拭っても…拭っても。消えてはくれない別れのイメージ

休日出勤ならず
やっぱり、休日はゆっくり寝たいです（笑）


拍手お返事
連城さん
こんばんは～。
確かに、しみじみしますよね～夕焼けって。
あぁ、今日も終わるんだって思っていろいろ考えちゃいます。

最長記録はデスネ…悲鳴の長さです（笑）


さて、今日も短編
昨日の副産物です。

同棲設定





目が覚めて…


最初に感じるのは


一人じゃないということ


ぬくもり、香り…そして、目に見える風景

全て、一人じゃありえないもの

「…おはよう。」


眠っているのに笑っているように見える君の顔

ほんとに、変な奴だな…


その頬に触れ…髪を手櫛で梳く

隣で君がこんなに穏やかに眠ってくれている。

そのことが嬉しい

こんな、時間が来るなんて…思ってなかったから…

だから…

幸せで…怖くて
愛おしい。怖くてたまらない

怖い…

怖い…

手を目の前で握り締める。
怖い
今まで、誰かと一緒…なんて事はなかった
こわい
ギセイは僕が傷つくだけで済んでいた。
コワイ…
でも、今は…違う

『君がいなければ、八雲はもっと違う道を歩んだはずなのに。なんで、邪魔をするのかな』

途切れそうな意識の中で…聞いた台詞。
やめろ
あいつは、目的のためには手段を選ばない…
いやだ
次のターゲットは…
やめろっ！
……コイツだ…。
やめてくれ！！
拭っても…拭っても。
コイツにだけは…
消えてはくれない別れのイメージ
手を出さないでくれ…


僕は…どうしたらいいんだ。
なくしたくない…
万が一でも…まだコイツがターゲットに確定されていないのであれば
初めて…「きれい」だと言ってくれた
一刻も早く離れた方がいい…
初めて、友達だと…言ってくれた
彼女が助かるのであれば…僕はそれでいい。
僕を…
だが、もう手遅れだったら？
こんな僕を…愛してくれた
もう、奴は動き出していたとしたら？
僕の傍で…笑ってくれた
もう…彼女との別れが…決まっているとしたら…？
誰よりも…大事な人
そうだとしたら…
だから…
傍にいたい…


「ぐっ……」
心臓が…締め付けられてるみたいだ
痛い
シャツを掴んで心臓を押さえつける。
ドクドクと…手に感じる脈
「……っ…」
苦しい
苦しい…
離れた方がいい
許されるなら…
離れたくない
死が２人を分かつまで…
幸せにしたい
共にありたいと…
幸せにできない
そう思うのに…


早く起きてくれ
僕は……
起きて…笑ってくれ…
どうしたらいいんだ…
その笑顔を…僕に見せてくれ…
誰か…
この…苦しみを…やわらげてくれ
教えてくれ……。


はるか…



END