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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月20日 (Mon)
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2007年03月20日 (Tue)
八雲の夢をよく見る今日この頃(苦笑)


久々の拍手お返事

amiさん。
お久しぶりです!コメントありがとうございます。
今手元に八雲がないので真琴さんを書くのが難しかったのですが、そう言っていただけて嬉しいです!
やきもちを妬かせるのは私が好きなもので(汗)よく出てくるシチュエーションです。
応援、ありがとうございます。また気が向いたら拍手してやってくださいませ。


starry-tales様からお借りした
【抱きしめる】5のお題
より
3.生きていることを確かめたい

今回は二部です。

いかにコンパクトにまとめるか。を思案中


友達以上恋人未満設定。






このままがいい…と思い始めたのはいつごろだっただろう。

臆病な僕は、関係が変わるのが怖かった…。
だから僕からは言い出せなかった
「好きだ」とも…
「嫌いだ」とも…

変わらなくていい
このままでいい

可も不可もない。友達以上恋人未満、そんな関係でよかった。

今がベストなのだと。そう思っていた。

これ以上、僕は何も望まないから。


だから…


笑顔で、居てほしかった………。


なのに…。







僕はどこで…道を間違えたんだろうか…。








「八雲君…が、好き…だよ。」
買い物に連れ出された帰り道。
「…!?」
いきなり、そんなコトを言われた。
「…友達として…も…一人の男の人としても…。」
うつむいていてその顔は見えない。だが、耳が赤いのを見ると顔も真っ赤なのだろう。
「いきなり…そんなコトを言われても…困るんだが…。」
どうしたらいいのか分からず出た言葉。
その言葉に反応して、君は顔を上げた。
その顔を見て、後悔した。
今にも泣き出しそうな…見ていると心臓が締め付けられるような切ない表情。
「そう…だよね。ごめんね、いきなり。迷惑だよね!」
「おい。」
違う、と言いたかった。でも実際出たのはそんな言葉。
「今日はありがとう。ごめんね、連れまわして。それじゃぁ」
顔も見ずに踵を返し駆け出す君。

傷つけたかった…わけじゃないんだ。


「おい、待て!」

気がつけば足が動いて…君を追いかけていた。

距離は5メートルほど。

今いた路地を抜けてすぐに交差点がある。

その小さな交差点の信号は

赤だった。

スゥーっと…頭から血の気が引いた。

でも、僕ができた事は……

「晴香っ!!」

有りっ丈の声で名前を呼ぶことだけ。

精一杯腕を伸ばして、彼女を捕まえようとすることだけ

それだけ、だった。



傷つけたかった…わけじゃない。
ただ、僕が臆病だっただけ……。



それからは…全てがスローモーションだった。


甲高いタイヤの悲鳴。

やめろ


必死に伸ばした腕。

届かない…指

視界を横切る紺の塊。

やめてくれ


指先から伝わる空気の流れ。

やめてくれっ


何かが折れる音。

やめてくれ!


そして、何かにぶつかる音。
甲高い、悲鳴。

もう


何も聞きたくなかった…。

暫く、駆け寄ることも叫ぶこともできずに僕は…
その場に…立ち尽くしていた。
目ははっきりとその事故を写しているはずなのに脳によって処理されない。

救いであるはずの独特のサイレンでさえ

僕を責める声にしか聞こえなかった。









後悔してもしきれない。事故。

幸い彼女の命に別状はなかった。



だが、こんな僕に…彼女に逢う資格があるのか…?

そう思ってしまうと堂々巡りが始まって…

結局、今日も病室の前まで来ては扉を開けることができなかった。


事故があってから2日目の事…。
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無題
SINです!


綾さん…この間書いたことですよね?
感動したことは
八雲が晴香さんを思うことで自分に不安だったと思います!
八雲がそんな事を思っていて何も言えずにいたと思います
たぶん、晴香さんは何か待っていたと自分は思います。

そういう感じで自分は感動してしまいました。
こんな自分は何か軽率なことを言ったような感じですが今後も小説を楽しみにしています。
SIN 2007/03/23(Fri)14:28:11 編集
Re:無題
SINさん

お返事遅くなりました(汗)
いつもこの挨拶で始まってしまって恐縮です。

次にコメントをいただけるときに一緒にいだだければと思って居ましたが、
感動したこと、わざわざありがとうございます。

SINさんのコメントを正確に理解できているか分かりませんが(汗)

八雲は戸惑いながら、不安に思いながら人と接しているのだと思います。
だから余計、心を許している相手には思いを伝える事が疎かになってしまっているんじゃないかと思います。
甘えてと、大事過ぎて傷付けてしまうかもしれないという恐怖とから。
晴香はどんな八雲でも受け入れる覚悟はるんでしょうけど…。

思いのすれ違いは、切ないです(涙)

そして、何も軽率なことは言ってないと思いますよ?
こちらこそ、気分を害されるような事を言ってしまったのであれば申し訳ありませんでした。

【2007/03/29 16:53】
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