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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月19日 (Sun)
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2007年02月24日 (Sat)
にゃ~の波は過ぎました(きっぱり)
が、エロスの波が来た(苦笑)

続きは、補足説明。というかその後。↑そうゆう波が来てますんで!…
苦手な方は注意です。

ちなみに、28日か1日まではネト落ちします。
よって、拍手お返事は遅れます~。


「起きたか?」
シーツに包まれた状態で身をよじった晴香の耳にそんな声。
重たいまぶたを開けると男性にしては細いであろう腰が見えた。ベッドサイドの電気スタンドで少し陰になっている。
「…八雲、君…。」
視線を上げると口元に微かに笑みをたたえた八雲が、晴香を見下ろしていた。ズボンだけ履いてベッドに座っている。
「おはよう。…って、そんな時間じゃないんだがな…。」
ふっと笑って、八雲は晴香の髪を撫でた底心、愛おしげに。
「今、何時…?」
その感覚と、まだ少しまどろんでいる意識の中で晴香はそう尋ねた。
「夜の11時だな、大体。」
八雲がさらりとそういう。
「まだ、そんな時間なの?…」
もう、日が変ってるかと思ってたのに…。
ぼそぼそとそうつぶやく晴香を見て八雲がにやりと笑った。
「始めるのが早かったからな。いつもより。」
晴香の耳に口を寄せて八雲がそう言った。
「あ…………。」
八雲の口が離れるなり晴香の頬が赤くなる。こうなるまでのいきさつを思い出したから、であろう。
「なかなか刺激的でよかったな。」
八雲にそういわれ、ますます顔の赤くなった晴香はシーツを鼻の上まで引っ張りあげた。
そうして、恨めしそうな表情で八雲を見上げる。
「…そんな顔するな。まぁ、いろいろしたが…元に戻ったんだから。結果オーライだろ?」
シーツに埋まっていない、額にキスをして八雲がそう言った。
言われて晴香は気づいた。確かに、あの耳も尻尾も消えている。
「どうゆう事か…説明してくれるって、言ったよね?一人で納得しないでちゃんと説明して。」
ごろんっと…うつぶせになって組んだ腕の上にあごを乗せて晴香がそう言った。
「簡単に言えば、したかったんだ。あの猫も。」
「簡単に言いすぎ!…もっとこう…あるでしょ?」
「僕が知ってるのは、あの猫が誰かに会いたがってたという事だけだ。」
「だからって…なんであの方法で元に戻るって分ったのよ?」
「そんなの推測だ。」
しれっと、そういう八雲。
「猫にもある感情ってのは限られてるだろ、それに春は発情期だしな。」
「……………。」
八雲の投げやりな言い方に少しむっとして何か考えだした晴香。
「そもそも、あの猫は自分が死んだことを分ってなかった。僕は猫の言葉は分らないがたぶん向こうは分ったんだろう。」
こんな説明で言いか?と目で晴香に問う八雲。
「……。ね、八雲君?」
「なんだ?」
「混同するのには、ある程度同じところが必要なんだよね?」
晴香がいきなりそんな質問をしてきた。
「あぁ。おそらくな。」
晴香の意図が汲めない八雲だったが、とりあえずそう返事をする。
「…で、今は八雲君は元に戻ってるよね?…」
「…………。何が言いたいんだ?」
怪訝そうな表情で晴香を見下ろす八雲。
「…ううん。べっっに~。ただ、八雲君とあの猫の共通の感情って…なんだろうなぁ~って思って。」
珍しく意地悪ーくそういう晴香。
対する八雲はというと、こちらも珍しく(今日はたくさん見たが)あっけに取られた表情、そして赤面。
数秒の間にこれだけ表情が変った。
「…なぁに考えてるの?や・く・も・くん?」
「………分ってるくせに、聞くな。」
ふてくされたようにそういう八雲。
「分らないから教えて?」
「分らないなら、それでいい!」
そう言うとそっぽを向いて、ベッドから降りようとする八雲。
当然それを、晴香がさせるわけはない。八雲が立ち上がるより早く首に腕を巻きつけて抱きしめた。
背中に布ではない、素肌の感触を八雲は感じた
「…ね。…八雲君もしたかった?」
後ろから八雲にそう問うてみる。その、真っ赤な耳に。
「………。聞くな。そんなこと。」
「だーめ。知りたいの。」
今、晴香の頭には悪魔の角が生えてるに違いない。見えないのをいいことに、八雲は勝手にそんな想像をする。
「…僕は…。」
「うん?」
「……僕は、いつだって君に触れたいんだ。…別に、今日が特別じゃない。」
いつになく歯切れが悪い八雲、ぼそぼそと…そう言った。
「そっか…。」
くすっと笑った声がして…さらに強く抱きしめられた。
「私も、同じ気持ち…かな。いつだって、八雲君に触れていたい。」
「…………。」
尚も赤い顔のままされるがままになっている八雲。
「…八雲君、いつもあんまり言ってくれないから…聞いてみたかっただけ。」
背中にちゅっとキスをして首に巻きつけていた腕を解く晴香。
巻きついていた腕がシーツを引き上げるのより早く八雲の手がそれを捕まえた。
「…え…?…。」
そのまま腕をベッドに押し付けられ…身もベッドへ沈んだ。
「…言っただろ、いつだって…君に触れていたいと…。」
晴香の唇にキスを落とし、八雲もベッドへなだれ込む。


「何度抱いても…足りない…。君が…もっと欲しくなる。」


「いいよ。……欲しいだけ、アゲルよ?」


「……知らない…ぞ」



次の言葉は紡ぎ出される前に消えていった……。


END


次の日、そろって寝不足で後藤さんにいろいろ言われたとかいわれてないとか……
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無題
お返事有り難うございます!長野の南と北の違いですか..まだ私は大学の周辺しか知らないので(実家が静岡なもので)何ともいえませんが。もう少し長野人らしくなってきたらお知らせするかもです。猫化八雲ばんざい。
友眠 2007/04/23(Mon)15:07:16 編集
Re:無題

ご無沙汰しておりますっ!(汗)

長野の北と南の違い、私も本からの受け売りなので実際どの程度違うのかどうなのか分かりません(苦笑)
今後の報告待ってます(爆)気が向いたら報告お願いしますね!
猫八雲万歳!(←真似してみました・笑)
【2007/05/07 22:42】
無題
おひさしぶりです。晴れて大学生になれたので、お邪魔しにきました.。綾さんの八晴はいつ読んでも素敵です。やっぱりやくもは黒猫ですねvそれと、個人的なことなのですが、実は私は長野にいます。戸隠とはかなり離れてるけど、春香ちゃんと同じ県にすんでることが、ちょっと幸せな友眠です。またちょくちょくきます。
友みん 2007/04/16(Mon)14:11:49 編集
お久しぶりです!
ご無沙汰しております!コメントありがとうございます。

まず、大学入学おめでとうございます!そして長野ですか!
いいな~!いいなぁ~(子供化)
和歌山県より東は、東京に行っただけですので私にとって未知の領域です(笑)
長野は北と南で機構も文化も大きく違うみたいですね。
よろしければその辺こっそり教えてくだされば幸いです(何故こっそり?)
インターネットに頼るしか情報源がないので。(苦笑)

八雲は猫です(笑)しかも金目の黒猫希望です。かなり趣味に走った作品でしたが(汗)
お読みいただいてありがとうございました!
【2007/04/21 17:29】
無題
SINです!



なんか…赤面してました。
綾先生…八雲と晴香さんはどうなっていくのか楽しみです。
SIN 2007/02/27(Tue)22:39:56 編集
Re:無題
SINさん再びこんにちは。(苦笑)
本当に、いつもコメントありがとうございます。
やっぱり先生はこそばゆいです(笑)
それに、さらに調子に乗ってしまいそうなので今度から「さん」でお願いします(苦笑)

これからどうなるかは神のみぞ知る…といいますか私の気分次第です。
すみません、気分屋で(汗)
【2007/03/07 16:20】
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