ここは「文風月」内、FF置き場です.
カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
カテゴリーに…新栄学園が増えました(笑)
だって…好きなんだもん…。(おい)
でも…メールの新栄学園ネタ帳に真志が90%締めてるんですが(笑)
残りの10%は八晴ですよ。
毎日真志もしくは新栄で頭の中がいっぱいです…(おい)
海ネタ書きたい…お買物書きたい、テスト勉強ネタも…。
もう…楽しいなぁ(笑)
真田って「不死身のイケメンヒーロ-」by天命帯 なんですね…
いや…ちょっと笑ってしまった…(笑)
刹那さん
お返事おそくなりました!うす。(何)
真志ブームです。
くっつき!密接、いちゃいちゃ。いいですよね~ふふ…。(怪)
お風呂…シャワーですかね…。湯船には浸かれなさそうです。
服は…お風呂場で脱いでるんじゃないでしょうか?
うぅん…でもそうしたら上がったとき…は……。
謎です!(笑)
新栄学園。
恋人設定×2
新栄学園でも、黒様は健在です。
だって…好きなんだもん…。(おい)
でも…メールの新栄学園ネタ帳に真志が90%締めてるんですが(笑)
残りの10%は八晴ですよ。
毎日真志もしくは新栄で頭の中がいっぱいです…(おい)
海ネタ書きたい…お買物書きたい、テスト勉強ネタも…。
もう…楽しいなぁ(笑)
真田って「不死身のイケメンヒーロ-」by天命帯 なんですね…
いや…ちょっと笑ってしまった…(笑)
刹那さん
お返事おそくなりました!うす。(何)
真志ブームです。
くっつき!密接、いちゃいちゃ。いいですよね~ふふ…。(怪)
お風呂…シャワーですかね…。湯船には浸かれなさそうです。
服は…お風呂場で脱いでるんじゃないでしょうか?
うぅん…でもそうしたら上がったとき…は……。
謎です!(笑)
新栄学園。
恋人設定×2
新栄学園でも、黒様は健在です。
暑い
口を開けばそれしか出ないような日の午後…
真田は映画研究同好会の部室に向かっていた。
そこに行く理由はいろいろあるが…一番は志乃からメールが来ていない事だった。
授業が終わる時間は伝えてあるのにメールがないとするといる場所はここであろう…。
三階分の階段を駆け上がり真田は映画研究同好会のドアを開けた。
「あ、真田さん。」
「やっぱりここにいた。」
っと言った後で…お?っというような顔をした真田。そうして思ったことを口に出す。
「珍しい組み合わせ…だな。」
部屋に八雲と志乃が居た。確かに珍しい組み合わせではある。
一体何を話していたのか気になるところだ。
「晴香さんを待ってるの。ここで待ち会う約束だから。」
真田の視線を感じて志乃はそう言った。
「そっか。」
そう呟いて真田は志乃の隣の椅子に座った。手に持っていた袋を机の上に置く。
「今日は髪の毛、結んでるんだな。結んでるのもかわいいよ。」
さらりとこういう事を言う…
というのは分っているが…今だに慣れない。
「暑い…ですから…。」
はにかんだように笑う志乃。
「ここはデート場所じゃない。いちゃつくなら別のトコでやってくれ。」
八雲が真田に向かってそう言いひらひらと、追い払うように手を振る。
「よくいうよ。晴香といちゃついてるくせに」
「御幣がある。アレは勝手にあっちがじゃれ付いてくるだけだ。」
「満更でもないくせに。」
そう真田がいった時、ドアが開いた。
「やっほー八雲君。あ、志乃ちゃん。ごめん待たせた?」
「いいえ。こんにちは、晴香さん。」
こんにちは、っと返す晴香。その笑顔はフィルターのかかっている二人にはその笑顔は眩しかった。
「これ、ありがとうございました。」
志乃はそういいながら、机の上に置いていたファイルを晴香に渡した。
「それなんだ?」
「教養科目の過去問。丁度、同じのとってたから。」
「へ~…。」
「それより、その机の上のものはもしかして!アイス!?」
「ご名答!しかも出血大サービスで4人分。」
ぴっと4本指を立てて見せる真田。
「やった!」
「食べ物で釣られるなんて君は犬か。」
どうせ、売店で売ってる105円のアイスだろ。
っという皮肉が飛んできたが真田は聞き流す。
「そんなこというなら八雲君は食べなくて良いわよ」
それに律儀に反応するのは晴香である。
晴香はそう言いながらがさがさと袋からアイスを出した。言ったとおり4人分、全てカップアイスだった。
「チョコ…バニラ、ミント、抹茶…」
パッケージを見ながら晴香が呟く。
ひょいっと視界の隅のひとつが消えた。チョコだ。
「早く選べ、溶けるぞ。」
っと…言うのは八雲で…手に持っているのは消えたチョコアイス
「なんだかんだ言って一番先に手ぇ出すくせに。」
「ぼくは溶けたアイスを食べたくないだけだ。」
そう言って、八雲はスプーンで食べ始めた。
「志乃ちゃん、どうする?」
「え…じゃぁ…バニラもらって良いですか?」
「ビンゴ。」
パンッと…膝を叩く音がした。
「え?」
「あ、悪い。…志乃はそれが良いだろうなーって…思ってたからさ。」
ちょっと複雑そうな志乃の顔をみながら…晴香は口を開いた。
「真田君は?自分用どれにしたの?」
「俺?抹茶。」
「じゃぁ、私残りね。」
晴香はそう言って…開いた席…八雲の隣に座った。
「この溶けかけも美味しいんだよね~。」
そういうとスプーンですくって口に運ぶ。
「幸せそうに食べるよな~。晴香は」
呆れた追うな感心し多様な声でそう言うのは真田だった。
「だって美味しいもの食べるのって幸せでしょ?」
「買ってきたかいがある。」
そういと、にやっと笑った真田だったが、ふと隣からの視線に気付いた。
じっと、机の上のアイスに注がれている視線。
「…志乃も食べる?」
「え?…」
「いや、なんか見てたから…欲しいのかなって…」
「…そんなもの欲しそうになんて見てません。ただ、抹茶って…美味しいのかなって…」
「旨いぜ?クリームと混ぜるのを考えた奴は凄いと思うね。」
「そう…ですか…。抹茶って…昔飲んだ苦い思い出しかなくって…。」
「あ~なるほどね…。」
「確かにお茶でのむ抹茶は苦いよね。私も飲んだことあるけど…。八雲君は?」
「…ある。」
「なんだ、飲んだことないの俺だけかよ。」
「お茶菓子も甘いから余計に苦く感じるんだろうな」
「ん~抹茶アイスから甘さとクリーミーさを取った感じかなぁ…」
「上等なのは甘いらしぞ、抹茶。」
「へ~…まぁ、子供の頃は味覚が未発達だしね。」
っと…よくつながりがわからない会話をする。よくあることだが誰も気に止めない。
「で、食べてみる?志乃」
「え?いいですよ…真田さんの分でしょう?」
「いいからいいから、ほら。」
っと…スプーンに乗った緑色のアイスが差し出される。
「………………………。」
「溶けるぞ。」
固まっている志乃にそう声を掛ける真田。
木のスプーンの上のアイスは言うとおり溶けてきた。
我に返った志乃は慌てて差し出されたスプーンを口に入れるが少し遅く、添えていた真田の掌にぽとりと液状になったアイスが落ちた。
「ちょっと遅かった。」
手の平に落ちた分をぺろりと舐める真田。
「で?感想は?」
「………甘いです。」
「旨いよな。」
「はい。」
よそでやれ、よそで。
八雲のそんな声が聞こえるがそこは無視。
何をやっても大概八雲は文句を言うのだから。
「…八雲君もして欲しい?」
何がおかしいのか…晴香がクスクスっと笑いながら聞いてきた。
「……別に。」
「もう、素直じゃないな~。」
「関係ないだろ。」
八雲の不貞腐れた声を聞いてまた笑う晴香。そうしてスプーンにアイスを乗せた。
「はい、あげる。あ~ん。」
「…………。」
不気味なものを見るかのようにそのアイスを見る八雲。
プライドと、欲望と、照れと…その他いろいろなものが交じり合って…八雲を雁字搦めにしていた。動けない。
でもそれは本の数十秒で…八雲は口をあけた。
が
「あげない。」
そう、声がして消えた。
にこーっと笑って、自分の口の中に入れる晴香。
「…………………………。」
口を閉じた八雲に変なスイッチが入ったのは彼しかわからないことである。
「ひっかかった~。」
嬉しそうに笑いながら…晴香はアイスを食べた。それがGOサイン。
「いけないな。嘘つくなんて。」
それから先の八雲の行動は早かった。
晴香の頭に手を回し、強引に引き寄せて唇を重ねた。
『!』
そうして、口の中でまだ溶けていないアイスを舌で奪い去った。
「っ…ん。」
ほんの数秒。
「もらった。」
満足そうにそう言う八雲は…平然と自分のアイスを食べ始めた。
対する晴香は…ようやく何が起こったのか完全に理解して…あたふたし始めた。
「将来教師になろうかって人が、嘘付くのは関心しないな。」
にやっ…っと笑う八雲の目は笑ってなかった。
八雲が晴香の耳に何かを言ったが…
「どうして目を隠すんですか!」
そんな言葉で真田には聞こえなかった。
やれやれっと…思いながら真田は、睨むように見上げてくる志乃を見た
「…志乃には刺激が強すぎる。」
過保護だな…とは思うがついついやってしまう。ある意味、自分の保身でもあるのだが…それはまぁ置いておく。
「刺激ってっ…」
「少なくとも、キスだけで真っ赤になるような子供には見せられない。」
にやっと笑って、真田はそう言った。八雲の「にやっ」は冷笑がこもっているが真田の「にやっ」には軽い、すこしふざけた様な笑みだった。
「真田さん!いつまで子ども扱いするんですか」
怒りか、恥ずかしさからかは分らないが志乃は頬を紅潮させていた。
「19は子どもだろ」
「あたしは今年で二十歳です!…」
「成人してないんだから、子供だ。」
「成人するだけが大人じゃいないでしょう?」
「でも、区切りは区切りだ。」
「それに、何をもって成人っていうの?成人式?誕生日?」
「また難しい事を聞くね。中西さんは」
「あのな、志乃。…年齢だけの問題じゃないだろ…」
「じゃぁなんで、あたしを子ども扱いするんですか。」
「志乃ちゃんに賛成。真田君は過保護よね~」
「こんだけ可愛いんだぜ?過保護にもなる。」
「ノロケは後にしろ。大人、の議論だろ。」
「そうです。八雲さんはどう思いますか?あたしは子供ですか?」
しばらく、大人とは何か。の議論が続いた。真田が志乃を子ども扱いするとたいていおこるこの議論。
思惑はぞれぞれある…。
いい加減子ども扱いはやめて欲しい志乃。
話を摩り替えて、さっきの事はさっさと忘れて欲しい真田。
動揺を隠しつつ…八雲の言葉を理解するための時間が欲しい晴香。
隣で内心焦っている晴香をみながらほくそ笑み話がさっきの話へもどらないようにするために会話に加わる八雲。
さっきの八雲の声が晴香の頭から離れなかった。
「ぼくが、ウソツキはどうなるかちゃんと教えてあげようか?」
疑問系ではあるが結構ですと言える立場に晴香はない。むしろ言った後が怖い。
「今夜は泊まりだ。覚悟しておけよ」
次の台詞はこれ。
泊りとはつまりそういうコト。しかも八雲はご機嫌斜め…である。
さらにタイミングが悪い事に…最近はご無沙汰だった。
こういうときはどういうコトをされるかは…付き合いの中で知ったが…断ったら次が怖い。
「家に早めにメールしておいたほうが良いんじゃないか?」
白熱しだした、真田と志乃の論議の最中に…不意打ちでそう耳元に言われた。
とっさの近距離に慌てる晴香を八雲は楽しそうに横目で見ていた…。
END
なんか…八雲が極悪みたいに見えてきましました(苦笑)
八雲の中西さん…に何故か違和感…。
志乃は可愛いなぁ…
口を開けばそれしか出ないような日の午後…
真田は映画研究同好会の部室に向かっていた。
そこに行く理由はいろいろあるが…一番は志乃からメールが来ていない事だった。
授業が終わる時間は伝えてあるのにメールがないとするといる場所はここであろう…。
三階分の階段を駆け上がり真田は映画研究同好会のドアを開けた。
「あ、真田さん。」
「やっぱりここにいた。」
っと言った後で…お?っというような顔をした真田。そうして思ったことを口に出す。
「珍しい組み合わせ…だな。」
部屋に八雲と志乃が居た。確かに珍しい組み合わせではある。
一体何を話していたのか気になるところだ。
「晴香さんを待ってるの。ここで待ち会う約束だから。」
真田の視線を感じて志乃はそう言った。
「そっか。」
そう呟いて真田は志乃の隣の椅子に座った。手に持っていた袋を机の上に置く。
「今日は髪の毛、結んでるんだな。結んでるのもかわいいよ。」
さらりとこういう事を言う…
というのは分っているが…今だに慣れない。
「暑い…ですから…。」
はにかんだように笑う志乃。
「ここはデート場所じゃない。いちゃつくなら別のトコでやってくれ。」
八雲が真田に向かってそう言いひらひらと、追い払うように手を振る。
「よくいうよ。晴香といちゃついてるくせに」
「御幣がある。アレは勝手にあっちがじゃれ付いてくるだけだ。」
「満更でもないくせに。」
そう真田がいった時、ドアが開いた。
「やっほー八雲君。あ、志乃ちゃん。ごめん待たせた?」
「いいえ。こんにちは、晴香さん。」
こんにちは、っと返す晴香。その笑顔はフィルターのかかっている二人にはその笑顔は眩しかった。
「これ、ありがとうございました。」
志乃はそういいながら、机の上に置いていたファイルを晴香に渡した。
「それなんだ?」
「教養科目の過去問。丁度、同じのとってたから。」
「へ~…。」
「それより、その机の上のものはもしかして!アイス!?」
「ご名答!しかも出血大サービスで4人分。」
ぴっと4本指を立てて見せる真田。
「やった!」
「食べ物で釣られるなんて君は犬か。」
どうせ、売店で売ってる105円のアイスだろ。
っという皮肉が飛んできたが真田は聞き流す。
「そんなこというなら八雲君は食べなくて良いわよ」
それに律儀に反応するのは晴香である。
晴香はそう言いながらがさがさと袋からアイスを出した。言ったとおり4人分、全てカップアイスだった。
「チョコ…バニラ、ミント、抹茶…」
パッケージを見ながら晴香が呟く。
ひょいっと視界の隅のひとつが消えた。チョコだ。
「早く選べ、溶けるぞ。」
っと…言うのは八雲で…手に持っているのは消えたチョコアイス
「なんだかんだ言って一番先に手ぇ出すくせに。」
「ぼくは溶けたアイスを食べたくないだけだ。」
そう言って、八雲はスプーンで食べ始めた。
「志乃ちゃん、どうする?」
「え…じゃぁ…バニラもらって良いですか?」
「ビンゴ。」
パンッと…膝を叩く音がした。
「え?」
「あ、悪い。…志乃はそれが良いだろうなーって…思ってたからさ。」
ちょっと複雑そうな志乃の顔をみながら…晴香は口を開いた。
「真田君は?自分用どれにしたの?」
「俺?抹茶。」
「じゃぁ、私残りね。」
晴香はそう言って…開いた席…八雲の隣に座った。
「この溶けかけも美味しいんだよね~。」
そういうとスプーンですくって口に運ぶ。
「幸せそうに食べるよな~。晴香は」
呆れた追うな感心し多様な声でそう言うのは真田だった。
「だって美味しいもの食べるのって幸せでしょ?」
「買ってきたかいがある。」
そういと、にやっと笑った真田だったが、ふと隣からの視線に気付いた。
じっと、机の上のアイスに注がれている視線。
「…志乃も食べる?」
「え?…」
「いや、なんか見てたから…欲しいのかなって…」
「…そんなもの欲しそうになんて見てません。ただ、抹茶って…美味しいのかなって…」
「旨いぜ?クリームと混ぜるのを考えた奴は凄いと思うね。」
「そう…ですか…。抹茶って…昔飲んだ苦い思い出しかなくって…。」
「あ~なるほどね…。」
「確かにお茶でのむ抹茶は苦いよね。私も飲んだことあるけど…。八雲君は?」
「…ある。」
「なんだ、飲んだことないの俺だけかよ。」
「お茶菓子も甘いから余計に苦く感じるんだろうな」
「ん~抹茶アイスから甘さとクリーミーさを取った感じかなぁ…」
「上等なのは甘いらしぞ、抹茶。」
「へ~…まぁ、子供の頃は味覚が未発達だしね。」
っと…よくつながりがわからない会話をする。よくあることだが誰も気に止めない。
「で、食べてみる?志乃」
「え?いいですよ…真田さんの分でしょう?」
「いいからいいから、ほら。」
っと…スプーンに乗った緑色のアイスが差し出される。
「………………………。」
「溶けるぞ。」
固まっている志乃にそう声を掛ける真田。
木のスプーンの上のアイスは言うとおり溶けてきた。
我に返った志乃は慌てて差し出されたスプーンを口に入れるが少し遅く、添えていた真田の掌にぽとりと液状になったアイスが落ちた。
「ちょっと遅かった。」
手の平に落ちた分をぺろりと舐める真田。
「で?感想は?」
「………甘いです。」
「旨いよな。」
「はい。」
よそでやれ、よそで。
八雲のそんな声が聞こえるがそこは無視。
何をやっても大概八雲は文句を言うのだから。
「…八雲君もして欲しい?」
何がおかしいのか…晴香がクスクスっと笑いながら聞いてきた。
「……別に。」
「もう、素直じゃないな~。」
「関係ないだろ。」
八雲の不貞腐れた声を聞いてまた笑う晴香。そうしてスプーンにアイスを乗せた。
「はい、あげる。あ~ん。」
「…………。」
不気味なものを見るかのようにそのアイスを見る八雲。
プライドと、欲望と、照れと…その他いろいろなものが交じり合って…八雲を雁字搦めにしていた。動けない。
でもそれは本の数十秒で…八雲は口をあけた。
が
「あげない。」
そう、声がして消えた。
にこーっと笑って、自分の口の中に入れる晴香。
「…………………………。」
口を閉じた八雲に変なスイッチが入ったのは彼しかわからないことである。
「ひっかかった~。」
嬉しそうに笑いながら…晴香はアイスを食べた。それがGOサイン。
「いけないな。嘘つくなんて。」
それから先の八雲の行動は早かった。
晴香の頭に手を回し、強引に引き寄せて唇を重ねた。
『!』
そうして、口の中でまだ溶けていないアイスを舌で奪い去った。
「っ…ん。」
ほんの数秒。
「もらった。」
満足そうにそう言う八雲は…平然と自分のアイスを食べ始めた。
対する晴香は…ようやく何が起こったのか完全に理解して…あたふたし始めた。
「将来教師になろうかって人が、嘘付くのは関心しないな。」
にやっ…っと笑う八雲の目は笑ってなかった。
八雲が晴香の耳に何かを言ったが…
「どうして目を隠すんですか!」
そんな言葉で真田には聞こえなかった。
やれやれっと…思いながら真田は、睨むように見上げてくる志乃を見た
「…志乃には刺激が強すぎる。」
過保護だな…とは思うがついついやってしまう。ある意味、自分の保身でもあるのだが…それはまぁ置いておく。
「刺激ってっ…」
「少なくとも、キスだけで真っ赤になるような子供には見せられない。」
にやっと笑って、真田はそう言った。八雲の「にやっ」は冷笑がこもっているが真田の「にやっ」には軽い、すこしふざけた様な笑みだった。
「真田さん!いつまで子ども扱いするんですか」
怒りか、恥ずかしさからかは分らないが志乃は頬を紅潮させていた。
「19は子どもだろ」
「あたしは今年で二十歳です!…」
「成人してないんだから、子供だ。」
「成人するだけが大人じゃいないでしょう?」
「でも、区切りは区切りだ。」
「それに、何をもって成人っていうの?成人式?誕生日?」
「また難しい事を聞くね。中西さんは」
「あのな、志乃。…年齢だけの問題じゃないだろ…」
「じゃぁなんで、あたしを子ども扱いするんですか。」
「志乃ちゃんに賛成。真田君は過保護よね~」
「こんだけ可愛いんだぜ?過保護にもなる。」
「ノロケは後にしろ。大人、の議論だろ。」
「そうです。八雲さんはどう思いますか?あたしは子供ですか?」
しばらく、大人とは何か。の議論が続いた。真田が志乃を子ども扱いするとたいていおこるこの議論。
思惑はぞれぞれある…。
いい加減子ども扱いはやめて欲しい志乃。
話を摩り替えて、さっきの事はさっさと忘れて欲しい真田。
動揺を隠しつつ…八雲の言葉を理解するための時間が欲しい晴香。
隣で内心焦っている晴香をみながらほくそ笑み話がさっきの話へもどらないようにするために会話に加わる八雲。
さっきの八雲の声が晴香の頭から離れなかった。
「ぼくが、ウソツキはどうなるかちゃんと教えてあげようか?」
疑問系ではあるが結構ですと言える立場に晴香はない。むしろ言った後が怖い。
「今夜は泊まりだ。覚悟しておけよ」
次の台詞はこれ。
泊りとはつまりそういうコト。しかも八雲はご機嫌斜め…である。
さらにタイミングが悪い事に…最近はご無沙汰だった。
こういうときはどういうコトをされるかは…付き合いの中で知ったが…断ったら次が怖い。
「家に早めにメールしておいたほうが良いんじゃないか?」
白熱しだした、真田と志乃の論議の最中に…不意打ちでそう耳元に言われた。
とっさの近距離に慌てる晴香を八雲は楽しそうに横目で見ていた…。
END
なんか…八雲が極悪みたいに見えてきましました(苦笑)
八雲の中西さん…に何故か違和感…。
志乃は可愛いなぁ…
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