君の手料理を、僕意外が食べるなんて嘘でも嫌だ

拍手いただいちゃいました♪ありがとうございます！
八雲が八雲じゃない（苦笑）のでお叱りを受けるんじゃないかと内心びくびくしておりました。
やっぱり誰かに褒められると嬉しいです。
拍手用のＳＳを書こうと思ってお題を探しているのですが、なかなか創作意欲を掻き立てられるのが見つかりません。
どこかにないかなぁ…？？
よさそうなのがあったら教えてください～（笑）

昨日の続き…は…書きません！（放棄）
昨日ほど濃厚ではないし…宿泊学習とは関係なさげだし…。
なにより、これ以上宿泊学習のネタを引っ張ると私がこっ恥ずかしので（苦笑）


今日のは、お口直しになればいいのですが…

あ、糖度高し（苦笑）


「八雲君いる？」
と言って晴香が映画研究同好会のプレートの掛かったドアを開ける。
「いない。」
と言うが、声がするのだから居るのだ。
「居ない人は返事なんてしないのよ。」
「君は冗談と本気の区別もつかないのか？」
「あーはいはい。」
八雲の相手をまともにすると疲れるのはこっちだ。
「で？何を隠し持ってるんだ？」
隠しているのは事実だが、そんなに厄介なものを持っているみたいに言わなくてもいいじゃない。
「別に、変なものじゃありません」
そういうと鞄から包みを取り出す。
「マフィン焼いたの…で、みんなで食べたんだけど、余ったから食べないかなって…思って。」
怪しいものを見るような目で晴香を見る。
何か差し入れするたびにそんな目をされるのでもう慣れたけど。
「余りモノだから…そんなに種類がないけど。よかったら食べて？」
「君は僕を素直じゃないというが、君も相当素直じゃないぞ。」
「え？」
「…余ったなんて嘘だろ。」
見透かされてるのが少し照れくさい。
「素直に、僕のために作ってきたって言ったらどうだ？」
にやりと意地悪な笑い方をして晴香を見る。
「…そうよ…」
やっぱり、八雲には勝てない…いろんな意味で。
「…これからはそんなすぐにばれる嘘はつかないことだな。」
そういうとマフィンをぱくっと口に含む。
「君が作ったにしては、上出来だ」
「ほ、ほんと？」
晴香の頭に手を回してグイッと引き寄せ口付ける。
混乱する中で、晴香の口に何かが入ってくる。ブルーベリーの味。
マフィンだ。と思うのと八雲が口を離すのとは、ほぼ同時。
「ご馳走様。なかなか、美味だったな」
にやりと笑う八雲。
「…どっちがよ。」
赤い顔をして八雲からもらったマフィンを食べながら言う。
「…両方だ。」
平然と、言ってのける八雲に少しだけ嬉しそうに笑った晴香の頬はまた赤くなった。



ｓｉｄｅ：晴香
マフィンを作った。八雲君に食べて欲しいから。
でも、素直にそんなこと言えない、言ったところで皮肉が返って来るし…。
余りモノと言って渡してみたけど、結局八雲君に見抜かれた。
それに…いきなりの口移しされて、ほんとに焦った。
こういうとき八雲君はずるいと思う。確信犯だもん。
でも、やっぱり私は八雲君が好き。
だって、八雲君からおいしいの一言が聞けた時…すごく嬉しかったから。
八雲君のために、何かしてあげられたことがとっても嬉しいの。
だから、ねぇ八雲君。これからもお節介させてね？

ｓｉｄｅ：八雲
マフィンとやらを…作ってきた。
明らかに嘘だと分かるような嘘をついてる。嘘が下手だという自覚がないのか？
やれやれ、君はそこまでして僕にこれを食べさせたいのか？
……。それとも、そうしないと食べないとでも思われてるのか？
後者だったらそれはそれなりにショックだ。

君は分かってない、君が思っている以上に僕は嫉妬深いんだぞ。

だからそんな嘘と分かるような嘘はつかないでくれ。
君の手料理を、僕意外が食べるなんて嫌だ。
たとえそれが見え透いた嘘だとしても嫌だ。
見知らぬ奴への嫉妬心が急激に燃え上がってしまう。

おいしいといわれた時の笑顔
君のその笑顔をほかの連中に振りまくのも嫌だ。
僕だけに向けられている君の笑顔は特別なものだと…僕は勝手に思っている。
僕は君にとって特別なんだと…そうでありたいと、思っているから


こんなに嫉妬深い僕を…君は笑うか？
笑われてもはかまわない、それぐらい僕は、君が好きだ。
………絶対にこんなことは言ってやらないけどな。

ＥＮＤ


いえ、今日調理実習でマフィンを焼いたもんですから…（苦笑）
口移しは押さえとかないとね！基本です（笑）