ここは「文風月」内、FF置き場です.
カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
僕は、
君のために何が出来る?
自問自答する日々が続くけれど
結局、何も分からない。
日常がそうなのだ
今…あんなことがあったあと…。
ますます…分からない
「…そんな顔、しないでくれ。」
零れ落ちる涙を指で掬って払う。
それでも次から次へと流れ落ちる涙は晴香の頬を、八雲の服を濡らしていった。
「どうしたらいいのか…分からないんだ。」
少し泣きそうで…困ったような八雲の表情。
泣いているのに…
「ごめ…っん…。ごめ…ん…ね」
自らも必死で涙を拭うが、やはり止まってはくれないそれ。
「……僕は、どうしたらいい?…どうしたら、君の苦痛を取り除ける?」
こんなにも、彼女のことが分かってやれない自分に腹が立つ。
抱きしめることにも戸惑っている自分が嫌だ。
「嫌じゃ…ないなら。抱きしめて…」
聞かなければ、分からない自分に嫌悪する。
「…嫌なわけ、ないだろ。」
折れそうなぐらい強く…強く抱きしめた。
「八雲、君…」
こんなにも、君が好きなのに
泣き顔見ると、どうしようもなく苦しいのに
笑顔を見ると、どうしようもなく愛おしいのに
どうしたらいいのか分からない。
分からないんだ…。
何が出来るのか
何をしていいのか
何を…するべきなのか
何をして欲しいのか
分からない。
「……晴香。」
ゆっくり頬に手を滑らす
「っ!」
びくりと…震える身体。
「………すまない。」
手を離し、再び強く抱きしめる八雲。
「ごめん…なさい。」
「…君は、何も悪くない。」
耳にそう囁き、再び強く抱きしめた。
そうでもしないと、自分が何をするか分からなかった。
苦痛を取り除いてやりたい。でも思うままに触れると逆に彼女を傷付けそうで……。
そんなことはしたくないんだ。
どうしたらいい?
君の泣き顔なんて見たくないんだ…。
笑顔だけ、見ていたいんだ……。
このままじゃ、思いだけが暴走してしまう。
そうなってしまったら…。僕は君を傷付ける
どうしたら…いいんだ。
僕は、
君のために何が出来るんだ…?
END
何があったかは、ご想像にお任せしませう。
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Re:無題
お返事遅くなってしまってすみませんっ!ご無沙汰しております、古谷です。
再びのコメントありがとうございます。
キュンしてくださいましたか!よかった。
切ない系の話は私も好きなのでよく書きますが、好みが分かれると思っています。
なので気に入っていただけたら物書きの端くれとしては満足です
そして、毎日見てくださっているのに、更新滞っててすみません(汗)
今日からまた復活しますのでどうかお付き合いくださいませ。
再びのコメントありがとうございます。
キュンしてくださいましたか!よかった。
切ない系の話は私も好きなのでよく書きますが、好みが分かれると思っています。
なので気に入っていただけたら物書きの端くれとしては満足です
そして、毎日見てくださっているのに、更新滞っててすみません(汗)
今日からまた復活しますのでどうかお付き合いくださいませ。
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