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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月19日 (Sun)
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2007年01月13日 (Sat)

拍手御返事。

紗奈さん。
もう行かれたかも知れませんが、まだ八雲系の作品はありませんよ(苦笑)
そして、年齢でとやかく言うつもりはありませんが(そのお年でしっかりした方もいらっしいますし、20過ぎでもいい加減な人も居ますから)
一応、あそこはR-15ということになってます。
表に堂々と置けるような物ではないですし、現実と妄想の区別がつく方ではないと困りますので…。
その年齢は最低でも15歳だと思うのです。
ただ、歪んではいますが愛情があるのも事実です。愛のないものは私は書きません。
そして葛藤もあります。二人が悩みながら、それでも前に進んでいく姿。
それを見てほしいという欲求もあります。なのでR-15です。
本音と、建前の違いですね(苦笑)
あそこの部屋の作品は、そんなわけですから…なかなか更新はないと思います。
軽く扱いたくないんです、その心情を葛藤の中で生きている二人を。
これは物書きとして譲れないところです。
ご理解いただければと思います。
いらぬことまで、長々と失礼しました。


さて、書初め話。


「やぁ!」
今年、初めての大学。
晴香はなにやら膨らんだ手提げ鞄を持って、映画研究同好会のドアを開けた。
「…………。」
新年早々、煩いのが来たと言わんばかりに顔を顰める八雲。
「あけましておめでとう!元気だった?」
「……なんだ、正月に餅を食べすぎて体重が増えたのを気にして凹んで入ってくるかと思ったが…馬鹿みたいに元気だな、君は。」
新年の最初の言葉がそれか!
思わず叫びそうになった晴香だがここは我慢。新年早々、喧嘩しに来たわけじゃない。
「八雲君、書初めしよう?」
そう言っていつもの位置に陣取る晴香。
「……正月で頭のねじが緩んだか?」
そういいながらため息を付く八雲。
「失礼ね!」
そう叫びながらも、着々とお習字セットを広げていく晴香。
「……それ、どうしたんだ。」
「実家から持って来たの。はい、八雲君の筆。」
ポンッと渡されて、八雲の前に下敷きと宣紙とが置かれる。拒否権はないらしい。
しょうがない、付き合ってやるか。
八雲はそう思いながら文鎮で紙をとめる。
「じゃ、まず新年の抱負を書いてください。」
墨汁を硯に出しながら晴香が言う。独特の、灰のような臭いが漂ってくる。
八雲は、準備のできた墨を筆に含ませ…少し考えた後、こう書いた。
【続】
「続く?」
即座に晴香が反応してくる。
「それ以外の何の字に見える。」
しれっとそう言って、晴香の広げた新聞紙の上に置く。
「もー。またそんな事いって!」
そういいながら、晴香が書き上げた文字は
【繋】
「いろんな人との繋がりを大事に…したいなって。思って」
説明を求めるより早くそう言う晴香。
だが八雲は聞いているのかいないのか…反応をよこさない。
「八雲君?」
「…繋がりね。確かにそれはいいが、それで僕を事件に巻き込まないでくれよ。」
皮肉を言いながらも次の文字を書く八雲、そうして晴香も口げんかをしつつ文字を書いていく。

それぞれ思い思いに書いていたはずなのに
偶然にも、最後に書いた言葉が熟語をなしていた。
【共】【生】


END

八雲の【続】には二つの意味が込められてます。
一つは晴香のと関係が続けばいいと思う【続】
そして、もう一つは親父殿との因果関係(?)の【続】
続けたい【続】と続けたくない【続】。

だめだ、ねむい(苦笑)

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