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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年11月17日 (Sun)
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2007年03月31日 (Sat)
昨日、過去のネタを書いたブツを見つけた……。…八晴の4コマネタ(笑)
いつか絵を描けるようになったら書きたいと思ってたブツですが…。
……果たして人前に出てくるときはあるんでしょうか?(笑)
誰かに書いてほしいと言う願望は正直ありますが…面白いかどうか分からないのでお願いしにくい(苦笑)
ちなみに題名は「例えばこんな新婚生活」5巻後の妄想の塊です(笑)


拍手お返事。

倖さん
そういえば始まったらしいですね、八雲漫画化。
まだ読んでないのですが、多分文庫化されるまで読まないと思います(苦笑)


30日
17時:
こちらでお返事を。
SS、褒めてくださってありがとうございます♪
ここの更新もめっきり減ってしまいましたが(汗)
気長に見守ってやってくださいませ。


さてさてさて、

starry-tales様からお借りした
【抱きしめる】5のお題
より
5.こうすれば何も見えない


今回は、長いです(汗)





恋人設定。


八雲はお寺に居た、家の掃除と荷物の整理のためだった。
無人になった家をそのままにしておくことはできないし、近々別の人が出入りする事になるのだ。
僧侶としての仕事はどこかの寺の(詳しく覚えていない)の次男坊が引き継いでくれる事になった。
大学を卒業してなお、あそこに居座る事はできない。春からは別の家で生活を始めることになる。
春休みとはいえ、動くと汗ばむほどの陽気だった。
ダンボールを運び終えて汗を拭っていると電話が鳴った。
「はい。斉藤ですが」
『あ、八雲君?』
この家の電話にかけてきて、八雲を君付けで呼ぶのは一人しかいない。
「…この家の電話に、僕以外の誰が出るって言うんだ。それより、そっちこそ名乗ったらどうだ?」
『あ…私、晴香だよ。よかった、そこに居たんだ。携帯が繋がらないからどうしようかと思った。』
と、返事はしたが八雲の皮肉には返す言葉が今日はない。
なにせ今から無理なお願いをしなければならないんだから。
「それで?何のようだ?君と違って僕は忙しいんだ。」
『うっ……。それじゃぁ、明日から3日間も…忙しい…よ、ね?』
電話口から伝わってきそうなどんよりした空気。
「……。なんなんだ、一体。」
『実は…。ね、友達から今日電話があって…。』
晴香の話を要約すれば以下の通り。
卒業旅行に4人で行く予定だったのだが、二人にドタキャンされたと。
それでキャンセルするのもなんだからどうか…と。
大方そんな内容
『卒業旅行に行けたらいいねって話してたじゃない?だから…どうかなって思ったんだけど……。』
「君はどうするんだ。」
『え?私?』
「君は行く気なのかと聞いてるんだ。」
『…行きたい思いはあるけど…それでも、八雲君が行かないんなら、行かないよ』
なんとも、可愛らしい声が電話口から聞こえてきた。それが八雲に脚色されているかどうかは別として。
「…………」
『…どう…かな?』
心配そうな、声。その越えは反則だと思いながら八雲は口を開いた。
「何時に迎えに行けばいいんだ?」
『え?』
「明日からだろう?」
『あ………。うん!えっと…7時半。かな』
八雲の遠まわしな了解を受けて晴香がそう言う。
「7時半?随分早いじゃないか…起きれるのか?君に?」
電話越しでも伝わってくる、おそらくしてるであろう意地悪~な顔。
『失礼ね!起きれますよーだっ!』
なんとも子どもっぽい返事が帰ってきた。八雲は笑いをかみ殺しながら言葉を続けた。
「なら、早起きの君にモーニングコールでもお願いするか。」
『いいわよっ!してあげる。そのかわり!どんなに早くても文句言わないでよ』
ムキになる晴香がどうしようもなく可愛らしくて…。子猫か子犬が必死に主人にまとわりついているようなそんなイメージすら受ける
「楽しみにしてる。」
喉の奥で笑いながら八雲がそう言った。
「2泊3日でいいんだな?どこに行くんだ。」
『沖縄。』
八雲の笑顔が一瞬にして凍りついた。だが、それを声に出すほど八雲は間抜けではない。
「そうか…わかった。じゃぁな、モーニングコール忘れるなよ」
一方的にそれだけいって八雲は電話を切った。
暫く受話器から手が離せないで居た。




けたたましいとさえ言えるような音に否応なく目が覚めた。
「……………。」
部屋の中はまだ暗い…。着信を知らせる携帯の発する光だけがやけに明るく見える。
「はい……。」
布団にねそべったっま、手探り電話に出る八雲。
『おはよう。八雲君』
鞠が弾むような声、というのはこういう声なんだろう。
「…………。」
だが、寝起きの八雲にはそれすら少しわずらわしい。
『ねぇ、聞いてるの?モーニングコールして来いって行ったのはそっちでしょ?』
「朝一番に、君の怒った声なんか聞きたくないね。」
機嫌の悪い声では八雲も負けていない。
『返事してくれない八雲君が悪いのよ。』
「……まだ頭が起きてない。」
子どもが駄々をこねる時のような声でそう返す八雲。
『八雲君はまだ、起きなくてもいいよ。私が起きたから電話しただけ。』
「…………」
なら電話するなと言いたいが、それはお門違いだ。と思い口を噤む。
『ねぇ、八雲君。八雲君からおはよう聞いてないよ?言って?』
今度は晴香が、子どものよな声を出してそう言ってきた。
「……。おはよう。」
『…感情がこもってない!』
「言えとしか言わなかっただろう?」
『……意地悪。私たち、恋人同士なんだよ?』
膨れているのが手に取るように分かる声。拗ねたその声が可愛いことが分かるぐらいには覚醒してきた八雲の頭。
どうにもそれに弱い八雲は欲しているであろう言葉を紡いだ。


「……。おはよう、晴香」


電話口で、息を呑むのが聞こえた。それから、ふふっと笑う声。



『おはよう。Darling』



打って変わって色っぽい、声。


「っ…」


その目覚ましは八雲には効果絶大だった。



『じゃぁね。』



電話を切った2人は同様に顔が真っ赤だったとか…。




続く



旅行に行こう!編

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無題
SINです!
こんにちは、綾さん
本当に八雲が漫画化したのですか
それはさておき春香さんと八雲の電話のやり取りが楽しめました(笑)
SIN 2007/03/31(Sat)02:50:49 編集
Re:無題
こんにちは~。コメントありがとうございます!

八雲の漫画化は『別冊 花とゆめ』で連載が始まったらしいですよ。
私は単行本化するまで買わないつもりです。全部買ってたら金欠になりますので(汗)

御題、5は完成するまで長くなりそうですがお付き合いくださいね
【2007/04/03 21:40】
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