱い。正直に白状すると泣き顔とお願いの次に弱い。
それを楽しそうに見ているが…彼女は無意識なのだから…責めようがない。
むしろ無意識じゃなかったなかったら即座に八雲に食われているところだろう。
「い、行こう…か」
するりっと…首から腕が離れて…ようやく八雲はそう言えた。
「うん!」

満面の笑みを見て…彼女の方はなんとも思っていないことを思い知らされる…
出かける前から…疲れたのは気のせいだ……多分。



「八雲君!こっち、こっち!」
選挙じゃあるまいし…そんなに叫ぶなと言いたくなる。
それでも…嫌な感じはなしない。
但し、君限定で……。
「はいはい。」
駅の階段を下りてそこで待っている晴香に追いついて…その手を取った。
いつの間にか手を繋いでいないと不安になって言る自分がいて…苦笑する。
「で?どこに行くんだ?」
「こっち!」
晴香は八雲の手を引きながら…歩き出した。
「いい天気だねー」
そんなことを言いながら歩いている晴香のワンピースの裾が踊るようにして翻る。
「そう、だな…」
半歩前を行く晴香のスカートの裾を何気なく見ながら八雲はそう返事をした。


カランッとドアベルが音を立てた。
晴香に連れられてやって着た店で。女の子が好きそうな…ほんわかした雰囲気だ。
たぶん、一人だったら入れない店。
「いらっしゃい…あら、斉藤さんこんにちは」
中にいたエプロンをつけた女性がそう言った。
「こんにちは!中村さん。」
隣の晴香がそう言ったので八雲は驚いた。だがその次の言葉にもっと驚く事となる。
「今日は旦那様と一緒なんですね。」
「はいっ!」
旦那様…で赤くなったのは二人とも一緒だが…
晴香は嬉しそうな満面の笑みを浮かべている。
対する八雲は照れて何も言えていない……。
「ごゆっくりどうぞ。」
にっこり笑って彼女は作業に戻った。何かを書いている。
「知り合い…か?」
声を潜めて八雲は問うた。
「うん。店長さん。」
「店…」
「すごいよね。仕入れから陳列まで全部やってるんだよ。」
晴香はそういいながら…籠を持って八雲を引っ張ってある場所へ向かっていった。
店の奥の方…棚が見える、そこにあるのは多分食器。
「あ!新しいマグカップ!」
晴香がそう声をあげて、それを一つ手に取った。白地にお澄ましした黒猫が書かれている。
新しい…かどうかが分るぐらいは頻繁に通っているというコトだろう。
思えば食料品などは一緒に買いに行くがこういう…私的なものは一緒に買いに行ったことはなかった。
「八雲君はどれがいい?」
「…なんだって?」
思わず聞き返してしまった、丁寧に。
「だって八雲君のマグカップないでしょ?」
きょとんっとした…晴香の顔がそこにあった。手に持っているのは…見たことのある猫のマグカップ
黒猫がイラストで2匹かかれているそれは…見間違うことない晴香が普段使っているもの。
ここで買ったのか…。八雲はそう思いながら口を開いた。
「…ないけど…なくても困らない。」
「だーめっ!…買うって約束だったでしょ?」
そう言うとその脇腹を容赦なく突かれた。
「…………。」
睨むと…逆に膨れられた。
「じゃぁ、君が決めてくれ。」
八雲がそう言うとたちまち晴香に笑みが戻った。
とりあえず、買っていいとのお許しが出たからだろう。
あーだのうーんだの言いながら暫く考えていたがその中の一つを手にとった
「これにする?マグカップ…」
そう言って見せたのは色違い。っといっても違うところは上下に入ったラインの色だけ。
「そうだな。ペアだし」
これは緑、晴香が持っているのはオレンジだった。
晴香が選んでくれたものなのだから八雲に拒否する理由はない。
それを伝えたくて微笑むと…晴香も満面の笑みを浮かべた。そうして籠の中にマグカップを入れた。
「じゃぁ、お皿もそろえよう?コレ可愛いし!」
そういって指差した先にあったのは角皿。縁で猫が遊んでいる。
確かに可愛いのは認めよる…だが……。
「……。誰が持って帰るんだよ」
この重いものを。今まで辿った道を思い返してもあまり重い荷物は持ちたくない。
「頑張って?」
晴香はクスクス笑いながらそういった。
多分、お願いされたら断れない事はうすうすきずいているのだろう。
でもそれを素直に認めるのは…やっぱり癪で…肘で小突いてやった。
「しょうがないな…。」
八雲は苦笑しながらそう言った。半分照れ隠し。
それは晴香も分っているんだろう…嬉しそうに晴香も笑った。
「これ、パスタ皿ね!」
そんなことを言いながら籠に二つお皿を入れた。
「他は?」
「え?もっと買っていいの?」
ぱぁっと…っ輝いた笑顔が眩しくてすぐにはだめといえなかった…。
「君の良心に…任せる。」
出てきたのは、そんな言葉だった……


「お荷物。よろしかったらお送りしますよ?」
会計に向かった八雲たちに向かって中村はそう言った。
「え?本当ですか?」
ぱっと顔を輝かせたのは晴香だ。
八雲に持って帰らせるのに少しは後ろめたさがあったのだろうか。
「斉藤さんはお得意様ですから。今日の夕方でいいですか?」
「はい!ありがとうございます!」
嬉しそうに言う晴香を見て…くすっと笑う中村。
「住所お願いします。」
そう言って手近にあった紙とペンを差し出した。
「八雲君書いてて?」
「………。」
何で僕が…っと視線で訴える。
「まだお店の中見て回りたいの。」
その視線から察したように晴香がそう言った。
「…わかった」
八雲がそう言ってその紙に住所を書こうとした。
そこで気付く…猫、猫、猫…。
メモ用紙にも猫。渡されたボールペンも猫。
盗み見した…彼女のエプロンにも猫だった。
「八雲君!みてみて!」
そんな声で振り返ると晴香が何かを手に持っていた。
「一輪挿しだよ~可愛いよね。」
陶器…だろうか。
これまた花瓶の足元に猫が…ちょこんと座っている。
「ね~八雲君。」
「…それは、君の小遣いから出すんだ。」
「え~。これテーブルに置いたら可愛いよ?」
「それはそうだろうけどな…。」
「ね、買って?」
「………………………。」
今の動作は確信犯だ。っと思う
「………」
だが、それを跳ねのけるだけの元気はない。
「……もう、好きにしろ」
「うん!好きにする!」
満面の笑みを浮かべられたら…もう何もいえない。
「…可愛いらしい奥様ですね。」
クスクスと…控えめな笑い声が聞こえてきた。
「……困ります。」
苦笑交じりの笑みを浮かべる八雲。
それでも幸せそうなのだから…惚気にしか聞こえない。
「猫…お好きなんですか?」
住所を書き終わって…八雲はそう問うてみた。
「はいっ!」
満面の笑顔でそう返事が帰ってきた…。
「ねー八雲君!」
店の隅のほうからそう呼ばれた…
「君はまだ買う気か!?」
八雲はそういいながら…晴香によっていった。
「いい旦那様。」
八雲の耳にそんな単語が聞こえた…。
「あれ?八雲君顔赤いよ?どうしたの?」
きょとんとした顔で晴香がそう訊ねてきた。
「なっ…なんでもないっ!!」
八雲は慌ててそう返事をしたのだった…。

その日の夕方。

斉藤家の猫グッズが一気に増えたのだった……。



END

分った方はニンヤリしてください(笑)
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無題
食器は割れ物なので百均!!w
でも、家具とかは赤で統一してたかなぁ…。

こういう、可愛らしくて和むお店あったらいいな(猫好きw)♪
哀(あい) 2008/11/06(Thu)20:45:35 編集
Re:無題
哀(あい)さん
気がつけばこんな日っ!?放置しててすみません(汗)
食器は確かに割れ物で、割れるとショックが大きいですが…だからこそ大事に使おうとしませんか?
我が家はそのタイプで…私のコップは小学校の頃からまだ現役です(笑)
脱線しましたが…新婚さんですから!思い出はプライスレスってことで(何)

パステルカラーの、お店たまに見つけてはほんわかします。
猫グッズだらけの店は見たことありませんが…(笑)

御返事遅くなりました(汗)
【2008/12/08 16:44】
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