ここは「文風月」内、FF置き場です.
カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
日記にも書きましたが…。八雲のDVDがみつからなーいっ!!
うぅっ…。そんなにマイナーですか?それとも探し方が悪いのか…??
見つからなかったら、福岡に着てまで通販ですか?
………。なんか悔しいのでもうちょっと粘ります(笑)
2時から出かけて5時まで外出してたので、午後の予定がめっちゃ狂いました。
……悔しい(笑)
新婚で
斉藤八雲は甘いのが苦手だった。
斉藤晴香は苦いのが苦手だった。
普段は八雲がコーヒーを晴香がココアを飲んでいた。
それが最近、同じものを飲むようになってきた…。
「はい、どうぞ。」
ポットとカップと砂糖、ミルクが乗ったトレーがテーブルに運ばれる。
「何か焼いてるのか?甘い匂いがする」
読んでいた本をソファーに置いて八雲が訊ねる。
「うん。スイートポテト。もうちょっとしたら出来上がるからね。
まだまだあどけなさが残る笑顔を見せてポットを手に取る。
「焦がすなよ。」
子どもに言い聞かせるような口調になるのは、その笑顔のせいだ。
「焦がしませんよーだ。」
笑いながら、そう言ってポットの中身をコップに注ぐ。
立ち上る香りと湯気。
「……。アールグレイ」
クンッと鼻を鳴らして八雲が言う。
「ピンポーン。やっぱり分かるんだ」
「まぁ、な。」
2人が飲むようになってきたのはそう、紅茶なのだ。
八雲はそのまま、晴香はミルクと砂糖を入れて。
晴香が紅茶を注ぎ終わった丁度そのとき、オーブンの出来上がりを告げる音が聞こえてきた。
「あ、焼けたみたい。持ってくるね。」
そう言い残しぱたぱたとキッチンへ戻っていく晴香。
「…火傷するなよ。」
「もー、心配性なんだから。」
声だけが、キッチンから返ってきた。
甘いにおいを放っているスイートポテトと紅茶。
「甘くておいしー。」
嬉しそうに微笑みながらスイートポテトを頬張る晴香。
「…そうだな。紅茶も大分上手く入れられるようになったな。」
紅茶でスイートポテトを流し込んでそう言う八雲。
「でもやっぱり、八雲君のほうが入れるの上手だよね。どうして?」
言葉とともに、視線を送る晴香。
「…勘だな。」
それだけ言って、再び紅茶を啜る。
「やっぱり同じものが飲めるって、嬉しい。」
カップを両手で包んで晴香がそう言う。
「…そうか。」
「些細なことなのにね。やっぱり嬉しいよ。」
「…。君は、『嬉しいこと』を見つけるのが好きだな。」
「……?」
八雲の言いたいことが理解できないのか少し首をかしげる晴香。
「嬉しい事は、どれだけ見つけてもいいでしょ?」
理解できているのかは謎だが晴香はそう言って微笑んだ。
「…そう、だな」
やさしく微笑む八雲。
「暖かい方が美味しいから、もっと食べて?」
「あぁ。」
ある日の午後のティータイム
END
紅茶はいいですよ!
私が一番好きなのは日本茶ですが(笑)
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