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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月19日 (Sun)
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2007年08月23日 (Thu)
うぁ~~……(何)
昼寝前までは甘いの書いてたのに、今は物凄く黒いです、気分が。

なんでしょうね…この変動。


まぁ、丁度いいんでとってた黒い奴のネタを消化しましょうか…。

&リクエストがあったので前の記事の自主規制した奴を…。

獣化&(多分今まで一番の)サド八雲に注意。(苦笑)

黒よりは、ドSってとこですかねぇ…



17日18時の拍手でリクエストいただきましたので…。
「まいごの子猫ちゃん」


猫が…いる。

いや、

多分、猫

……正確に表現しろというのなら…。猫人間。

「にゃぁ…」

っと鳴いた…。

子どもほどの背丈の人間に…猫の耳と尻尾が生えている。

なんだこれは、っと考えるより早く上着を頭にかけ、抱きかかえた。

先ほどから止まない夕立が容赦なく身体を叩く。

風邪を引くのはごめんだった。

八雲はそのまま、その…猫人間を家へ連れて帰った。

無視をする…などという選択肢は浮かんでこなかった。


家に帰り真っ先に風呂場へ向かう、湯船に湯をはりながら腕の中の猫人間の顔を見やった。

八雲の中で時間が止まった。

「にゃぁ」

っと、可愛らしい声で現実へ引き戻される。

大分幼くなってはいるが…見間違いようもない、自分の彼女の顔だった。

「……はる、か?」

言葉の意味を理解したのか、頭を上下に振る…彼女。

「っ…一体何がどうなってるんだよ。」

がりがりと頭をかくと心配そうな声が聞こえてきた。

「なんでもない、気にするな。」

それだけ言うと、風呂から出て行こうとする八雲のシャツを彼女は引っ張った。

「?」

振り向いた八雲の目に映ったのは……。

八雲が知る限りの晴香の目より少し大きくて、3割り増しでうるうるしている瞳だった。

くいっとシャツを引っ張って、お風呂へ誘う彼女。

「…分かった、一緒に入ってやるからそんな目で見るな。」

子ども、子どもだ、奈緒と一緒。奈緒だ。奈緒………。

っと八雲は思いながらがりがりっと頭をかいて…。雨にぬれた服を脱ぎ始めた。




ちゃぽんっと…。
天井から水滴が落ちてきた。
それに反応するかのように、ほぅっと、ため息を漏らす八雲。そういて、ゆっくり目を閉じる。
いつもとかわらない入浴タイム。
無邪気に、タオルで遊んでいる彼女を除けば。
「……………。」
八雲の脚の上に座って、先ほどから夢中で遊んでいる。

「そろそろあがるぞ…のぼせる。」

そう声を掛けるや否や即行で頭を横に振られた。

タオル遊びをやめ、八雲のほうを振り返る。

「いやでもだ。」

晴香がよくする拗ねたような表情を浮かべる彼女。

タオルがひらりと手から離れて湯の中へ沈んでいく。

もっとも、白い入浴剤のせいで最後まで見届ける事はできなかったが…。


「っ…おい?」


湯の中で、肌が触れた。


「おいっ…やめろっ…!」
 「八雲君?」

「風呂場でなにやってるんだっ!?」
 「えっ!?」

目の前に、晴香の顔があった。
「うわぁっ!?」

「どうしたの!?八雲君。さっきから。」
珍しく、八雲が目を見開いている…。
「……………。」
そんなに凝視されても困るんだけど……。

(夢っ……。)
「ちょっと、大丈夫?」
ベッドの上でひとり赤くなったり青くなったりしている八雲に晴香がそう声を掛ける。ちゃんと大人の…人間の晴香だ。

「…大丈夫…だ。」
(なんて夢を、見てるんだ僕は。)


八雲は暫く自己嫌悪に陥る事になる…。


夢オチ。(笑)





今以上を望まなければ失うこともない

だが、そういうわけにも行かない…。

だってもう、この味を占めてしまったのだから…。

だが……。

「じゃぁ…帰るね、八雲君。」

それ以上にダメなのは

「そうか。」

彼女のほうだ……。

「うん……。」

そっけない言い方に、少し寂しそうな顔をして、立ち上がる。

「じゃぁね、八雲君」

すこし悲しそうに笑って、ドアへ向かって歩き出す。

「…僕が。」

「え?」

「そう簡単に、帰すと思ってるのか?」

後ろから抱きしめると全身が硬直したように固まる晴香。

「離してくれないと帰れない…よ?」

「君は、帰りたいのか?」

「………。だ、だって、明日は…」

「明日は?」

「…明日は…学校が…朝から…。」

「…ふぅん。」

「……………。」

腕の中で、身体が微かに震えるのが分かった。

 それを楽しいと思うのだから、異常…なのだろう。僕は。

「…。ならいい、好きにしろ。暗くならないうちに、さっさと帰るんだな。」

あっさりと、腕を離し…いつもの位置へ戻っていく。

「…………。」

「出口はそこ、躊躇せずに出たらどうだ?」

八雲のその言葉に反応するかのように、ゆっくりと振り返る晴香。


切ないような、何かを訴えかけてるようなその表情が、たまらなく好きだった。

 この表情を見れるなら、異常でもかまわない。

「どうしても帰らなきゃダメ?」

「帰りたい奴を引き止めるほど僕は鬼じゃないんでね、さっさと帰ったら、どうだ?帰りたいんだろう?」

「……帰り、たくない…よ。」

「何か言ったか?」

聞こえていながらわざとそう言う。すでに力関係は明白だった。

「帰りたくない…。」

ぎゅっと、自分のスカートの裾を握って晴香がそう言った。

「明日から学校があるんだろう?君から帰るといいだしたのに?今更そんなことをいうのか?」

「……………………。」

ぎゅっと下唇を噛む晴香をみて、八雲は無意識のうちに口元を綻ばせていた。

それは、勝者の笑み。

「晴香。」

名前を呼ぶとピクリと反応する。

「何で帰りたくないんだ?」

「…一緒に…居たい」

「聞こえないな」

「八雲君と、一緒に居たいの…。」

「どうして?」

「……すき、だから。」

「ふぅん。」

そっけない返事をすると、晴香が傍までやってきた。

そうして、濃厚なキスを仕掛けてくる。

「八雲、君。」

卑猥な音が止んで、赤面した晴香の顔がそこにある。

「おいで、晴香。」

そういい、腕を広げると、何のためらいもなく胸の中に飛び込んでくる。

「…いつまで?」

「え?」

「いつまで一緒にいるつもりだ?」

「ずっと…。」

「明日は学校なんだろう?そう言ったのは、君のほうだ。」

「……………。明日の、朝まで…」

「そうか、じゃぁ勝手にここにいればいいさ。居たいだけなんだろう?」

「やだっ!もう、何でそんなに意地悪言うの?」

君が可愛いからに決まってる…。そうは思うが、決して口には出さない。

八雲はニヤリと笑って次の言葉を紡ぐ。

「……素直に言ってごらん?…晴香?そんな遠まわしじゃなくて、な。」

「…………………………。」

顔を真っ赤にして、もごもごと口を動かす晴香。

「はっきり言わないと聞こえないな?」

八雲の意地悪な笑みを見て晴香は八雲の耳元で、言葉を発した。

「        」

「他の奴に言うなよ。そんな台詞、そんな顔で」

満足そうに笑う八雲に

「い、いわないわよ。…こんなこというのは…八雲君にだけ。…だよ。」

赤面して晴香がそう返す。

「あたりまえだ……。」


「君は、僕のモノなんだから…。」


もう誰にも、渡してなんかやらない…。


こんな僕の言うことを飲み込む彼女のほうが…ダメなのだ。

僕がいなくては………。

可愛いかわいい、僕の晴香…。

「や、く…も君っ…!」

その、可愛い声を聞かせて…僕だけに。


夜はまだ、これから…

「たっぷり、愛してやるよ遊んでやるよ晴香。」



END



晴香VERは…なんだかとっても切なくなりそうなのでやめときます。(苦笑)


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黒~♪
綾さまこんばんわ~♪
黒八雲降臨!っすね!真っ黒過ぎて気持ち良いです(笑)
晴香verナシなんですか?!見てみたいなあ。
にゃる 2007/08/24(Fri)02:52:32 編集
Re:黒~♪

にゃるさん。
こんばんは~。ふふっ、黒八雲、お届けです(にやり)
と、いうか、様はダメです(照)。いつもどおり、さんでお願いしますね。

あぁ、私の中に降りてきちゃいけない神様が降りてきちゃってたんだな…この時…。
「八雲様って呼んでごらん?」(冷笑)って言い出しそうだなぁ、この八雲(まてまて…)
っと、読み返してそう思いました。そしてちょっと反省(苦笑)
ここで類を見ない黒さとサディスト加減にくわえ…エロスが少ない(爆)話です。
私は黒八雲とエロスとを切り離せないにもかかわらず(過去の黒八雲の話、参照・笑)
今回はそれが少なかったのでそんなに苛めるのに夢中か…っと(爆)
なんいせよ、いろいろアブナイ話でしたが(書いた本人が言うな)お気に召したようで嬉しいです。

晴香verは…上手く書ける自身がないというか…晴香のイメージが崩れそうで怖いですね(苦笑)
本館の危険書庫の新作が大丈夫な方は大丈夫だろうけどなぁ…。
などと、いろいろ考えております(笑)

新学期に向けて更新回数が減ると思いますので、晴香Verがかけるかどうか謎ですが…。
最終手段は個人的にでも…(笑)

げふんげふん(何)コメント、ありがとうございました。
また、メールでもお話しましょうね♪
【2007/08/25 22:57】
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