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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月19日 (Sun)
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2006年05月03日 (Wed)
実家に帰省1日目。

実家のPCは使いにくい……。

ただいま、妹にB-Qestを読ませ中です。(笑)
妹は私が進めて嵌ったクチでして、八雲トークに花が咲きます(笑)
ちなみに、私と妹との間の八雲と晴香の呼び方は、『やっくん』と『はるちゃん』です(笑)

明日は山篭り~。

GW中に、裏サイトも作ってしまいたいけど…どうだろう??



久しぶりに八雲からの遊びの誘いがあった。
それだけでも嬉しいのに丸々一日、遊べる事になった。
八雲からの誘いで…一日のデートは初めてだった。
だから、ついつい夢中になってしまった。
楽しい時間は、どうしてこんなにも早く過ぎるんだろう?
夕食を終え、時計を見ると終電にはまだ余裕がたっぷりあるが、外はもう真っ暗な時間となっていた。
「もうこんな時間か…。」
「そうだね」
「…不思議なもんだな。…」
「え?」
「…気持ちの持ち方しだいで…1日の長さがこんなに短く感じられるんだと…思ってな。」
少し照れくさそうにそういう八雲。
「私も。今日は楽しかった。また、誘ってね。」
「……考えておく。さ、もう帰るぞ」
そういうと駅に向かって歩き出す八雲。晴香もそれに続く


「送っていく。」
「…うん。」
駅を出て、晴香のマンションへと歩き出す。
いくら夏に近づいているとはいえ、夜はまだまだ寒い。
加えて、風も出てきた。…思わずぎゅっと体を縮める。
日中は暖かかったので問題ないと思っていたけど…夜にこの服はちょっと寒い。
「寒いのか?」
隣を歩く八雲が晴香を見ながら尋ねる。
「ううん。平気。」
確かに、肌寒さは感じるが…
「八雲君と一緒にいるから…暖かいよ?」
そういうとそっと八雲の腕に身体を寄せる。
「……無理するな。」
そういうと着ていた上着を脱いで晴香に渡す。
服装に無頓着な八雲も、デートの時はそれなりのお洒落をしてくるようになったのは、つい最近。
素はいいのだから、八雲は何を着ても似合うが……。
「…本当に大丈夫だから。」
にっこり笑って上着を八雲に返す。
「…分った。じゃぁせめて…風よけにぐらいは、ならせてくれ。」
そういうと晴香の肩を抱き寄せ、自分の身体の前へ移動させる。
「…温かい。」
ふふっと笑ってそういう晴香。そっと肩を抱く八雲の手に手が添えられる。
「……君が、冷たすぎるんだ。」
照れくさそうにそう言いそっぽを向く八雲。
八雲の優しさがとても温かかった。


「ここでいいか?」
晴香のマンションの前で八雲が立ち止まる。
「…うん。ありがとう。…今日は、大学に帰るの?」
「そのつもりだが」
どうしたといわんばかりの視線を向ける八雲。
「あの…ね。…今日はもう遅いから…。……泊まっていかない?」
「…………遠慮する。」
「……じゃぁ、…もう少しだけ温めて?」
そういうとぎゅっと八雲に抱きついた。
離れたくない…と思った。
いきなりの行動に驚いて赤くなりはしたが、何も言わずに八雲も晴香を抱きしめた。
マンションの前だということはすっかり忘れている。

どれだけそうしていたのか…。

「君を温めるのには…相当時間がかかりそうだ。」
苦笑したようにそういう八雲。その意味が最初は分らなかった。
「明日の朝までこうしてないと。君は温まりそうにないな。」
「……うん。だから…」頬を染め頷く晴香。
「あぁ。今日は世話になることにする。」
そんなのは口実。
僕だって…君と離れたくないと…
無性に思ってしまった。
だから帰ろうとしたのに…、君はそれをさせてくれない。
これから、どうなるのかは流れに身を任せることにする…が。
これだけは君に約束する。

「明日の朝まで、ずっと傍にいる。」

もし、
もし君が望んでくれるのなら…。
明日の朝までじゃなく…ずっと傍にいるのに…

「うん。…傍にいて…。離さないで。」


八雲は暖かい。
心も、身体も…
そして言葉も……。







山の中だからか…
こっちは、夜がすごく寒い…ので。
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