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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年11月17日 (Sun)
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2007年05月05日 (Sat)

ご無沙汰してます(汗)

コメントに返信できてなくてすみません!WEB拍手放置しててすみませんっ!!週1更新とか言っときながら停滞中ですみませんっ!!!

はぁはぁ…(←一気にしゃべって息切れ)改めまして、古谷です。

とにもかくにも。拍手お返事を

29日(←放置しすぎだっ!)
20時:いらっしゃいませ。素敵な八雲サイト様はたくさんありますよ♪本館の方でリンクを貼らせていただいてるサイト様はお勧めです。
サイトを立ち上げるきっかけとなったサイト様は、とらじまさん宅とほとりさん宅です。
発見した嬉しさのあまり、今思えば恥ずかしいコメントをこのおふた方には送っていたかと(苦笑)



さてさて、今日はお題ではありません。
更新しなきゃ~っということで小話を…。



恋人・同棲設定。


「お天気いいから…。一緒に遊びに行かない?」
そんな、オネガイをされて、断れるわけもなく……。
今に、至る。



「八雲くーん!いくよ~」
「そんなに声を張らなくても聞こえる。」
確実に夏の足音が聞こえている今日このごろ、八雲と晴香はとある広場にいた。奥に見える遊具では子供たちが楽しげに遊んでおり、その声が時々耳に届いてきた。
ここがどこかというと、大型スポーツ用公園…とでも言うのだろうか。誰もがスポーツに親しめるように設備された施設だった。
少し離れた場所にはバドミントンをするカップルの姿があった。
「ちゃんと取ってね!」
GパンにTシャツにパーカーを羽織った姿の晴香がそう声をかけてくる。
「君が変なところへ投げなければね。」
案外、ボーイッシュな格好もにあうもんだ。そんなことを思いながら…でもそんなことはおくびにも出さず八雲がそう返事をする。
少しぎこちないフォームから、ボールが投げられた。遠慮なく球が飛ん来る。パシンと乾いた音を立てて、八雲はグローブでそのボールをキャッチした。
「よく転ぶから。運動音痴かと思ってたが…そういうわけじゃないんだな。」
素直に「なかなか上手いじゃないか」といわないのが八雲らしい。
「転ぶのは、八雲君がいきなり変なこと言い出したり。何も言わずに先にいちゃったりするからでしょ?」
「責任転嫁するな。」
苦笑しながら八雲がボールを投げ返す。少し上に向かって投げ、緩やかな弧を描いて落ちてくる球。野球で言うならフライ球だ。
このグローブもボールもここにつくなり晴香が借りてきたものだった。
何故そのチョイスかは、八雲が問うても晴香は教えてくれなかった。笑って、「キャッチボールがしたいの」といっただけ…。
「責任転嫁じゃありません!それに、手抜きしないでよ。」
その声と、一緒にボールが飛んでくる。当然器用にキャッチする八雲。
「責任転嫁だ。」
必死な晴香の様子がおかしくて、少し笑いながら八雲がボールを返す。
「責任転嫁です!一人のときは、転ばないんだから!私。」
また、むっとした声と共にボールが中を舞う。
「…まぁ、そういうことにしておくか。」
ムキになる様子がかわいらしいと思うあたり、若干そっちのけがあるのは否定できない。自覚の有無は別として。
そんな八雲を見てむむっと顔をしかめる晴香。
晴香が何も言わなかったので、球だけが行き来を繰り返していた。
沈黙を破ったのは他でもない晴香のほう。
「ねぇ、なんか喋ってよ。つまんないよ、黙ってたら」
「…そんなことを急に言われても…ネタがない。」
「あ!じゃぁね、ボール投げるたびに相手の好きなところを言っていくってのはどう?」
「……………」
また突拍子ないことを言い出したと言いたげに今度は八雲が顔をしかめた。
好きなところ?そんなの素で、しかもこんな昼間っから言えるわけないだろう。
と、思っている八雲の心など露知らず、晴香がボールと一緒に言葉を投げてきた。
「優しいところ。」
複雑な表情で八雲がボールを受け取る。
「…………」
「ほら、早く返してよ~。」
晴香の催促。もちろんそれはボールじゃなく言葉を欲してのもの。
「…お人よし。」
いつになく歯切れが悪い八雲がそう言いながらボールを投げた。
「かっこいい」
すぐさま、帰ってくるそれら
「……世話好き」
「飾らないところ」
「………能天気。」
「……。褒められてる気がしないんだけど?八雲君?」
「…褒めてないからな。」
「それって酷くない?」
好きなところの言い合いは続いていなくても、キャッチボールは続いていた。
「……好きなところだろう?…いい面だけが好きなわけじゃないだろう。
 ………その、よくない面も含めて…好きじゃないと………恋人なんてやっていけないだろう?」
八雲には珍しく、後半はほとんどぼそぼそ声だった。
そう短い付き合いでもないのだが、やはりこういうことをいうのは照れるものなんだろう。
自分でも頬が熱いのが分ったから、顔を晴香からそむけていた八雲だったがそれがアダとなった。
「八雲君っ!」
八雲にしてみればいきなりタックルを食らった形になる。声を出す暇もなく身体が重力にしたがって地面に吸い付いた。
いくら下が芝生とはいえ、痛い。
「なんだいきなり!」
まだ昼間だぞ!とは流石に言わないし、そこまで破廉恥ではない。
「嬉しい。」
にこりと笑ってそれだけ言う晴香。どうやら最後までちゃんと聞こえていたようだった。
「事実を言ったまでだ。」
まだ少し顔の赤い八雲が晴香を見上げてそう言った。
「だから。」
相変わらずの満面の笑みで言う晴香。そうしてそっと目を閉じた。
「ストップ!野外だぞ、昼間だぞ、人目だってあるだろ。」
グローブをはずしてあわてて晴香を離す八雲。
「ケチ、キスぐらいいいじゃない。」
膨れながらも素直に引く晴香。芝生の上に座り込む2人。
「……君がキスしてる顔なんて、僕以外には見せない。」
子供が駄々をこねるようにそういう八雲。
八雲が晴香のオネガイを断れないように、晴香も八雲のこの顔は苦手だった。
本当に子供のようにすねた顔。意外に可愛らしい、この顔。
「じゃぁ、帰ったらキスしてね。」
笑いながら立ち上がった晴香の耳に聞こえてきたのはこんな八雲の声だった。

「キスだけじゃ、足りないな」



END


去年の夏の甲子園の時に思いついたキャッチボールねた。(古っ)
春の選抜のときに使おうかと思ったけど、結局いままで眠ったぶつ。

「意地悪。」
「へぇ、意地悪なのも好きなのか?」

ってのを入れたかったけど止めました(笑)

確実にあっちに行くので(爆)
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無題
こんにちはSINです!


八雲と晴香さんがバドミントンやキャッチボールをするのが初めて見てなんか恋人ってこういうのもやるのかって思いました。

綾さん…自分は綾さんの事友達みたいだから…コメントはしますし遅れるのはしょうがないと思います!
忙しいと思うからあまり無理はしないでくださいね
SIN 2007/05/08(Tue)23:55:00 編集
Re:無題
こんばんは。ようやくお返事できました(汗)

実際の恋人がするかどうかは別として(笑)
好きなところを言い合いながらキャッチボールっというのをさせたかったのです。
最近、ダークが多かったのでだったのでがらりと変えてほのぼのを目指してみました。(なってるかは別として。)

そして、御心遣いありがとうございます。
本家の方を更新停止としましたので、ここの更新も激減すると思いますが。
お付き合いいただければ幸いです。
【2007/05/21 23:05】
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