「……変なら変と言っていいんだぞ。」

明日、帰省するため、どのファイルを持っていこうか思案中（パソはこっちでお留守番なので）
裏拍手お礼と…黒クリスマス…どっちを持っていくか（爆）

そして私通。
志季さん

早速のメール、ありがとうございました！
が、すみません（滝汗）メルフォの設定が悪かったらしく、上手く受信できませんでした。
折角、なりチャをしてもいいといってくださったのに…お手数かけてしまって申し訳ありませんっ！！
先ほど、直しましたので恐縮ですがもう一度送信して頂きたく思います。
よろしくお願いいたします（ぺこり）


さて、予告してたブツです。

SIDE：HARUKA

長かった友達以上恋人未満の関係を打開して最初の外出。
そう、いわゆる始めてのデート。それも、八雲から誘ってくれた…。
これで気合の入らないほうがおかしいでしょ？
何度みても変らないと分かってても、ついつい鏡を見てしまう。
大丈夫、変じゃない。ばっちり。
八雲はどうせ何も言ってくれないだろうけど、それでも。
今日はどこか違うって思ってくれればそれでいい。
今日は、特別な日だって分かってくれれば……。
お気に入りの靴に足を滑り込ませて、玄関を開ける。

待ち合わせは１１時だけど

早くあなたに会いたくて…


SIDE：YAKUMO

こういう髪型だと、言い張ってきたが
寝癖が６…いや８割この髪型の原因であるのは事実だ。
直してみたがいつもと大差ない。
一応。デートだからそれなりの格好、をしてるつもりだ。

１１時までまだ時間はあるが……。

果たして君はいつ来るかな…。


SIDE：YAKUMO&HARUKA


八雲が待ち合わせ場所で待っていると
「八雲、君？」
不意に、後ろから声を掛けられた。その声は紛れもなく晴香の声、だった。
八雲は振り返って、固まった。正確に言えば晴香に目を奪われて動けなかったというべきか。
（よく…似合ってる。）
そう思いながら視線を晴香の身体の上から下まで動かす。
当の晴香は、無邪気に笑いながら八雲に歩み寄ってきた。
「こんな時間に来てた……」
おそらく、「の？」が続く予定だったんだろうがそれは発せられなかった。
数秒きょとんとして…それから忙しく視線が上下に動く。
（やだ、ちょっとどうしよう…八雲、かっこいい…）
「……変なら変と言っていいんだぞ。」
照れくさくなったのかそんな事を言いながら、コートのチャックを閉めていく八雲。
「あ。どうして隠すの？」
もったいない、というようにそう問う晴香。
「君が、凝視するからだろ！」
「だって、八雲君がおしゃれしてきてくれるなんて…思ってなかったから…。嬉しくて……」
最後の台詞は蚊の鳴くような声だったが、八雲の耳にはしっかり届いた。
「…一応。デートだからな……」
こちらも、珍しくぼそぼそと…そう言った。
「髪の毛も、今日は落ち着いてるんだね。…後ろから見たら一瞬、わかんなかったよ」
ほんのり赤い頬でそう言ってくる晴香に八雲はなぜか急に恥ずかしさがこみ上げてきた。
「…ね。もう一回見せて？」
「断る。」
フイッとそっぽを向いて八雲がそう言う。
「……かっこよかったのに…。」
そんな声が聞こえてくるが、そこは無視。
暫くの沈黙。
「……でも…やっぱりそのままでいいよ…」
ぐいっと、コートの裾を引っ張られる。
「？」
驚いて八雲はその方向を向いた。
「…だって、他の子が八雲君を見るの…やだもん。」
ぎゅっと裾を握る晴香。
言うのも言われるのも、傍らで聞いていても恥ずかしい台詞をさらりと言う。
「……。」
それは僕の台詞だ…と言えない代わりに。八雲は晴香の耳に口を寄せた。
「…君も、今日は綺麗だな。」
うつむいて、赤くなる晴香と
それを見てこちらも照れている八雲。
二人とも注目を集めていることに、まだ気が付いていない。
「いくぞ」
八雲が歩き出して、晴香もそれに続く。
コートの裾を掴んだままで。




続く


ね、ねむい（きゅぅっ）