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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月19日 (Sun)
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2007年07月08日 (Sun)
さて…と。
ここ最近拍手が多くて嬉しいです(にこにこ)
……黒八雲が好評だとは思ってませんのでご安心を(苦笑)
調子にのっても、あれ以上はしません。ここじゃ…ねぇ?
拍手が多いのは頑張って更新した(あんなんでも)ご褒美だと思っとります。


お返事。

4日
お返事遅くなりました(汗)始めまして。
八晴スキーさんは大歓迎ですよ。
ここは種類だけは豊富ですので(苦笑)お楽しみいただければ幸いです♪


8日5時
あ、ありがとうございますっ!!
ただいま、本館に移転計画中です!(ずっとそうじゃんっと言う突っ込みはなしで・汗)
なので、それが終わった暁にはいろいろ増えてると思いますのでっ!!気長に待ってやってくださいませ!
基本は親ばかなので(笑)そう言っていただけて嬉しいです!!
俄然テンションが上がりました(単純)



さてさて。

また新しいものに手ぇ出す悪い癖が出てきました(苦笑)
前から書きたいと思ってたけど、波がこなかったCP。
石井×真琴をお送りしようかと。
なかなかスポットライトは当たらない2人ですが…。
基本私は八雲男女CPなら全部好きだぞ!(順位はあれど…)

とりあえず、この波を起こしてくれた友さんに感謝。



恋人設定で。…一応6巻後





未解決事件特別捜査室
その部屋の中は、相変わらず平和だった。

石井は自分の机について書類の分別をしていた。
後藤は自分の机について昼寝をしていた。

高鼾と、紙の音だけが、響いている室内。

よく毎日こうも眠っていられるとは思うものの、口に出しては言えない。
特に残業もなく、定刻に帰ってるはずなのに。
やはり子どもを一人預かるというのは大変な事なんだろうか…。
そんなことを思っていると、いつの間にか手が止まっていることに気づいて、慌てて作業を再開した。
っとそのとき、時計代わりに机の上においていた携帯電話が光りだした。
一応、仕事中はマナーモードにしているため、光るだけ。見れば新着メールありの文字。
後ろの壁にかかっている時計に目をやる。作業を始めて、大分時間が経って居た。
ちょっと休憩。
自分にそう言い聞かせて、石井は携帯電話を手に取った。そうして新着メール確認する。
送信者の名前をみて、思わず表情が緩んでしまった。

『こんにちは。お久しぶりです土方です。最近天気がおかしいですが…体調崩されてませんか?あまり無理はなさらないでくださいね。警察の仕事はハードですから体調に気をつけてください。…お仕事の邪魔をしてしまったらすみませんでした。 真琴』

特に用事があるわけではない。
だが、真琴は時々こんなメールを送ってくる。
社会人で…新聞記者と警察官という職業である以上、なかなか逢える時間は少ない。
会話といえばこのメールでのやり取りが専らだ。

『お久しぶりです、石井です。メール、ありがとうございます。仕事のほうは、丁度休憩時間ですので大丈夫です。私の方は変わりなく元気です。むしろ、デスクワークばかりで運動不足になりそうなぐらいです。真琴さんのほうこそ、お変わりありませんか?外回りなどあるでしょうから、くれぐれも注意してくださいね。 石井』

『お元気そうでよかったです。私のほうも変わらず元気です。まだまだ報道の現場からは遠く離れていますけど、頑張っています。…そう考えたら、私達って同じですね。』

少し痛い言葉だったが、事実なのだからしょうがない。
それに、共通意識を持ちたいという心理は、なんとなくだが石井にも理解できた。

『そうですね。お互い現場からは離れていますが、腐らずコツコツやって行きましょう。…私の方はまだ、後藤刑事もいらっしゃるので心強いのですが、真琴さんは一人で行動される事が多いですよね?…心配です。くれぐれも、危ない事はしないでくださいね。』

『それは…保障はできません(苦笑)私もジャーナリストですから。でも、気をつけます。心配してくださって、ありがとうございます。』

目の前にあるのは文字の列だけなのに、石井の脳裏にははっきりと、苦笑している真琴の顔が浮かんでいた。
不意に、逢いたいっという感情が込みあげてくる。
石井は鞄の中から手帳を取り出し、そこに挟まっている四つ折の紙を取り出した。

『真琴さん、最近お仕事はいそがしいですか?…よろしければ、今月末までのご予定を聞かせて』

ここまで打ってぴたりと石井の手が止まった。そうして全てを消して文を打ち直した。

『お仕事が忙しいとは思いますが、たまには…一緒に食事でもしませんか?……都合がいい日があれば、教えてください。』

「よし。」
思わず口からそう漏れた。
そうして送信しましたの文字がディスプレイに表示される。

返事が帰ってくるまでの時間が、随分長く感じた。

『お誘い、ありがとうございます。…私も、そろそろ逢いたいと…思っていたので、嬉しいです。私の方は休みの申請はすればいつでも通ると思うので大丈夫です。…でも、来月公開の…この前石井さんがおっしゃってた映画の試写会のチケットが手に入ったんです。来週の水曜日なんですけど…一緒にどうですか?』

思わず頬が緩んでしまった。そうして、思わずガッツポーズをしてしまった。
いくら、恋人同士になったとはいえ、デートの誘いはいつも緊張してしまう。

『覚えててくださったんですね。嬉しいです。…それでは、来週の水曜日という事で…試写会の時間は分かりますか?』

『すみません、書き忘れてましたね。17時からです。なので、15時あたりに待ち合わせでどうでしょうか?』

『分かりました。来週の水曜日、15時に迎えに伺いますね。』

『いつも、迎えに来て下さって、ありがとうございます。…それでは、お仕事頑張ってください。』

『真琴さんのほうも。無理は禁物ですよ。それでは。』

送信し終わって、ほぅっとため息を吐き、携帯を閉た。
「よしっ。」
気持ちを切り替えて、書類の山に手を伸ばしかけたその時また携帯が光った。
当然、その手は山ではなく携帯へ直行する。差出人は、真琴だった。

『…早く逢いたいです。』


それは反則ですっ。真琴さん。可愛すぎます。
石井は声にならない叫びをあげていた。
普段の彼女には可愛いという形容詞より綺麗というべきだが、メールでのやり取りで見せる彼女は…時々無性に可愛い。
顔のニヤケが止まらなかった。

『私もです。とても楽しみです。』

短くそう打って、送信する。
送信しました。の文字をみて再び笑みがこぼれてしまう。

「おい。」

聞こえるはずのない声が聞こえた。

「っ!?」

「さっきから何にやついてんだよ。気色悪い。」

声の発生源は目の前の机に居た。

「ごっ…ご、ごとうけいじぃっ!?」

椅子が豪快に音を立てて軋んだ。

「仕事中に暢気にメールとはいい度胸じゃねぇか。しかも嬉しそうにニヤニヤしながら、お前は女子高の生徒か!」
「い、いつから。起きてらっしゃったんですか!?」
「いつからだっていいだろ。で?誰にメールしてたんだよ」
「そ、それは言えません!」
後藤には話していないのだ。っというよりも公私混同を石井はあまり好かなかった。
「あぁ?俺に隠し事するのかよ?」
「これはプライベートです!」
そういいながら、携帯をポケットにしまう。
「勤務時間中にプライベートなメールしてんじゃねぇよ!」
寝てたあなたに言われたくありません!っと…喉まででかかった言葉を飲み込んだ。
「さっきは休憩時間です!今から仕事に戻ります!」
大声でそう宣言して机の横にあったダンボールごと机の上に乗せる。
どんっと大きな音と共に、「お前等、何やってんだ!」
っという怒鳴り声が響いてきた。
「み、宮川課長…。」
「よっぽど元気が有り余ってるみたいだな?後藤。」
「そりゃぁそうですよ。俺はもともと…。」「仕事だ、ついて来い。」
後藤の言葉を遮って、宮川が声を張る。
「…石井、車!」
その宮川の態度から何かを感じ取ったんだろう、後藤がそう叫ぶ。
「は、はい」
そう返事をして、石井は部屋を飛び出した。
取り合えず後藤の追跡は逃れたが、厄介な事件に巻き込まれるのはごめんだった。

期限は来週の水曜日………。


END


こんな感じでどうでしょう(笑)


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無題
「い、石井さん…」
「なんでしょう?」
「ゆ、雄太郎さんって呼んでも…いいですか?」

恋人同士なのに敬語使うって、初々しくていいですね。最近糖脳病の疑いがある、と言われました。原因は、甘い話の読み過ぎだと思われます。(嘘)
友みん 2007/07/12(Thu)12:33:00 編集
Re:無題
「え?は、はいっ…その…かまいませんが……。」
「あ、ありがとうございます……。」

しばらく、2人で赤面してればいいよ(笑)
いいですねぇ、敬語(にやり)
糖脳病なんじゃそりゃ!?っと…はじめ見たとき思いました(笑)
糖尿病…とかけてるんですよね?(私のユーモアではここまでの咀嚼が限度。)上手いですねぇ!
その原因分泌物質は私ですかねぇ?いや、そうだったら言いなぁっと言う願望混じりで(笑)
これでも、もともとは甘話書きなので!(いつからそれたんだか…)
これから、糖脳病をもっと重度にしてやろうと企んでる綾でした(爆)
【2007/07/16 11:45】
無題
これは、コメントしなきゃでしょうっ…素敵な石真,ありがとうございました!!その波を起こさせた原因の一つがこの私だというのも誇らしいです(笑)携帯メールのこんな心温まる使い方があったなんて…いや、そんな事より、ラブラブな石真が全然違和感がない。寧ろ自然!石井さん、早く晴香を諦めてくれっ!!そして真の運命の人を見つけるのだ!
  追伸:ここの小説で宮川さんが出てきたのも初めてじゃないですか?(間違いだったらすみません)
友みん 2007/07/09(Mon)11:22:46 編集
Re:無題
ふふふ(怪)コメントありがとうございます♪お気に召したようで(にやり)
いやいや、あれを見たら…ねぇ?(誰に同意を求めてるんだ?)書かずにはいられません(笑)
初・石真でしたが、真琴さんのイメージが崩れてなかったら幸いです。
打ちながら敬語同士なのがいいなぁっと…思ってました。
特に理由はない…と思うのですが、なんかいい(笑)
次は真琴さんに「雄太郎(さん)」って呼ばせたい…っという野望があります(爆)
あと、この話の真琴さん編。
ふふふふっ…。(怪・再び)
そういわれれば、宮川さん初登場ですね(笑)
どんな形であれ(おい)ここは八晴がメインですから、なかなかこの2人に絡まない人は出てきませんね。
…石井さんより、親父殿のほうが以外に出現率(笑)が高そうです。いまのところ(笑)
【2007/07/10 22:53】
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