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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年11月16日 (Sat)
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2007年01月18日 (Thu)

どうしても書きたい事がある。

できるならここで書きたい。

でも、長くなりそうな……

さて、どうなることやら…

ま、どうであれテスト終わってからの話ですね。




6巻後・恋人設定。


外は冷たい風が我が物顔で走り回っている。
だが、午後の日差しを窓からいっぱい取り込んだ室内は暖かく…
和室でひなたぼっこをする猫のように…2人はそこに居た。
「八雲君。」
相変わらずの寝癖だらけの髪の毛に指を通し梳く晴香。
「……なんだ。」
閉じていた目を開け、声の主の晴香の方を見やる。
彼専用の枕に頭を預ける格好で寝ていた八雲は必然的に晴香を見上げることになる。
「夕ご飯。食べて帰るでしょ?何が食べたい?」
「…もうそんな時間か?」
視線だけ動かして時計を見る八雲、だがまだ3時にもなっていない。
「そうじゃないけど…一応聞いておこうと思って」
それだけ言うと…少し心配そうに八雲を見下ろして。
「…ひょっとして…寝てたの起こしちゃった?」
「いや、うつらうつらしてただけだ…。」
そう言うと八雲は起き上がった。そうして大あくび。
「おはよう。」
晴香がくすくす笑いながら、八雲にそう声をかける。
「…あぁ。」
それを聞いて八雲も…少しおかしそうに笑い晴香に向き直った。
太陽の光がすこし眩しかった。
「…綺麗。」
そんな言葉が、八雲の耳に入ってきた。
「?」
当然声の主は晴香で…
両手を床につき身を乗り出して八雲の目を凝視していた。思わず少し、身体を引く。
「日が当たると、また色が違うんだよ。」
「…また君は…ボキャブラリーが少ないな。」
何度も聞いた『綺麗』に、感謝の言葉よりそんな言葉が出てくる。
「うっ…しょうがないじゃない。…この色は言葉では表現できないよ」
でも…と言葉を区切って八雲の頬を撫ぜる晴香。
少しくすぐったかったのか八雲が小さく反応した。
「とっても深くて…見てると暖かくて……安心する色…だよ。」
「………そうか。」
皮肉は、出てこなかった。
その代わりにいまだ見入っている晴香の肩を抱き寄せた。
少しバランスを崩して晴香は八雲に抱きつく形になった
だが八雲は構わず、一度きつく抱きしめた。
「…八雲、君?」
そんな声を耳元で聞きながら、八雲はゆっくり肩を押し戻した。
近距離に晴香の顔がある。 慣れた、とは思わないが…今は顔を背ける理由がない。
「君の目は、青いんだな。」
あらためて瞳を覗き込んでそう言う八雲。
「え?」
意外だったのか目が見開かれた。
「…海より深くて…空より澄んでいる…青色だ」
その様子をみておかしそうに笑う八雲。そうして、一通り笑った後で真顔に戻った。
「…綺麗だ。」
そう言って…ほんの数秒深く見つめた後で、晴香の瞼にキスをした。
「……。」
キスを受けた晴香は赤い顔で八雲を…上目使いで見た。そうしてから…目を閉じ、少しねだるように顔を上げた。
内心はいろんな意味で穏やかじゃない八雲だったが、それを理性という蓋で押さえ込む。
そうして、待ち望んでいるその小さな桃色の唇に己の赤を重ねた。
触れるだけで離れたことに、珍しく晴香は満足しなかったらしい。
「…っ…」
再び、今度は晴香のほうから唇を重ねる…そうして、少し躊躇いながらも深いキスをして…離れた。
「…付いちゃった…ね。」
八雲が、何がかと思っていると唇に指が張った。
ほら。と…言いながら撫ぜた指を八雲に見せる。
確かに晴香の唇と同じ色のグロスが指についていた。
「…付いたままでも構わないけどね。僕は」
そう言うとその指をぺろりと舐める。
「っ!」
いきなりのことで目を白黒させる晴香。
「君の物だってわかっていいだろう?」
掴んでいる手を離そうとせずに八雲がそう言う満面の笑みで。
「…もぅ…」
恥ずかしいのか…少し膨れてそう言う晴香。
その様子がまたおかしくて…口元の笑みを深めた八雲。
「…本当に、綺麗な色だ…。君の目は」
掴んでいない方の手で晴香の頬を…顎のラインを撫でる八雲。
それに反応してすこし、身体を窄ませる晴香。
「ま、君が綺麗なのは目だけじゃないけどな…。」
心も、身体も…全部綺麗だ。
晴香を抱きしめ、耳にそう囁く。
恥ずかしげもなくそう言う八雲に対して
…晴香はまた頬を赤く染めたのだった。



END


甘甘を…目指してみた。
久しぶりに(おい)
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コメント
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はじめましてo(^∀^)o
今日やっと、ss全部読み終わりました!!ここ数日寝不足です(爆)
原作は、初期のころから読んでいたのですけど、こんなところに楽しいものを見つけて感激です(><)/
特に原作にはなかなか期待できない黒八雲もかなりつぼです☆☆
テスト期間で大変でしょうけれどもがんばってください。本家の完全回復楽しみにしています♪♪
けい 2007/01/23(Tue)00:08:44 編集
Re:はじめましてo(^∀^)o
けいさん。始めまして!
お返事が遅れてしまって申し訳ありませんっ!もう睡眠不足は解消されましたか?
私は原作は5巻からのお付き合いですのでまだまだ新参者です(笑)
そんな私の小説ですが楽しいといっていただけて怪しい笑いを漏らしています(←嬉しいんです・笑)
二次小説といってかなり好き勝手やってますが(汗)黒八雲、お気に召したら幸いです。
テストも、本家の修復もご心配おかけしましたが、無事終わりました。
これからも、よろしくお願いいたします。
【2007/02/07 22:58】
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