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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2025年03月10日 (Mon)
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2008年09月24日 (Wed)
大多数の皆様はお察しの通りでございます。
昨日からおかしい古谷です。どうも。

えー…
天命きたああぁあああああっ!!

moggyさんちのイラストといい…絵描きさんは凄い!絵描き様様!

寝る前にサイトを回ってしまったが最後、眠れなかったじゃありませんか!
万倉庫の真志かきあげてしまった…(笑)
もう、何言っても怪しい人にしかならないのは分ってますがっ。言わずにはいられない。
ほっといたら妄想満載メールを送り付けそうな勢いなので…ここで多少発散させてください(苦笑)



・女の子ズの生脚。
 全ての発端はここからでした(笑)こんな可愛い寝顔見せられて眠れるものか!(笑)
桃源郷!エルドラド!ユートピア、黄金郷!理想郷が目の前にありましたぜ旦那。かわゆい……。(にやり)

・姫抱っこ
空麗爛さんに電波が届いた(笑)そして帰ってきた!うっきゃーーっ!!
ありがとうございます!
あの表情の差がたまんなく好き。不意打ちに弱い志乃ちゃんは可愛い、それを知っててする真田はずるいけど好き。(おい)
だって満面の笑みなんだもの!底心嬉しそうなんだもの!


で…拍手お返事も兼ねて
せっちゃんへ。
拍手は変えました…がいつものように長くないです。(汗)
難しくないとおもいますので制覇してやってくださいませ。
実は私もハイジは考えた(笑)
「…って、俺はハイジか」…っという真田の自分への突っ込みで…。(笑)
高校生日記、わざわざご報告ありがとうございました!
感想はまた長文メールにて(まて)
ただコレだけは先に!
八雲に本が必要ないのは大賛成です(爆)
そして「王子様」にも激しく同意です!
次回イラスト楽しみにしてます♪
新栄学園パロ。もうなんか…グダグダですが書いてる本人は楽しいのです(苦笑)
直ってない話も了解です!とりあえず一度迫って見みようとおもってます(おい)
それでは!拍手ありがとうございました!

moggyさん
挿絵確認しました!
わがまま通していただいてありがとうございました!
もう、ニヤニヤが止まりません。挿絵が付くのって…やっぱり嬉しいです(笑)
そしてそして新栄学園イラスト…アレですか!例の!あやつですか!?
どうしよう、すっごい楽しみなんですけどっ!(笑)
今からわくわくドキドキです!
ですが、そう頻繁にメールチェック等できなくなりますので…お返事遅くなってしまったらすみません。
先に謝っておこう…うん。
挿絵ありがとうございました!



新栄学園パロでどうしても八雲が悪役になる件は…どうにかならないものか…。(苦笑)

昨日のリベンジをしてみようと思ったが出来たか不明。
昨日の敗因は引掻きまわし役が居なかったからだと思うので…
今回は公香姉様を投入してみた…。

そして…男性陣は決まって不憫になるのは何故だ。


八晴&真志+公香 で飲み会。公香姉さまは…お酒大好きだと思うんだ…。

最初はギャグ…を目指したが勢いがどんどん落ちていく。
女の子攻めだっらり、酔っ払い全開だったり、際どい会話だったり、…いろいろありますが(苦笑)
最終的には男性陣の本音トークで終わります。

大丈夫そうならGO!





「ただいまー。」
明らかに、この家の住人の声じゃない声がした。
場所は真田の家。珍しくお許しが出たのでここでの飲み会のための準備中である…。
「あれ?公香さん。」
晴香のその言葉に固まったのは八雲だけではない。
「晴香ちゃん。いらっしゃい。あぁ、疲れた。」
そう言うとでんっと置かれる一升瓶。
「あっ!碧仙だ!」
「あら、知ってる?」
「知ってますよ!これ、おいしいですよね!」
「よね。」
「………」
公香の後ろからこっそり、逃げようとしたがそうは行かなかった。
「ちょっとまて」
凄い声ともに肩がつかまれる。
「た、ただいま…。」
振り返った真田の目に…八雲とその後ろにあるどす黒いオーラが見えた……。
「なんで…あの人が居るんだよ。」
少し離れたところまで真田を引っ張った八雲はがそう聞いた。
「いやぁ、つい口が滑った…んだよなぁ…。」
スーパーの袋を持ったまま…真田も声を潜める。ちなみに中身は夕飯兼、酒の肴の材料。
「つい?つい、なのか!?」
「あたりまえだろ、いっとくけど公香は酒癖むちゃくちゃ悪ぃぞ。いろんな意味で見境ないないぞ。」
「見境!?見境って何だ。」
「見境は見境だよ。日本語わかんだろ。……気抜いてると食われっぞ。」
「くっ…?なんだその…弱肉強食的なニュアンスは。」
「弱肉強食!いいね。それだ、まさしく」
「それだじゃないだろ。ただの飲み会だぞ。なんでそんな…サバイバルみたいな…。」
「サバイバルだよ、自分の身は自分で守れ。」
「真田。」
「それと、晴香も守ってやれよ。」
「は?」
「見境無いっつっただろ。」
「そう言うことなのか?」
「そーゆーことぉっ!?」
言葉の最後で首がカクンと折れて変な声がでた。
音がした方を見るとチョコレートが一つ転がっていた。
一つ一つアルミ包装してあるタイプのやつ…晴香が持ってきたものだ
「すごーい。」
無邪気に褒める晴香。拍手もしている音がする。
「手近にあるもん、ぽんぽんぽんぽん投げるなよな」
後頭部をさすりながら振り返って吼える。
それを聞いて…そのチョコが公香が投げたものだと八雲は理解した。
屈んでそのチョコを拾う。
「返事しないあんたが悪いのよ!生ものは冷蔵庫!」
「へいへい。ってか、食べもん投げんなよな。」
「じゃぁ、消しゴムにする?」
机の上の…大きな消しゴムを指差してニンヤリ笑う公香。
「投げねぇんだよ、普通。」
「それより、志乃ちゃんは?靴あったけど…どこに居るの?」
「あ、和室で洗濯物畳んでます」
平然と、そう言ったのは晴香である。
「はっ!?なんでそんな事志乃がしてんだよ?」
「え?和室覗いたら取り込んだままになってたからするって…。」
「ちょっ…ま、…志乃!」
買ってきたものをそのまま置いて…真田は和室に向かって走っていった。
「?省吾君どうしたんだろ?」
「………………。」
八雲は晴香の質問にさりげなく視線をそらして…真田のやりかけの作業を受け継いだ。
なんとなく心情は分るが言ってどうなることでもないだろう。







「八雲」
食事が始まって…しばらくしての事。隣の真田が八雲の脇腹をつついた。
「…なんだ。真田」
「コレはあれか…あの…。彼氏より女友達を取るの図か?」
そういって…彼女達に視線を向ける。
ソファーにもたれて女三人話しに花を咲かせていた。
多分、彼女達はそんなつもりはないのだろうけれど…そう見えてしまう。
「お前がつれてきたんだろう。」
「断じて違う。付いて来ただけだむしろ、つけられた。」
「断ってないんだから、つれて着たのと一緒だろ。」
八雲が不機嫌なのは言うまでもない。ヤケのように焼酎を喉に流し込む。
怖いぐらい黙々と…男性陣は飲み食べた。


「暑い。」
「は?」
っと…返事をしたが次にくる爆弾を真田は知っていた。だから大慌てで先手を打つ。
「脱ぐな!頼むから!」
「なんでよ。別に裸になるわけじゃないんだしさ。」
「それ以上、露出増やしてどうするんだよ!」
「こんな格好その辺にいくらでも居るでしょ。それともなに?欲情でもするとか?」
意地悪く、にやりと笑って真田を見る公香。
「ばっ…誰が公香なんかにっ。」
「その反応、図星じゃない。」
「違う!」
「じゃぁ、いいでしょ。」
そう言うと上の服を一枚脱ぐ。
別に…目くじらを立てるような格好ではない。まぁ…目のやり場に困るけど。
真田は意外と、潔癖なのか?
「八雲君のスケベ。」
冷静に見ていた八雲に、いきなり爆弾が落ちてきた。
「はぁっ!?」
慌てて晴香のほうを見ると膨れている。顔が随分赤い。じと目で八雲を見てくる。
「って…君は飲みすぎだ。いい加減自分の許容範囲を覚えろ」
「どーせ私はCですよっ。」
そういわれてさっきのスケベの発言が胸のことだとわかる。
いや、普通見るだろ、変な意味ではなくて。男の性だろ。ある意味反射だ。
そう言おうと思ったが…言っても聞きはしないだろう。
八雲はそう思って小さくため息を付くと…それが聞こえたようだった。
「なによっ。ばかにして、八雲君なんてこうしてやる!」
そいうと八雲に抱きついてそのまま脇腹をくすぐり始めた。
胡坐をかいている八雲の脚の上に乗って八雲を押さえる。
「ちょっ…まてっ!落ち着け!」
「ごめんなさいって言うまでやめないんだから!」
言いたくてもいえないだろ、くすぐってたら…
っと冷静に突っ込む真田。完全に口で負けたので…もう投げやりである。
「あら~修羅場。」
楽しそうに笑ってグラスに口をつける公香。
「誰のせいだよ。」
「あんた?」
「公香だろ!」
一通り笑ってテーブルの上の皿を片付け始めた。こういうところは…意外とマメである。
そんな公香の隣でほーっとしてる志乃に目が行った。
「……志乃?」
「あぁ…酔っちゃったかな」
「はぁっ!?志乃は未成年だろ!」
「え?そうだったっけ?」
けろりとしてそう聞く公香。初めて聞きました…っという顔をしているが一度は言ったはずだ。
「そうだったっけ…じゃないだろ!なに飲ませたんだよ。」
慌てて公香とは逆のほうに座る真田。
「ジュース…焼酎割り?」
「割るなよ!未成年!」
「でも、晴香ちゃんのほうが飲んでたわよ。」
「あれは俺とタメだからいいんだよ。」
「晴香ちゃん、相当酔ってるみたいねぇ…。」
若い若い。っと…底心楽しそうに笑いながらグラスを空にする。
いつの間にか八雲の笑い声は止まっていたがどんどんと床を叩く音がする。多分八雲の手だろう。
「志乃、大丈夫か?」
呼びかけても反応がない、目の焦点も合ってない。
「志乃?」
そう…声をかけた時だった。
胸元のシャツが引っ張られた、慌ててソファーに手を付く。
「……?」
腕の中にいる彼女の手が…触れた両頬に。
「っ!?」
ちょっと待てと、頭が言うがどうする事もできない。
志乃から…キスするなんて事は珍しい。珍しいどころか稀である。
でも、目が据わってたから覚えてねぇんだろうな…明日。
っと…冷静だったその時までは…。
一瞬にして頭が真っ白になった……。何だがどうなったのか、分らない。
ただ、天井が見えた。それで…重みを感じる。
「あのーー…志乃、さん?」
妙に改まって…そう声をかけるが返事はない。返事はないが体の上でもそもそしているのは分る。
扱いに困っていると…公香と目が合った。
「す・え・ぜ・ん」
ニンヤリいやらしい笑みを浮かべて見下ろしてくる公香。
「うるせー。」
多分、顔が赤いんだろうと思う。当分コレでからかわれるのは確定だ。
「あっちも据え膳。…ってか、晴香ちゃん酔うと甘えるタイプなんだ。」
別に…ただ、べたべたしたいだけだろうっと思うが言わない。
むしろ人のことをどうこう言っている余裕はない。
「公香ヘルプ!」
「しーらない。」
そう言うとまたグラスを空にする。暢気なもんだ。
「さなだ…さん。」
不意に聞こえた、かすれた声。
「志乃?」
ぎょっとしたような声になってしまったが…彼女は気付いていないようだ。
「キス…したい。」
真田にだけ聞こえるような声だった。
数秒…固まって、その後数秒…変な動きをした主に手足。多分何かに耐えている動き。
その後…ゆっくり起き上がってそのまま公香に背を向ける。
「こっち見んな!」
首だけ振り返ってそう吼えた。
「はいはい。」
あぁ、おっかしい。あの真田が顔真っ赤にしちゃって。本当に若いんだから。
笑いをかみ殺してそう言うと真田はもう一度睨んでから…背を向けた。


「ちょ…っと、待て。」
いつの間にかマウントを取られている八雲。
くすぐりのあとはキスの雨が降ってきた。
で、シャツの間から手が入って来たのを…何とかして止めたところである。
「いやっ!」
「いやじゃない…破廉恥だぞ。」
「ハレンチ…、チョコレート!」
「は?」
「チョコレート、と…とってもかっこいい、八雲君」
「はぁ?」
「くん…燻製、い…いつもかっこいい八雲君」
何がしたいんだコイツ。っと突っ込まざるおえない。
何故いきなりしりとり、何で最後が僕になる。
そんなことを思っていると…急に静かになった。
「?」
「………八雲君はしたくないの?」
反則的な声が聞こえてきた。涙声
「私は寂しかったのに…八雲君は平気なの?」
「平気なわけないだろ」
思わず、本音が出た。だが眉間に寄った皺が取れない。
「じゃぁ…しよ?」
その笑みがいやに妖艶に見えたそうして…もう一度口をふさがれる。
シャツの中に手が…入ってくる。何を思ったのか、もう片手は脇腹を突いた…。


がたんっと…テーブルが揺れた。



『つめたい…』


ぼーっとしたような…そんな声が聞こえてきた。二つ。
「あーあー。こぼした。」
相変わらず一人暢気に晩酌をしていた公香が冷静に言う。
「二人とも着替えね。」
一人は、缶ビールの中身がかかった晴香で
もう一人はグラスの水を被った志乃である。
「真田。洗面所借りるわよ。」
「洗面所って…なにすんだよ。」
「…着替えに決まってるでしょ。…真田がするならそれでもいいけど?」
にやっと…意地悪な笑みを浮かべて…真田を見下ろす公香。
「オネガイシマス。」
多分、いろいろ見てはいけないものを見てしまいそうな気がするので…素直にそう言った。
「服は適当に借りるわよ。」
勝手知ったるわが屋のように公香はすたすたと歩いていった。
酔ってんだか酔ってないんだか……。分らない。
真田はそんなことを思いながら…志乃を抱き抱えた。
「君も…着替えて来い。」
「やっ!」
「嫌じゃない、風邪引く。」
「じゃぁ、八雲君が着替えさせて。」
二度目の爆弾投下…次の言葉が出るまで…随分時間がかかった。
「自分のことがちゃんとできないなら…しないぞ。」
しょぼんっと…見るからに凹んでしまった晴香。
「どうしても?」
「どうしても。」
「………わかった…きがえてくる…。」
そう言ってようやく八雲の上から退いた晴香。
立ち上がると…若干ふらつきながら歩き出す。
「しょーごくん。洗面所どこ~?」
「突き当たり!」
「こっちよ。」
そんな声を聞きながら八雲は深呼吸を繰り返していた。
とりあえず、落ち着け…っと言い聞かせながら……。



和室にて…真田は布団を敷いていた。
真田の家での飲み会では女の子組みはここで寝ることになっている。
真田は自分の部屋があるが八雲はソファーでいいと妙な意地を張っている。
一緒の和室に寝るといろいろまずい事があるのだろうけど…。
「よっ…っと。」
枕二つと…しばらく考えてタオルケット一枚を出した。
ちなみに、敷布団も一つである。
準備するたびに思うのだが…
「羨ましー」
添い寝って、彼氏の特権じゃないのか?
そうは思うが…そうなったらそうなったで…また厄介。いろいろ、複雑である。
「真田。晴香ちゃんたちの服洗濯するけど…あんたは?」
「やっとくから置いといてくれ」
真田はそう言って和室を出て公香と顔を合わせた。
「志乃は?」
「リビング、あんたが出たら寝かせようと思って。」
「よろしく、ちょっと風呂行って来る。」
「終わったらあたし帰るから。」
「帰るのか?」
「居てほしいの?」
「ちげーよ。」
「じゃぁ、いいでしょ。後片付けは自分でやんなさいよ。」
「分ってるよ。」
そう言って…分かれた。
洗面所をあけようとしたら逆にドアが開いて思わず後ずさった。
「あれ?省吾君。どうしたの?」
「…いや…風呂に…。」
多分、直視したら八雲に抹殺される。本能がそう継げて視線をそらす。
「…服ありがとー借りたよ。」
自分がいまどんな格好か冷静に判断できてないんだろうと…思う。
それが出来ていたらそんな笑ってられない。酔っ払ってる。証拠
「……それ、俺んじゃないよ。」
「え?」
「八雲の。この前の夕立ん時…置いて帰った奴。」
「そーなんだ。」
何故か嬉しそうに笑う晴香。
「風呂、いいか?」
「あ、うん…ごめんねー。」
そう言うと晴香は真田とすれ違った。
「…………。頑張れ八雲」
リビングの八雲へそう言って…真田は洗面所のドアを閉めた。


「八雲君…。」
ひとり、リビングでまだ晩酌中の八雲のもとにそんな声が聞こえてきた。
志乃が和室に運ばれて、公香が帰った。真田は風呂だと聞いた。
そんなことをしなくとも、八雲君と呼ぶのは晴香しか居ないのだが……。
視線を上げた八雲は思わず噴出しそうになった。
「なっ…君はなんて格好してるんだ。」
「え?…八雲君のシャツだよ?」
「何でそれ一枚なんだ!」
「他にないもん。」
そこまで言うと…何故かしょんぼりしてしまう晴香。
その変りように戸惑う八雲。
「どう……したんだ。」
「服、汚しちゃった…。」
八雲の傍にきて…ペタンと座る晴香。
見るなと…何かがが言っているが思わずその太腿に目がいった。白く柔らいのが見ただけで分る太腿。
「八雲君に選んでもらった服なのに……」
しょぼーん…っという効果音が付きそうなほど…沈んだ。
目じりが下がって…口もへの字である
「洗濯すれば綺麗になるだろ、心配するな。」
そういうが…まだしょんぼりしてる晴香
どうしていいのか分からず…ポンポンッと頭を撫でてやる。
「怒ってない?」
「怒ってない。」
どこに怒る要素があるんだ…っと思ったが言わない。
「よかった。」
にっこり笑って八雲に身体を寄せてくる。
忍耐の二文字が頭に過ぎる。
しばらくして…こくりここくりと…舟をこぎ始めた晴香。
「……寝る?」
八雲がそう声をかけると
「やっ…。」
ふるふると頭を振った。
「するの。」
「…でも、辛そうだ」
「平気。」
「…一眠りしてからでも、遅くない…今は、休め。」
「うぅん…。」
返事なのかなんなのかよくわからない声が聞こえた
「大丈夫、まだ真田と飲んでるから。」
頭を撫でると…瞼が下りてきた。


「…晴香寝たのか?」
風呂上りの真田がそう聞いてきた。
「寝た…というか寝かせた。」
「するとかしないとか言ってたけど…。」
「夜はまだ長いんだ。酔いが醒めてからでも遅くない。」
八雲はそう言うと晴香を抱きかかえた。そうして和室に向かって歩き出す。
先に行った真田が襖を開けて…すぐに身を翻した。
「っ…。公香の奴…」
「?どうした」
説明したくないが見せたくない…すぐに返事が出来なかった。
その間に…八雲は和室に入ったそれで納得した。志乃の格好が真田にとっては少々際どかった話しだ。
Tシャツ一枚。晴香のYシャツ一枚とどっこいどっこいな格好だ。
それなのに自分の彼女にのみ反応するのは…まぁ、ベタ惚れな証拠というコトにしておこう。
寝かし終えて…静かに襖を閉めたあと…顔を2人は見合わせた。
「飲むぞ。」
「付き合う。」
どちらからともなくそう言ってリビングに舞い戻った2人だった。



「晴香が起きてきたらするのか?」
「…少しは遠まわしに聞けよ。」
「べつにいいじゃん。」
「…そのつもりだ。」
「…じゃぁ、志乃避難させないとな…うん。」
「真田。」
「ん?」
「ゴムあるか?」
「…持ってねぇの?」
「いいや。多分足りない。」
「ぶっ…おまっ…。お前こそ自重しろよ。」
「いろんな意味で無理だ。」
「…まぁいいけど…。」
「っというか…しないのに持ってるのか?」
「……………………。」
「まぁ、いいけど。」
「したくねぇわけじゃねぇもん。」
「「もん」とかいうな…気色悪い。」
「…お前ホントに男に容赦ねぇな。」
「今更。」
「ってかさ…今日…志乃から、志乃からだぜ?ディープキスされたんだけど…コレってどうなんだ男として…。」
「…ヘタレ…。」
「ヘタレ言うな」
「じゃぁ、チキン。」
「…なんとでもいえよ。俺は…二十歳まではするつもりないし。」
「…二十歳ね…。」
「…そっちだって…二十歳すぎてからだろ。」
「まぁ…な。」
「…2人とも、初めてか?」
「聞くなそんなこと。」
「いーじゃんおしえてよ。」
「断る。」


そんな、会話がリビングに響く。

晴香が起きてくるかは…まだ分らない………。



END


Yシャツならいいってもんじゃないんだ!八雲の限定なんだ!
Tシャツならいいってもんじゃないんだ!真田の限定なんだ!
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