君が寝てるときになら…何度だってその名前を呼んでいるのに。

レポ無事しゅうりょ～
提出は明後日なので印刷はまだしてませんが（笑）



うぉっ！？
カウンターがえらい回っている。
そして、ＷＥＢ拍手がっ……！！！

あわわわ……どうしましょう！あたふた。（落ち着け）

いろんなありがとうございます！！を込めて
今日のＳＳは張り切ります！（笑）

朝。

さわやかな朝の日差しの中、目覚まし時計がけたたましく鳴る。
「んんっ～」
のっそりと布団から手を出し目覚ましを探すがいつもある場所にない。
「？」
そういえばなんだか音も違う方向から聞こえてくるような…。
「…君はいったいいつまで眠るつもりだ？」
そう聞こえたかと思うと目覚ましが止まった。
「……やくもくん…」
重たい瞼を開け、隣にいる八雲の姿を確認する。
あぁ、だめ瞼が重い……。
「こら、寝るな。」
そんな事いわれても、眠たいものはしょうがない。
「まったく、僕はもう知らないぞ。」
そう聞こえるとベッドから八雲が降りる気配。
「バスルーム使わせてもらうぞ。」
もはや半分寝てしまっている晴香に返事をする余裕はない。


「……………。」
まったく……。
どれだけ眠れば気が済むんだこいつは。
今日が休日なのは幸いだが、遊びにいくんじゃなかったのか？
ため息をつきながらベッドに腰掛ける。
それにしても…いつ見ても相変わらず無防備な寝顔だ…。

あんまり寝てると襲うぞ…？

そうでも言ったら君は起きるか？
一瞬ぐるりと考えをめぐらす。……止めとこう。
もし起きなかったら…それを実行に移しそうだ。
…朝から何を考えてるんだ僕は………。

そもそも、起きない君が悪い。


「う～」
何度目かになる寝返りをうつ。
「君のように泥みたいに眠れる人がうらやましいね。」
頭上から八雲の皮肉が降ってくる
「ん～…。」
「大体君のほうから今日は遊ぶといっておきながらなんで僕が君を起きるのを待たなきゃいけない？」
「ん～～」
「………君は起きる気があるのか？」
「いちおう…」
「…まったく。」あきれた様子でため息をつく。
起きる気配がまったくない。

最終手段でも使うか…？


「起きろ。晴香。」


あぁ…起きるってば………って。

ええぇえぇっ！？！？い、今なんて！？

聞きなれない言葉に、思わず飛び起きてしまう。
「やっと起きたか。」
やれやれといわんばかりの八雲の顔
「い、い、…今…」
寝起き早々顔が熱い。
「起きたら起きたで騒がしいな君は。」
対称的に八雲は涼しい顔をしている。
「今…名前…呼ばなかった？」
「……まだ夢の中にいるのか君は？」
そういうと晴香の頬をぐにっと摘む。
「いひゃい！」
「夢から…いい加減目を覚ませ。」
頬を離して、そういう八雲。
「ねぇ、私の名前呼んだよね？」
「記憶にないな。」
「嘘。私ちゃんと聞いたよ？」
「…それは君の願望が夢に出てくるだけだろう？」
「違う！ちゃんと聞いたの。ね、もう一回、名前で呼んでよ？」
「断る。」

　君が寝てるときになら。
　　何度だってその名前を呼んでいるのに。


「ねー八雲君ってば！」
「君はくどい。さっさとその寝癖を直して来るんだな。出かけられないだろう？」
「寝癖だらけの八雲君に言われたくないですよーだ。」
「僕のはこういうヘアースタイルなんだ。勝手に朝食を食べさせてもらうぞ。」


のどかなとある休日の朝。



夫婦のようになってしまった…（苦笑）