ここは「文風月」内、FF置き場です.
カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
寒くなったー。
というネタ。
日常的な…普通の八晴。
オチもない(苦笑)
急に寒くなった。
晴香はコートをだして…大学に行った。
それにしても寒い。
初雪も木枯らしも観測された。秋がなく、冬になった感じ。
そんな中、講義が終わって映画研究同好会に向かった。
八雲の部屋には、暖房がない。
この寒さのなかどうしてるのか…っと半ば心配しながら、ドアをあけた。
「やぁ。」
「…君か」
室内でもコートをきている、八雲がいた。
文庫本をもって…眠たそうに頬杖をついている。
「寒いね」
「暑そうに見えるのか。君は?」
一応、恋人…であるが素直じゃない。
ため息をついて、向かいに座る。
「………。何の用だ?」
「用がなくちゃ、きちゃいけない?」
「…………。」
「どうしてるかなって。」
「本を読んでいる」
「見てわかるわよ。」
「………。」
ちらっと見て…八雲は再び視線を落とした。
話をするつもりはないのか。
そういう態度をされるとムキになってしまう。
「八雲君」
「なんだ?」
「寒くない?」
「寒い」
「ストーブ買えば?」
「お金がもったいない。」
「……もう、風邪引いても知らないわよ。」
「心配か?」
「…別に…心配じゃないけど私が寒い。」
「…そうか。ならいい可決方法がある。」
「?」
不思議に思う晴香を八雲は手招きした。
呼ばれるままに寄っていったら…捕まった。
「……八雲君?何?」
間近に八雲の顔があって…ドキドキする。
「天然カイロ」
「…天然カイロって…」
「…不満か?」
「……………。」
即答できない。
嬉しい反面…何も思ってないのはちょっと複雑である。
「誰か入ってきたらどうするの?」
「別に。…困るのか?」
困ると言えば困るし…
困らないと言えば困らない…。
「………」
無言は否定と受け取ったらしい八雲ははなさなかった。
「ねぇ。」
「なんだ?」
「せめてドアに鍵かけていい?」
「…鍵をかけて何をしようって言うんだ?」
「八雲君こそ、何を考えてるの?」
少し、反論…の意味で言い返した。
「…それは、まぁ、いろいろ。」
考えてないのか、とぼけてるのか…わからない。
「……そもそも…暖かい?」
「…………。」
それは、それほど重要な要素じゃない。
と、八雲は思うが、口に出すのは…少し恥ずかしい。
傍にいたいと、素直にいえない。言えないものはしょうがない。
「…八雲君。実はね」
「………なんだ。」
「うち、炬燵あるんだよね」
「………………。」
「今日、寒いじゃない?いい機会だから、炬燵だそうかなって…思うんだけど。」
「……なるほど、交換条件だな。」
「うん。…どう?」
「いいぞ」
素直じゃないのは、お互い様だと…思う。
結局似たもの同士なのかもしれない。
八雲はようやく、晴香を話した。
「まぁ」
ため息のような…息継ぎのような軽さで…八雲はそれだけ言った。
「意味と一緒にいられるなら、どこでもいい」
「え?」
「………。おいてくぞ」
「ちょ、ちょっとまって!」
慌てて、晴香は八雲を追った。
反論で…わき腹をつついた。
反論の反論の前に…手をつないでにっこりほほえんだ。
八雲が黙るのは…学習済み…だった。
END
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