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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年11月14日 (Thu)
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2006年08月17日 (Thu)
あぁっ!!
今日、妹に言われるまでまったく気づかなかったんですがっ!!
『山猫』に挟まってた広告(?)開けるじゃんっ!!

以下、その時の姉妹の会話
私「えぇ!?何これ!?」>広告
妹「え?姉ちゃん知らんかったん?」
私「知らん、知らんよこんなの。ちょっと見せ。」
妹の手からそれを取る。
私「って…なんで、上半身裸にコート!?なんでこんな格好なの!?」
妹「………。」<そこに目をつけるかと言いたそうな顔
私「ありえんでしょこの格好。寒いのか暑いのかはっきりすればいいのに、ってか。この格好じゃ絶対寒いよ!いや、かっこいいけど!」>一人テンション高い。


公式サイト様にあるギャラリーで見たところ。
5巻のポスターの一部っぽい……が!明らかにこっちの方が露出度が高いのよ!(笑)


お持ちの方、見てみてください(笑)

…八雲の…へそ……(何)



拍手お返事

9時:ヘタレもいいですか!(笑)ありがとうございます。
そして。
昨日は頑張りましたよ(笑)
そして、今日もキュンキュンになるように頑張ります~。


さて、予告どおり今日はクール編(晴香がぞっこん編ともいう)でお届けします。


水着の種類についてはあんまり突っ込まないでくださいね(笑)
私が知らないんで(苦笑)




設定は昨日のと一緒です。


「ねぇ。八雲君」
ソファーに座っている八雲にすすっと…擦り寄ってくる晴香。
「なんだ。」
「海、行きたいんだけど…連れて行ってくれる?」
「………どうしても行きたいのか?」
露骨に嫌そうな顔をする八雲
「うん。行きたい」
「わかった。連れて行ってやる。」
あっさり承諾する八雲。
なんだか、あっさりしすぎて拍子抜けする晴香。
「ほんとに?」
何か裏があるんじゃないかと疑ってしまうのは、八雲の日ごろの行いが悪いせいだ。…と開き直って訊ねる晴香。
「何だ?行きたいんだろう?」
「それは行きたいけど。」
「…なら、連れて行ってやるって言ってるだろう?」
「うん!」
満面の笑みでそう返す晴香。

大きな、思い違いは当日海に行ってから発覚することになる………。


「連れて行くとは言ったが、誰も泳ぐなんていってない。」
シートを引いて、ピーチパラソルで作った影の中で八雲がそう言う。
「えぇ!?そんな!」
お弁当やら、ジュースやらを入れてきたクーラーボックスに座りながら晴香が抗議の声を上げる。
「じゃぁなんで。水着着てきたの?」
今の八雲の姿は、上半身はいつもと変わらぬワイシャツだが、下はちゃんと水着に着替えている。
「どうせ君が何かしらドジをやらかすんだろう。」
バカにしたようにそう言うと持ってきた本に視線を落とす。
本気で泳ぐつもりがないらしい。
「もう。じゃぁ、いいわよ!着替えてくる。」
晴香は捨て台詞のようにそう言うとクーラーボックスから立ち上がる。
「膨らましといて!」
浮き輪を八雲に投げつけて、早足で去って行く晴香。
やれやれと言いたげに八雲は浮き輪に空気を入れ始めた。


「折角、一緒に海に着たのに!!」
水着に着替えた晴香はサンダルで砂浜の砂を思い切り蹴飛ばす。
さぁっと…細かい砂が舞うが、それはすぐに落ち着く。
普通のカップルのようないちゃいちゃは望まない(本当はしたいが相手が八雲なので半ば諦めている)が、少しぐらいは遊べるかと思っていたのに……。
当の八雲はまた本を広げて、それに没頭している。
一応、浮き輪は膨らましてくれたみたいだが…クーラーボックスに無造作に乗せられている。
なんだか自分がバカみたいに思えてしまう。一人だけはしゃいでるのをひしひしと感じる。
そう思うと八雲が好きそうな水着を選んだこともバカらしく思ってしまう…。
名前を呼ぶ前に足音に気づいたのか顔を上げる八雲。
視線がぶつかる。
「…じゃぁ。行ってくるから。」
浮き輪を手に取りそう言う晴香。もう誘おうなんて思えない
八雲の眼球がゆっくり上下に動く。
「ふぅん。」
帰ってきたのはこの反応。
もっと他に反応はないのかと言いたくなる。
「準備体操してから入れよ。それと溺れるなよ。」
心配してるのかバカにしてるのか分からない口調。
「えぇえぇ。溺れたりしませんよ!」
荒い口調でそういい、海に向かって歩き出す。
これ以上、八雲の傍にいると泣きそうだった。
海の水は思ったより冷たかった。
だが、はしゃぐ気にもなれず、ばしゃばしゃと胸の辺りまでの深さへ歩いて行き上半身を浮き輪に乗せる。
沖に流されない程度にぼんやりしながら浮き輪に乗っかって波に揺られていた。
浜には相変わらず八雲の姿があって、海の中には八雲の姿がない。
正直、一人でこんな事をしていてもつまらない。こんな事なら行くなんて言わなきゃ良かった。
海水よりもしょっぱいものが口の中へ入ってきた…。


どれぐらいそうしていたのか…。


今まで動きもしなかった八雲がこちらに歩いてきている。
しかし、ワイシャツは着たまま。泳ぎに来た…わけではなさそうだ。
何か用事なんだろうか?
そう思いながらばしゃばしゃと浮き輪に上半身を乗せたままバタ足で浜の方に泳いでいく。
「どうしたの?」
少し声を大きくしてそう訊ねる。
「暑くなった。」
八雲も声を大きくして返す。
あれほど嫌がっていた海にばしゃばしゃと入ってくる。
「…八雲君。」
驚きと、嬉しさが混じった声で名前を呼ぶ晴香。
「ふぅん。意外に冷たいんだな。」
そういいながらもどんどん海の中を歩いていって浮いている晴香の傍に寄る。水位は丁度八雲の腹辺り。浮き輪に乗っているので目線は同じぐらいだ。
「な、なに?」
「…君はカナヅチか?」
「違うわよ!」
「なら、少しは泳げ。」
そう聞こえたかと思うと目に太陽が飛び込んでくる
え?と思うまもなくばしゃんと派手な音を立てて水の中に落ちた。
慌てて足を着いて立ち上がる。
むせ返っている晴香を見ながら笑う八雲。その手にはちゃっかり浮き輪が握られている
「っ!!な、なにするのよ!」
「だから言っただろう。少しは泳げ。漂うだけならクラゲだって出来る。」
そう言うとまた沖のほうに歩き出す。
「行くぞ。」
思い出したように浮き輪を晴香に渡し、それに着いている紐を引っ張る。
「うん!」
どうであれ、八雲が一緒に泳いでくれるのだ。良しとしよう。
浮き輪につかまって、八雲に引っ張られるまま着いて行く。
「少しは泳げ。」
肩まで海水に浸かった八雲が振り返りながら言う。
「泳いでますよーだ。」
バタバタと、大げさにバタ足をしてみせる。
「……。やっぱり浮き輪から下りろ」
と本日二回目、浮き輪をひっくり返された。
が、八雲の肩まで水位があるという事は晴香の身長では足がたわない。
一瞬パニックになるが手に浮き輪が触れたのでそれに掴まり、浮上する。
「ぷはっ…ヒドイ。身長差考えてよね!」
これも本日二回目の苦情。
「……意外に、君は小さいんだな。」
悪びれた様子もなくそう言う八雲。
「…もう!」
仕返しといわんばかりに、手でばしゃんと八雲に水を掛ける。
「もう一度引っくり返されたいようだな?」
そう言い終わらないうちに本日三回目のどぼん。
だが、流石に慌てなくなった晴香。平泳ぎでそれに対処する。
「なんだ。泳げるのか。」
「だからさっきから泳げるって言ってるでしょ!」
「…じゃぁ、少し泳ぐか。」
独り言のようにも、晴香にはなしかけているようにも聞こえる。
バシャンと頭まで水に浸かって泳ぎ始める八雲。浮き輪の紐を持ったまま、しかもシャツを着たままの癖に器用に泳いでいる。
「……八雲君、上手。」
って、感心してる場合じゃない。
晴香も八雲に続いて泳ぎだす。
ゴーグルなんてものはないが、海の綺麗さを堪能しながらゆっくり泳ぐ。
ふと、前方に浮き輪が見えた…。が、八雲の姿は見当たらない。
「八雲…君?」
一瞬、事故にでも合ったかと思ったが、そうではなかった。
潜っていたのだ、下に。
バシャンと八雲が水上に顔を出して、ちらりと晴香のほうを見る。
そうかと思うと、浮き輪投げてをよこしてきた。
…本当に。どこまで器用な事をするんだと思いながら、浮き輪に乗りバタ足で八雲の潜水ポイントまで泳いでいく。
その辺りに着いたタイミングで、急に八雲が浮上してくる
「あった。」
浮き輪を片手で掴んで満足そうに笑い、そう言う八雲。
その言葉に反応できない晴香。
思わず、見とれてしまったのだ八雲に。
いつもはぼさぼさの髪が潜ったせいで妙に色っぽい。
烏の濡れ羽色の髪…っていうのはこういうのを言うんだろうと。思った
「どうした?」
額に張り付いた髪を鬱陶しそうに掻き揚げてそう聞く八雲
「な、なんでもない!」
見とれてたなんてこの皮肉屋に言えるわけもなく。妙な返事をしてしまう。
「あったって…何が?」
察しのいい八雲に気づかれまいとすぐに話題を変える晴香。
「後で教えてやる。それより…そろそろ上がった方がいいな」
先ほどまでの満面の笑みを引っ込め真剣な顔でそう言う八雲。
「え?なんで?」
「君は少し海に入りすぎだ。」
そう言うとビーチパラソルに向かって再び泳ぎだす八雲。浮き輪を引っ張りながら。
「…プールの監視員みたいなこと言うのね」
引っ張られながらそうぼやく晴香。
「事実を述べたまでだ。それに」
「?それに?」
「顔が赤いぞ。熱中症か?」
間違いなく今八雲はあの意地悪な笑いをしてるに違いない!!



昼食まで、休んでは入り、入っては休みを繰り返していた2人。

昼食を終え1時間近く経ったが2人は海には入っていなかった。

「…まったく、君は子どもと一緒だな。遊び疲れて寝る。なんて」

すよすよと寝息を立てる晴香にそう言う八雲。
足を枕にされているので動くに動けない八雲だが…干していたシャツには手が届く。(真水で洗った)
それを自分ではなく晴香の肩に掛ける。
「……。焼けるだろうに…まったく。」
折角綺麗な肌なのに…と思わず口から出た言葉。
晴香が眠っている事を確認して…ふっと笑う。
前に一度、どっちが綺麗かというくだらない論議をしたのを思い出しからだ。
晴香のほうが綺麗だという八雲と
八雲のほうが綺麗だという晴香。
当然、論議は平行線で終わったのだが……。
「…君のほうが、綺麗に決まってるだろう?」
一般的にも、常識的にも。
「…それに…。」
回りにどんな奴がいても…どれだけ人がいても。
「…僕が、君を見失うなんて事はなかったんだから…。」
頬を撫でると。んっ…っと身体を揺する晴香。
それだけ、君は魅力的で、綺麗で…輝いてるんだぞ?
「起きたのか?昼寝するなんて君は子供か?」
口から出てくるのはこんな言葉ばかりだけど…な。
「やくもくん…。」
眠そうな声が聞こえる。
「…起きろ。重い」
そう言うとクーラーボックスから保冷剤を出して晴香の額に乗せる
「っ!冷たい!」
保冷剤を退けてぱっと起き上がる晴香。
「…その寝ぼけた頭を海水で起こしたらどうだ?」
そういいながら立ち上がる八雲。
「…いくぞ。」
座ったままの晴香に手を差し出す。
「…うん。」
八雲の手を握って立ち上がる晴香。
八雲のワイシャツをたたんでから、再び手を繋いで歩き出す。
「そういえば、午前中何見つけたの?後で教えてくれるって言ってたよね?」
「後で、な」
そう言うと手を離して、走り出す八雲。
「あー!もう、誤魔化そうったってそうは行かないわよ!」
それを追いかける晴香。
浅瀬で水の掛け合いを始めた2人。まるで子どもの水遊だ。

「教えてよ」

「後でな」

そのやり取りがしばらく続く


八雲が海の中で見つけたものは

その後意外な形で晴香に渡されることになる。



END



……何かはご想像にお任せします!(深く考えてない。)






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