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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月19日 (Sun)
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2006年11月14日 (Tue)

『心霊探偵八雲6 失意の果てに』発売まであと17日!

ちょっと今、『山猫』読んでて思ったんですが…。
結局後藤さんは警察やめたんでしょーか?
『山猫』中(そもそも『山猫』は『八雲』とつながりがあるのか、あるならのどのあたりの話なのか…)
『山猫』で私の受けた印象じゃ、警察辞めてるような気がします。
幽霊追いかけてるとか言ってるあたり。石井さんの名前も出ないしね)

6巻が発売されると決まってから、後藤さんの扱いがどうなってるのか感心ごとの一つです。
警察じゃなかったら不法侵入とか似も引っかかるでしょうし…
もし探偵やってたら、そう簡単に捜査情報は流してくれんでしょ。
まぁ、情報は人徳でどうにでもなりそうですがね。

ま、あと2週間と3日で分かることですがね(笑)


私通。
楽しゃんへ

いやん。相思相愛ですね~。
しかし日本は狭いようで広いですねぇ(遠い目)地理的距離が憎い!
後藤色…具体的に何色なんでしょう?
イメージ的に赤が出てきたんですが赤は八雲色ですよね(苦笑)
私的イメージ、赤褐色ですね>後藤色
そして後日談、ふふ。いいですねぇ(にやり)
いつか書きたいです、それ。ってか書きます(笑)
レイアウトの件は了解しました。
新妻(←嫁入りなので・爆)はしっかり保護しますので!!







恋人設定。




「さ、斉藤さん!」
講義を終え住処に撤退するべく歩いていた八雲はそんな声を聞いた。
斉藤なんてどこにでもある名前だ、自分には関係ないと高をくくって八雲はそのまま歩き続けた。
「斉藤さん!」
また、声が聞こえてくる。が、八雲は尚も気に止めた様子もなく歩き続ける。
「八雲さん!」
流石にコレは無視するわけにはいかなかった。自慢じゃないがそうそうある名前じゃない。
住処まであと5メートルもないところで八雲は立ち止まって振り返った。
セミロングの女性がこちらに走って来ているところだった。
「よかった、やっと…気づいてくれた。」
八雲の元へ来てはぁはぁと苦しそうに呼吸をする。
見たことのある顔だった。
確か同じ講義を取ってる…確か名前は
「小澤…さんでしたよね?僕に何か御用ですか?」
「…名前、覚えててくださったんですか?」
ぱっと笑顔が輝く彼女。
なんてことはない、自分の彼女と同じ名前で彼女の泣き黒子が印象的だったから顔と名前が一致して覚えていただけだ。
「…何か御用ですか?」
いつもの表情でそう訊ねる八雲。見る人が見れば、少しだけ不機嫌を孕んでいるのが分かる表情だ。
「あ、はい。…あの…。」
少し戸惑うように視線をさ迷わせてから八雲を正面から見やった。
「いきなり本題で…申し訳ないんですけど…」
「結構ですよ。手短にお願いします。」
がりがりと頭を掻きながらそう言う八雲。
「えっと…私、斉藤さんが好きです。お付き合い…していただけませんか?」
八雲の目をじっと見てから、一気にまくし立てるようにそう言った。
「生憎ですが先約がいますので、お断りします。」
反論の余地が無いほどぴしゃりと言い放つ八雲。
「……やっぱり、そうですか。失礼しました。」
少し笑ってからいきなり、踵を返して走り去る。
姿が見えなくなるまで目で追っていた八雲だったが、ふぅっと息を吐き出して声を張った。
「そこの不審者、出て来い。」
数秒の沈黙があって
「………何で分かったの?」
晴香がひょこりと出ていた。
「君にそんな悪趣味があったなんて知らなかったね。」
八雲はそう言い、住処へ向かって歩き出す。
「あ、悪趣味ってなによ!別に…聞きたくて聞いてたわけじゃないんだから!」
八雲は煩い、と言いたげなジェスチャーをして映画研究同好会の部屋に消えていく。当然晴香もそれに習う。
ドアを閉めるといきなりそれに背を押し付けられる。
「!」
状況を把握するより早く、顎を持って上を向かされ唇を塞がれた。
「っ…ん…。」
いきなりで呼吸が上手くできなかった。
それでも、八雲からのキスは珍しくて…終わってしまうのがもったいない気がして…
八雲のするままに貪られた。

名残惜しそうに離れる唇。
ゆっくり深呼吸を繰り返す晴香、軽く酸欠だ。
「ああいう輩が多くて困る。」
そんな晴香をぎゅうと抱きしめてそう言う八雲。
「?」
八雲をちょんっと見上げて分からない、のメッセージを伝える。
「ここ1ヶ月で4人目だ。」
「よ、4人!?何で?」
「寒い…からな。人肌が恋しくなるんだろ」
…八雲君も?と聞こうとしたが…止めておいた。今、抱きしめているんだから八雲もそうなんだろう。
それに、素直じゃない彼の事、聞いたらきっと照れて拗ねて教えてくれないに決まってる。
「あの…ちょっと聞いていい?」
「…なんだ?改まって、いつもは何でも遠慮なしに聞いてくるくせに。」
「あの人に言った『先約』って…私…だよね?」
「……そんなことも分からないのか?」
少し不機嫌そうな八雲の声。
「それは、僕の表現の仕方が悪いのか、君の受け取り方が悪いのか。」
ぶつぶつ言いながら、腕を解き定位置に座って欠伸をする八雲。
「表現が悪いの。いつも言葉が足りないんだから。」
晴香はというと、冷蔵庫の中のお茶を喉に流し込む。
さっきから、緊張しっぱなしだった身体に冷たいお茶が美味しかった。
「僕は君と違って口から生まれてきてないんでね。その分、行動で示してるつもりだが?」
意味深ににやりと笑う八雲。
「極端すぎるの!」
それを察して少し乱暴に冷蔵庫を閉める晴香。
「…4人目って言ったよね。」
バタンという音の後にひどく低い声が聞こえてきた。
「…全員、断ってる…よ…ね?」
それは確かに晴香の声で…気のせいか少し不安げな声色に聞こえた。
「当たり前だ。」
「ホント?」
八雲の顔を覗きこむようにしてそう訊ねる。
「君に嘘を言って何になる。ほんとだ」
「ほんとに、ほんと?」
「ほんとに、本当だ」
何だこの子どもの会話は…
八雲はそう思って皮肉を言おうと口を開きかけた。
「八雲くーん!」
が、その開いた口は結局「うわ」だか「おわ」だか分からない音を立てて閉じることになる。
晴香が、豪快に飛びついてぎゅうと抱きしめる、先ほどのお返しといわんばかりに。
「な、何だ君は!犬か」
「じゃぁ、八雲君は猫ね。」
悪びれた様子もなく八雲に抱きついている晴香。
ほんとに、奈緒並みだな…。と思い小さくため息を吐く。
「ねぇ。…クリスマス一緒に過せる?」
そのままの状態で八雲に訊ねる晴香。
「トラブルメーカーがトラブルを持ってこなければね。」
少しの皮肉を込めてそう八雲もしっかりと晴香の身体に腕を回している。
「また!私をそんな風に言う」
少し膨れてみせる晴香。八雲はそれを見てくっくと笑った。
「…別に、君をトラブルメーカーだといった覚えはないが?…自覚はあるんだな。」
「んもう!口から生まれてきたのはどっちよ!」
少し怒ったように…でも楽しそうに言い八雲の反論がくる前に
唇を塞いだ。


END

実験中、隣で恋人が~って会話してましたんでこんなネタ。



苗字ですが調べたら(旧字体含む)
斉藤 10位
小沢 145位
石井 35位
後藤 33位
土方 1760位

でした。意外にいるもんですね。

古谷は 402位 私の本名は200番台後半でした(笑)
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