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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年11月14日 (Thu)
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2006年09月01日 (Fri)
9月になりました…。ね

結局、未来斉藤家も望月~も書いてません(爆)
勢いで書かないと続きません。気分屋ですから…(苦笑)


拍手お返事

14時:そうですね…。
ブログの更新片手でいいのであれば…20時ぐらいから…ですかね?
チャットに没頭できるのは…小説の長さにもよりますが23~24時ぐらいから(何だこの時間差・笑)
これも気分に左右されるところが大きいです(苦笑)





新婚で!べたべたで!甘甘で!バカップルで(笑)



『もうすぐ帰る。』

そうやくもから電話があったのはほんの5分前。今の時刻は大体11時。
晴香はパジャマの上にエプロンと言う格好で、鼻歌を歌いながら八雲の食事の準備をしていた。
「よし、できた」
歌うようにそう言って満面の笑みを浮かべる。
夫がいたら間違いなく衝動的に抱きしめていたであろう、笑顔。
結婚してから、その破壊力(夫限定)にますます磨きがかかったような気がする。
が、本人はそれを自覚していないのがますます夫にとっては辛いところ…
と…噂をすれば何とやら…ガチャっとドアが開く音がする。
「あ!」
まるで、主人の帰りを待ちわびていた犬のように玄関へと走っていく。
「ただいま。」
靴を脱いでいる八雲に思い切り抱きつく。ふわりとシャンプーの香りが八雲の鼻をくすぐる。
「お帰りなさいっ!」
八雲の胸に顔を埋めてそう言う晴香。
当の八雲は始めこそ驚いていたが、すぐにため息を付いた。
「何度も言ってるだろ?あまりくっつくな…」
そう言うと晴香を身体から離す。八雲の胸から顔を上げた晴香は少し不満そうに膨れる。
「………何もできないだろ。」
そっと頬に手を添えてから、たっぷり20秒かけて唇を合わせる。それから更に20秒。
「…ただいま。」
ゆっくり笑顔を浮かべる八雲。
「おかえりなさい。」
そう言って、仕切りなおしといわんばかりに、再び八雲に抱きつく。
「…君は少し落ち着いたらどうだ?それと、帰ってくるたびに突進は止めてくれ。」
嬉しいくせに出てくるのはそんな言葉。
「いいの。だってなんか嬉しいんだもん。」
「…もう一緒に暮らし始めて、1週間は経ったぞ?いい加減普通に出迎えてくれ。」
そういいつつもその手は晴香の頭を撫でている。満更でもないのだろう。
「いいのっ!それより、ご飯食べてないよね?仕度してあるから。」
「あぁ。ありがとう。」
2人は並んで玄関を後にした。



見られているというのは…あまり心地のいいことじゃない。それも凝視ならば尚のこと…。
それでも、あの満面の笑みを見せられては…言いにくい…。
「……無理して、付き合わなくてもいいんだぞ?」
そろりと、晴香の顔を見て八雲がそう言う。
八雲の正面に座った晴香は、テーブルに肘を付いて手の上に顎を乗せてニコニコしている。
「ううん。無理じゃないから大丈夫。」
更に、にっこり微笑んで再び八雲を見つめる晴香。抱きしめたい衝動に駆られるが…食事中なので自粛。
「ならいいが…。そんなに見るな…。」
少し、照れくさそうにそう言う八雲。
「八雲君が、おいしそうに食べてくれるから…見てて楽しいの。」
「…君が作ったものが…不味いわけがないだろう?」
そんな事を平然と言って肉じゃがのジャガイモを頬張る。
「ありがとう。…ねぇ、明日何か食べたいものある?」
「明日?…何かの記念日だったか?」
「ううん。そうじゃないの。…八雲君に好きなもの作ってあげて、美味しいって言って欲しいなって…思ったから。」
「そんなに気にしなくていい。…だが、作ってくれるというんなら…考えておく」
「…うん。」
またまたあの笑顔を八雲に向ける。
「………。僕の事はいいから、そろそろ寝たほうがいい。」
できるだけ、冷静を装って晴香にそう言う。
「え?大丈夫だよ?」
「明日も仕事だろう?片付けぐらい、僕がするから。」
「八雲君だって仕事でしょ?それにお風呂行ってないし。」
「…君は、頑張りすぎだ。」
ポンッと頭に手を置く八雲。
「少しぐらい、僕にも家事をさせてくれ。…共働きなんだから、君が一人で頑張る必要はない。」
「ありがとう、でも」
「でもじゃない。仕事持って帰ってるんだろ?」「え?」
初めて、晴香の顔から笑顔が消えた。
「…隠しきれてないぞ、新聞の下だ。」
そういわれれば、新聞に変な厚みそして、少しだけ覗く黄色いファイル。
「僕が電話するまで、やってたんだろ?」
「…正解。もう、八雲君には…適わないね」
苦笑気味に笑う晴香。
「もう、君の妻の仕事は終わりだ。…今からは先生の仕事しろ。いいな?」
そう言うと、箸を置く八雲
「ご馳走様でした。」
そう言うと食器を持って立ち上がる。
「お粗末さまです。」
晴香もそういい立ち上がる。
八雲はキッチンに、晴香はリビングの机にそれぞれ向かった。
キッチンからの水音はすぐに止まり八雲がリビングに戻ってくるのもさほど時間はかからなかった。
「ありがとう。八雲君。」
リビングに入ってくる八雲にそう声をかける。
「あぁ。」
そういいながら晴香のほうに歩み寄る八雲。
晴香の肩に手を置き身体を屈めて耳に囁く。
「…美味しかったぞ。肉じゃが」
「えっ?」
思わず振り返る晴香。
「まぁ、君より美味しいモノはないがな」
振り返った晴香の唇にそっとキスをして身体を離す。
「………」
ボンッと…顔が赤くなる晴香。
「風呂に行ってくる。」
楽しそうに笑いながら八雲はそう言い残し、リビングを後にした。
「もぉっ」
赤い頬を押さえて晴香がそう呟く。



「ねぇ」
「ん?」
「愛してる?」
「愛してるよ」
寝る前の言葉遊び。毎晩同じような事を言っているが飽きない。
「どれぐらい?」
「君が僕を愛してるのと同じぐらい。…君は?」
「愛してるよ?」
「どれぐらい?」
「あなたが私を愛してるのと同じぐらい。」
そう言うとくすくす笑う晴香。
「ねぇ、八雲君」
後ろから抱きかかえられている晴香が八雲を見上げる
「うん?なんだ」
それを見下ろす八雲
「名前呼んで?」
「………。」
「ねぇ。呼んで?」
「…君が、八雲って呼んだら呼んでやる。」
「ずるい。」
「…ずるくない、交換条件だろ?」
「…八雲。」
恥ずかしいのか顔を合わせない様にしてそう呟くように言う晴香。
「言うときは、人の顔を見てだろ?晴香?」
両手が塞がっている中、耳の近くにキスをする八雲。
「…八雲…君。」
「君はなし、だろ?」
繋いでいる手の左の同じ場所に光っている銀のリング。
「結婚したんだから…。」
晴香の手ごと引き寄せて二つのリングにキスをする八雲。
「…頑張る。」
照れたようにそう言う晴香。
「もっと、呼んで?」
「晴香。」
「もっと、」
「…晴香。斉藤晴香」
「もっと…」
「もう駄目だ。」
流石にもう、恥ずかしいのか八雲がそう言った。
「もう寝よう。」
「…はーい。」
少し不満そうだったが、そう返事をする晴香。
お互いに握っていた手を離し寝る仕度をする。
電気を切りベッドサイドのスタンドの淡い光のみになる寝室。
八雲がベッドに寝ると、当然のように八雲の腕の中に納まる晴香。
「オヤスミ。晴香」
「…おやすみなさい…八雲」
「いい夢を…」
「あなたもね。」
寝室から、明りを消した。



END

久しぶりに、バカップルな新婚ラブラブ書いた気がします(笑)
別人なのはお約束(苦笑)



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