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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月20日 (Mon)
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2010年10月31日 (Sun)
俺得…なハロウィン話。


えーっと…本編無視したマリンスノウキャラ(瑠璃&セイラン)と八晴です(笑)

ぐだぐだと会話中。


元ネタ、哀さんとの内輪メール。ありがとうございます。いただきました。(にやり)


ネタで出てくるキャラクターは実在します(笑)

メールで、見たとき
なぜか大爆笑する真田が出てきた(笑)

なんで一緒にしたよ!?的な(笑)


そんな話(何)

デート中。
特に理由はない、強いて言うなら、いっしょにいることが最大の理由。
ふらりとショッピングセンター内を歩いている途中。
「あ…」
「?」
八雲が頭の上に?を浮かべている間に…晴香はととっと…小走りにいってしまった。
向かった先は、ゲームセンター…のクレーンゲームの前。
「?」
遠目から見てわかる…黒い猫が鎮座していた。
「八雲君!来て来て。」
「呼ばれなくても向かってる…」
そう返しながら…八雲は晴香のそばに行った。
「なんだこれは?」
猫なのは間違いないだろう。だが、猫の割にはつっこみどころが山ほどある。
「え?しらない?にゃんぱいあっていうキャラクター。」
「…にゃん…ぱいあ?」
八雲はそう言ってマジマジと観察をしてみた。
黒猫…は黒猫だった。蝙蝠のような羽と、腹に黄色い十字架があるのを除けば…。
白猫は天使のようだった。天使の輪と羽がついている。
あとなぜかどこかで見たような眼帯と三日月の兜をかぶっている白猫。
茶色…というかベージュの猫…がいた。
「子猫がね。ヴァンパイアに血を吸われてにゃんぱいあになったんだって。」
「………………。」
何故そんなことを知っている…っと…視線で訴えると。膨れられた。
「睨まないでよ。かわいいじゃない。」
「……ほしいのか?」
「うん。…なんか、八雲君みたいじゃない?」
「………。」
「もう、そんな目で見ないでよ。」
そんな目…とは君の感性はすこしずれている。…という目。
「ね、やっていい?」
「君のお金だ。好きにすればいい」
「よし!」
それから、しばらくクレーンゲームの前から離れなかった。




晴香の鞄に、その猫ズがついていたのは…10月末の話。
「あ。瑠璃!」
ぶんぶんと…手を振っている晴香に瑠璃は気がついた。
鞄に…明らかに大きな猫ズがついていた。しかも…3体。
「久し振り。寒いねー」
「……それ、どうしたの?」
無視するには、明らかに目立つマスコットを…突っ込んだ。10?はあるだろうか…。
黒猫2匹に白猫1匹
「あ、これ。八雲君がクレーンゲームで取ってくれたの。」
「へぇ…。斉藤がね…。」
「そう、上手いからずるいよね。」
「それ…猫?」
「あ、うん。にゃんぱいあ…っていうの」
「……にゃんぱいあ…ね」
「この黒い子が…にゃんぱいあっていうんだけど、八雲君に似てない?」
「……。ノーコメント」
「えー…似てると思うんだけどなぁ。」
「どうやって、猫と人間を比較するの…。」
苦笑い気味に、瑠璃は聞いた。
「八雲君を猫にしたらこんな感じかなーって。」
「…なんか、別の意味がありそうな…」
いつの間にか、晴香につられて歩いている。まったく、人に流されやすくなったと…思う。
「え?何?」
「いいや、邪推だろうからやめとく。今から斉藤のところ?」
「うん。あ、さっきセイラン君となにか話しながら歩いてたよ。」
「……………。」
どうやら今日は、集まる日らしい。自然と、八雲の部屋に集まることがある。二カ月に一回ぐらい。
「行こう。」
ほほ笑んだ晴香には…勝てなかった。


「だからさ、幽霊がいるなら妖精がいてもおかしくないでしょ。」
「幽霊は人間だ、妖精は違うだろう」
「ケット・シーは猫だよ。クー・シーは犬だし。」
「どちらにせよ妖精だろう。幽霊はもともと人間なんだ。妖精は違うだろう」
「あのねー。地球上に人間しかいないわけないでしょ。犬だって猫だって虫だっている、その分類で妖精がいてもおかしくないじゃない。」
ドアを開けるなり…聞こえてきたそんな会話…。
「…………。」
「遅い。」
「一体何の話をしてる?」
「あ、いらしゃい。今日もかわいいね。」
話がかみ合ってないあいさつ。
ちなみに、晴香、八雲、瑠璃、そしてセイラン。
「ピクシーだってユニコーンだって、ケルピーだっているよ。見たことはないけどね」
「…見えないからと言ってその存在を否定する気はない。」
「一体、なんの話?」
「…というか、なんでそういう話になったの?さっき、ハロウィンの話してたんじゃなかったの?」
晴香がそう聞きながら、定位置に座った
「あぁ、ジャックランタンからかな。」
「ジャックランタン?…かぼちゃの?」
「そうそう、あれってもともと、天国にも、地獄にもいけない人が彷徨ってる明のことなんだよ。ウィルオウィスプともいうね」
「………。なんでそんなホラーなの?」
「ハロウィンは、元々ホラーなんだって。」
「え?」
かわいらしく、晴香は首をかしげた。
自分にはできないしぐさだと…瑠璃は思った
「そもそも10月31日ってケルト文化の大晦日でお盆なんだよ。」
「?」
「それで、お盆でいい霊だけならいいけど悪い霊なんかが出てくることがある。それから身を守るために仮装するんだよ。」
「へぇ…」
「ジャックランタンはその霊を追い払うためにつくるわけだね。飾り付けもしかり。そういう面では、日本のハロウィンは違うよね」
「そういえば、いつから普及したんだろうね?」
晴香の素朴な疑問だった
「子どもの頃はなかったな…」
あったとしても、興味はなかっただろうと、八雲は思う。
「…要はお祭りが好きなんだね。褻晴れだね」
「…それはちょっと違う。」
一応、つこんだ。ダブルであるが、褻と晴れぐらは知っている。
「え?そうかな?」
「うん。」
「…そっか。じゃぁ…まぁ、この話は棚上げで…。それ何?」
やっぱり突っ込んだ。にゃんぱいあ…を。
「そう、これ、八雲君に似てない?にゃんぱいあっていうの」
「…本人的にはどうなの?」
「比べようがない。」
瑠璃と同じ言い方で…晴香は少し笑った。
「…この白いのは?天使?」
「にゃてんし…っていうんだって」
「堕天使?」
「にゃ。にゃてんし」
「…にゃんこ+ヴァンパイアと…堕天使…かな。」
「にゃんこって。」
ちょっと、彼の口から出た単語に笑ってしまった。にゃんこって。
「ハロウィンバージョンのおおきなぬいぐうみもとってもらったんだよ。ね、八雲君」
「取る?」
「クレーンゲームで。八雲君に」
「へぇ…。クレーンゲームね。」
多分、わかってない。この人…セイランは、筋金入りのボンボンなのだ。
「わたし、結構使って一個しか取れなかったのに八雲君は一回で三つも取るんだからずるいよね」
「…得意不得意があるよ。」
「…ヴァンパイアなら、この腹の十字架って致命傷だよね。」
「……………………。」
マジマジと見ていたとおもったらすごくまっとうな突っ込みが入った。
「っといっても、ヴァンパイアが十字架苦手って言うのはキリスト教が関係してるからなんともいえないけど…」
「そういう突っ込みをするあたり、夢がない。にもかかわらず、妖精はいると主張する。」
「夢と妖精云々は違うでしょ。」
「…同じだろう?」
「違うって。突っ込みは客観的事実のありえない組み合わせていっただけ。妖精は客観的事実でありえるの」
「客観的事実ね…。」
「ユニコーンはイギリスの国章になってるぐらいだよ?国家がその存在を認めてる。」
「架空の存在でも認めている場合はある。フィクションだ」
「…ユニコーンは心の綺麗な乙女にか懐かないらしいよ。」
「なら、男のお前も除外だな。どう頑張っても見えないだろうな。」
「見たいのは…ケット・シーかなぁ…猫の王様って民話知ってる?」

結局、この話に戻るのだった。



「ハロウィンに遊びに行こうかと思ってたのに…」
「…やめといたほうがいいんじゃない?…延々と蘊蓄聞かされるの、いやでしょ?」
「うーん……残念。純粋にハロウィン楽しみたかったのに…。」
「斉藤と二人でどうぞ。」

END

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