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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年11月13日 (Wed)
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2006年08月20日 (Sun)


高校野球決勝戦は
早実 VS 駒苫!!です!(無意味に巨大化)

もはや言う事はない。明日で全てが決まる。
戦う以上、勝敗は決まるものだ。
だが、本当の勝敗は悔いが残ったかどうかで決まるのだ!
甲子園、決勝戦という最高の舞台で、いかに精一杯ができるか!
それが本当の意味での勝だ!

さぁ、野に出でて全力プレーを見せてくれ!!



と、かっこよさげな事を言ってみたり…(笑)
そんなに…かっこよくないか(苦笑)

時々こういうノリノリでおバカなことがしたくなります(笑)
で、ここで言ってる事は真に受けないよーに(爆)

さて、
今日は、夏祭りに行ってきました。
浴衣着ましたよ!浴衣!(笑)
その辺は『望月の~』の参考にしようかと思ってます。


今日は、もう一つのお盆話。


晴香、帰省中のお話。よって八雲は出てきません。



お昼時は飲食店はどこも忙しい時間帯だ。
もちろんここ、「おざわ」も例外ではない
「失礼します。お待たせいたしました。蕎麦膳と天ざる蕎麦定食になります。」
満面の笑顔でそう言う晴香。
「晴香ちゃん。注文追加。」
向うのテーブルで常連が晴香を呼ぶ
「はーい。」
「晴香、ついでに5番テーブルにあんみつ持っていって。」
母からお盆を渡される。
「はい、はーい」
期間限定看板娘、の晴香にしばらく休みはなさそうである。


「ふぅっ…。」
エプロンと、三角巾を外して息を吐く。
ピークを過ぎれば、客数はぐんと少なくなるのだ。
「晴香。明日帰るんでしょ?いろいろ、準備しなくちゃね」
テーブルを拭いている恵子がそう言う。
「うん。八雲君にお土産買って帰らないといけないし。」
「あら?お土産はわ・た・しで、充分だと思うけど?」
ごとん。と…何かを落とした音が厨房から聞こえたのは気のせいだ、きっと…
また突拍子ない事を言い始めた母に、ため息を付く晴香。
そんなこと言ったら何されるか分かったもんじゃないじゃない。
「何か食べ物がいいかなって思うんだけど。」
「だから、私で…」「ねぇ。お父さん、何か知らない?」
母と話してても埒が明かないそう判断して、厨房にいるであろう父に声をかける。
「……。井上のところのおやきが美味いらしい。」
「井上って、秀ちゃんのトコの?」
「そうだ。」
「うん。じゃぁ、行ってみるね。」
私で充分なのに~
という母親の声を聞き流しながら鞄を持って家を出た。



「ん~。美味しい。」
木陰のベンチに座ってできたてのおやきを頬張る晴香。
「…ほんとに、晴香は変わらないな。」
隣で笑いながらそう言うのが、さっき会話で出た秀ちゃんこと井上秀司。
おやきを買いに行った時に店番をしていたのだ。
昔話でもしようということになり、2人は一緒に歩いて…
今に至る。
「小学生のときから同じだ。」
「もう、それって褒めてるの?貶してるの?」
「ごめん、ごめん、褒めてるんだよ。」
「…そう?でも、秀ちゃんは変わったね。」
昔は女の子みたいだったのに。と…晴香が呟くと、苦笑する秀司。
「晴香も変わったよ。明るくなった。」
「?そうかな」
「あぁ。そうだよ。晴香は、いつまでこっちにいるんだ?」
「明日には帰るの。」
最後の一口を口にほおりこんで手を拭く晴香。
「……早いんだな。」
「ほんとは、昨日帰る予定だったんだけどね。店が忙しくて明日まで延ばしちゃった。」
「…そっか。もっと早く来てくれれば、もっと話できたのにな…。」
「ん、ごめんね。秀ちゃんがいるなんて思わなかったから。」
「次は、…いつこっちに戻ってくる?…」
「ん~…。お正月かな?」
「…大学、忙しいのか?…」
「うん。でも楽しい。」
「そっか…よかった。」
そこで、会話が途切れてしまう。
「晴香。」
「?どうしたの秀ちゃん」
いつになく真剣な声にきょとんとして訊ねる晴香。
「彼氏、いるのか」
「え?」
「…もし、彼氏がいないなら。結婚を前提に…お付き合いくださいませんか?」
誠実そのものの台詞。でも、晴香にそれを受け取る事はできない。
「ありがとう。でも、ごめんなさい」
「………。」
「こんな私でも、好きになってくれる人が居るんだよ。…捻くれてて、皮肉屋で、全然素直じゃないけど。」
少し笑いながらそう言う晴香。
「…何でそんな奴と…。」「でもね」
秀司の言葉を遮る晴香。
「でもね。…とっても優しいの、欲しいときに欲しい言葉をくれるの、…とっても、まっすぐな人なの…」
とても、穏やかな笑顔を浮かべる晴香。
「……そうか。」
「…だから、ごめんね、秀ちゃん。」
「いや、いいんだよ。晴香。」
スッと立ち上がる秀司。
「秀ちゃん?」
「…幸せにな。」
にこりと微笑んでから晴香に背を向けて歩き出す。
「秀ちゃんも…秀ちゃんも、幸せになってね!」
背中にそう投げかけると…右手を上げて答えてくれた。
「ありがとう。秀ちゃん。」
小声で呟く晴香。
「いつまでも秀ちゃんは、秀ちゃんだよ。」

そう言うとベンチから勢い良く立ち上がる。


さぁ、帰ろう。


家で、寂しがりやな人が待ってる。

帰るのが遅くなると伝えたとき、なんともいえない寂しそうな声をした…


八雲が待ってる。




END


ぐはっ!ダメだ…変だ!妙だ!


余談ですが…。
私は蕎麦が食べれませんっ!蕎麦アレルギーです……。



おまけ。
帰れないの電話


『あ、八雲君?ごめん、今日帰れなさそう。明後日ぐらいになるかも。』
「………。そうか。なにがあった?」
『店が忙しくて…もう少し手伝ってから帰るね。』
「…………。わかった。だが、どうする?もう君の分まで夕食作ってしまったぞ」(しかもちょっと豪華なの)
『ごめんってば、代わりにお土産買って帰るから。ね?ゆるして?』
「…。もういい、気をつけて帰って来い」
『うん。ありがと、八雲君大好き』
がちゃっ
「………。」(←強く言えない事に自己嫌悪中)



ヘタレ風味で


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