忍者ブログ
2025.03│ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2025年03月10日 (Mon)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2010年10月11日 (Mon)


擬姉兄妹な公香&真田×志乃。
ラブくはない…どっちかといえばコメディータッチかな…。



買物帰りのファッションショー(笑)




初。ベタ甘っ!ラブイチャ!

真志~

日常的に甘いといいさ!プライベートでは。


傷話。


荷物持ち。
っという名目で呼び出さた…ほぼ、アッシー状態。
公香の住むマンションに居る真田。
ついでに言うと志乃もここで暮らしてる。
あの事務所に女の子を住まわせるなんて馬鹿じゃないの!?
……っという公香の一言でこういう形に落ち着いた…。

今、奥の部屋でお着替え中である。
誰がって?
志乃だ。
女2人で買物に行くと…大概その後行なわれるファッションショーに付き合う羽目になる。
まぁ、嫌いじゃないけどさ…。
正直、綺麗になっているのを見るの楽しいし。
志乃が笑ってるのを見るのも好きだ。

「真田、入っていいよ。」
公香がそう声をかけながら…ドアを開けた。
「私的に一番のお気に入りコーデから」
車椅子ではなく普通の椅子に座っている志乃。
ワンピースを買ってきたんだろうか、見覚えがない。
白地に、赤い花柄のワンピース。それに白のカーデガンを羽織っている。
「どう?」
横でニンヤリ笑っている公香がそう問うた。
「どうって……。」
「正直な感想、言ってください。」
むくれてるところを見ると似合ってないと思ってるんだろうか。
「パステルカラーだけじゃなくて、そういう明るい色も似合うんだな。」
「あたしの見立てだもの。」
ふふんと…笑う公香。
「靴もおニューよ。」
ワインレッドのミュールが足元においてあった。
「夏らしくていいとおもうよ。店の中じゃ寒いかも知れないけど…。」
「そこは?男が気を配るト・コ・ロ・。でしょ?」
またニンヤリ笑って真田の胸を指で突いた。
「さて、次ね~。」
公香が踵を翻したのを見て、真田も回れ右をした。
「次、楽しみにしてる。」
志乃に向かってそういうと…はにかんだような笑みを浮かべて頷いた。

あぁ…可愛いなぁ…。
少し名残惜しいがドアを閉めた…。

ベタ惚れだという…自覚はあるのだ……。


「清楚なお嬢様風。志乃ちゃん物腰が柔らかいから絶対男受けすると思うのよね~こういう格好。」
ふんわりとした白チュニックは見たことがある。黒のロングスカートも。
ターコイズブルーの帽子にコサージュがついている。コレが新しいのか。
「帽子?」
「正解。」
「ってか、何だよ男受けって。」
「そのままの意味だけど?」
「…確かにいいけどさ…。」
「あたしじゃなくて愛しの志乃ちゃん言ってあげたら?そう言うことは」
ごもっとも。
「…似合いすぎて困る。な…いろいろ。」
頬を掻くと…そのいろいろのニュアンスが伝わった…と思う。
「帽子被るとまた、違う感じになるな…。」
「アンタが帽子被ってるから。選びたかったんだって。」
「きっ、公香さんっ!」
慌てる…っというコトは嘘ではないというコト。その素直さに笑みがこぼれる。
「そっか、じゃぁ、次のデートはおそろいだな」
志乃の前にしゃがんで…にっと笑ってそう言うと、帽子で顔を隠しながら志乃はコクンと頷いた。
可愛いな…っと思う回数はもう、数え切れない。
「あんたもそれなりの帽子被らないとね~」
座っていた真田の頭に公香が腕をのせてにやついていた。
「重い!」
公香を振り払うと前と後ろから笑い声が聞こえてきた。志乃と公香。
「志乃ちゃん、センスがいいから帽子選んでもらいなさい。」
ねっ、志乃ちゃん?
そう言うって笑う公香。それを受けた志乃は真田のほうを見た。
「俺も選んで欲しいよ。」
志乃の視線を受けて真田がそう言った。
「じゃぁ、次のデートのときな。」
「はいっ。」
思わず抱きしめそうになったのだが…それを読んでいたかのように公香に後ろ襟を引っ張られた。
「何すんだよ!」
「次のお着替えの時間です。」
わざと事務的にそう言う公香。
「ちぇっ…。」
そのやり取りがおかしくて…志乃は笑いを堪えるので必死だった。


部屋の中から微かに笑い声がこえてきて…
そういえば公香もよく笑うようになったなぁ…っと…。
ぼんやりそんなことを思いながら…待っていた。



「最後はカジュアルで。」
「足、ほっせーっ……。」
ショートパンツから伸びる足に思わずそう言ってしまった。公香からの拳骨が落ちたのは言うまでもない。
他の襟付きのシャツとネックレスに触れるほどの余裕がなかった。
「アンタそれ、女の子に言う台詞?」
デリカシーのない奴。…っと呟くがそこは無視する。
「事実だろ。ってか、公香。短いのはやめてくれっていってただろ。」
「いいじゃない。周りにはいくらでも居るわよ。」
「俺がよくないの。」
「器のちっちゃい男ね。」
「そう言う問題じゃないだろ。」
「じゃぁ、どういう問題よ。」
にやっと笑う公香。分ってるくせに聞くのか。
「見ていいのは俺だけなんだよ!」
志乃の方は見れなかった。いろんな意味で。
「よく言うわ。キス止まりなくせに」
『なっ!?』
見事にハモった。そうして志乃のほうが顕著に…真田は微かに顔が赤くなる。
たのしー。っと思っているのは他の2人には分らない。
「志乃に余計な事吹き込むなよ!」
「余計な事って?」
完全にお遊びモードに入った公香はニヤケながらそう聞く。
「い、いろいろあんだろ。」
「例えば?」
「…………。」
「真田が実は耳が弱いとか?」
「っ…それ関係ねーだろっ!」
「じゃぁなぁに?」
「な、なぁにって…余計な事は余計な事だよ!」

こんな事がしばらく続いた……。

END

真田は耳、弱そうなんだ(爆)

こういう構図好きだーーっ!!(叫)
弟をからかう姉貴。(笑)





運の使い道



傷話。
「なー志乃」
「?なんですか?」
「膝枕して?」
「え?」
「…嫌?」
「……い、いですけど…。」

そんなわけで…今に至る…。

公香と山縣は仕事で居ない事務所…。留守番という名の休み中だ。

「真田さん?」
「ん~…?」
「…暇じゃ…、ないですか?」
「たまにはいいだろ。何もせずに過すのもさ…。」
志乃を見上げると…困ったような顔で見下ろしてくる。
「志乃は嫌?」
「そうじゃ…ないけど…。」
「じゃぁ、このままで。」
にやっと笑って真田はそう言った。
っと言ってもすることがないのは…変わらない。
ついでに言うと話す話題もない…。若干気まずい…。
志乃は寝ている真田を見た。
髪の毛の間から見える…銃創。
半そでの腕にもあっちこっち怪我の跡が見える。
「傷…多いんですね。」
「まぁな…こういう仕事だし。俺、運無いし。」
そう言うと、自嘲気味に笑う真田
「一番大きな怪我っ…て何ですか?」
「やっぱコレかな」
トントンっと、例の銃創を叩く。
志乃の顔が苦痛に歪んだのを見逃すほど間抜けではない。
「…そーんな顔しないの。俺、生きてんだからさ。」
下から志乃を見上げてにっと笑う。
「生きてりゃいいんだよ。…どんだけ怪我したって…。」
真田の笑みに…心臓が捕まれたように痛くなる。
「泣きそうな顔してる…大丈夫か?」
心配そうに見上げてくる真田に…志乃は無理して笑った。
「はい…。」
「俺が今、生きてんのは志乃のお陰なんだから。…な?」
「…はい。」
今度は上手く笑えただろうか…。
志乃はそう思った…。真田が安心したように笑ったのを見ると…上手に笑えたようだった…。
「これは?」
額に残っていた…痕をそっと指で撫でる。薄くなってるけれど確かに傷。
「あぁ…バイクで事故って縫った痕」
「縫ったって…。」
「4針…だったかな…」
「…………。」
「まぁ…コレに比べたら大したことないよ。」
またしても…銃創をトントンっと叩く。
「痛くないですか?」
「全然。」
そう言って真田は…ふと何かを考えるような表情になった。
「今思ったんだけど…」
「?なんですか?」
「俺さ。今まで運がなかったの…きっとあの時、志乃と出会うためにとってたんだな…って。」
この人は…どうしてこういうコトはさらりと言うのだろう…。
頬が熱を持つのを感じた。
「そう…だったら…嬉しいな…。」
ぼそっと…呟いた志乃の言葉に真田は笑って答えた。
「そう思うことにする。そっちのほうが幸せだしな。」
赤い頬に真田はゆっくり手を延ばした。
「…………。」
頬に触れたその手は…志乃が思っていた以上に暖かかった。
その手に…自分の手を重ねる。その暖かさが…手から…頬から体の中に入ってくるようだった。
こういう感情を…幸せ…っていうのかな…。
いつの間にか目を閉じていた志乃は…そう思った。
「真田さん…」
「ん?」
「…好き…です。」
目を開けた志乃がみたのは…

嬉しそうに微笑む真田の顔だった…。



おまけ その後。

「俺も好きだよ。」
「…はい。」
「むしろ、大好きだよ。」
「………………。」
「志乃は可愛いな。」
「……………。」
「……照れてる?」
「人が…素直に…っ…。」
「俺だって、素直な気持ちを言葉にしてるだけだぜ?」
「いつも…。言うくせに…」
「いつも思ってるからだよ。」
「………………。」
「ごめん。怒んないで、…嬉しかったから…つい。」
「嬉…しい?」
「…志乃が好きって…言ってくれることってあんまりないから。」
「…だっ…てそんな。…言うような事じゃ…。」
「俺は言われたいよ?」
「……………。」
「言われたいから、志乃にいっぱい言ってる。」
「ほっ…んと…に?」
「もちろん。」
「…………。」
「…少しつづ。増やしてくれると嬉しいな。志乃ちゃん。」
志乃はこくり…っと頷くだけで…何もいえなかった……。


END

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
←No.498No.497No.496No.495No.494No.493No.492No.491No.490No.489No.488
ブログ内検索