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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月19日 (Sun)
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2007年09月05日 (Wed)
公式サイトで、プレゼント応募やってますね~。
もう皆様ご存知でしょうけど(笑)



さ、て、と………。
前の記事ですが…日がたつにつれ、ここに放置していいものか…すっごく不安になってきました(苦笑)
うぅん…苦情があったら下げます。



3日18時
コメントありがとうございます!
始めたはいいものの、放置してるものがありすぎですが(汗)
気になるといってくさった作品はできるだけ、早く仕上げられるように努力します!
結構めちゃくちゃな設定ですが(汗)興味を持っていただけて嬉しいです!


さてさて…。


久々に砂糖たっぷり出お送りしますね(にっこり)(←怖)



秘密の原石箱より
キスする場所で5題

4.隙間なんていらない!



「目、閉じて…晴香」

耳元でそう囁かれると思わず頷いてしまいそうになる。

だが、今日の晴香はそれをしなかった。

ふるふると頭を振って拒絶の意を表す。

「どうしてだ?」

振っていた頭に手を添えて…晴香をとめた八雲の声が、少し沈んだ。
拒絶された事に対してほんの少し悲しみをはらんでいる様に聞こえた。

「八雲君を…もっと見ていたいから…に決まってるでしょ?」

「?」

「目を…つぶるのがもったいないのよ。」

「この前は、目を閉じるのはエチケットだって言ってなかったか?」

少しからかうように、八雲は晴香の頬を撫でる。

こうする事は初めてではないのに、晴香は頬を染める事を止めない。

「そんなことだけ覚えてる。」

少しふてたように頬を膨らませる晴香。それがかわいらしくて思わず笑みがこぼれた。

「…………。」

八雲の笑いを馬鹿にされたと思ったのか、晴香は更に膨れてそっぽを向いてしまった。
それに気づき、笑うのをやめる八雲。

「ご機嫌斜めか?」

ゆっくりとした動作で答えを促すように唇を指でなぞる八雲。

「分かってるくせに…。」

こんな状態で機嫌が悪くなれるはずなどない。

こんなに八雲の近くにいられて、こんなに八雲を感じる事ができる状態なのに。

照れ隠しに拗ねてるだけだと、分かってるのに聞くのは意地悪というほかない。

「分からない。」

八雲がくすっと笑って、頬に唇を寄せた。

「だから、教えて、晴香?」


「嫌。意地悪な八雲君には教えない。」


「しょうが、ないな。」


苦笑したように八雲は笑いゆっくり顔を近づけてくる。

「これで、機嫌を治してくれよ?」


晴香の頬を撫でていた手で力強く正面を向かせた後、肩に置かれる八雲の手。

宣言どおり、晴香は目を閉じなかった。

近づいてくる八雲の顔をずっと見ていた。

少しクマがあるな…とか、睫毛が長いな…なんて観察していると本当にすぐそこに八雲の顔があってどきりとした。

十数センチ先の八雲の顔。

でもそこでストップしてしまった。

まるで晴香が目を閉じるのを待っている見たいに動かない。

「晴香…目」

八雲の台詞の途中でじれったくなって強引に唇を重ねる。

んぐ、だかなんだか表現しづらい声を出して八雲はそれに答えた。

首に腕を巻き付けて、八雲から離れまいとする晴香。

その身体を支えて、晴香からの熱烈なキスを受ける八雲。



「そう、来たか…」

八雲の第一声はこれだった。

「へ?」

なのだから晴香がこんな声を出してしまったのも無理はないだろう。

「どういうこと?私から、キスしちゃダメだって言いたいの?」

少しムキになる晴香に八雲は笑いその身体をぎゅっと抱きしめた

「違う。…たまには、君のご要望にこたえようかと思ってたんだが、お気に召さなかったみたいだな。」

クッと笑う八雲を不思議そうに見る晴香

「君は、言葉と時間を欲しがるじゃないか。だから、できるだけそうしようと思ったんだ。」

「時間が欲しいのと、焦らされるのは別よ。それに今は少しでも長く少しでもたくさん…八雲君に触れてたいのよ。」

「嬉しい、こと言ってくれるね。君は」

「八雲君は違うの?」

「違わない。でも」

「?」

「僕のわがままを通したら、君は僕に触れる時間は減るよ、確実に。」

そうは言うものの、にやりと笑う八雲の笑顔はもう逃がしてくれそうにない。

「わがまま、通すかわりに一つお願い。」

「ん?」

「八雲君から、キスして?息もできないぐら……んっ!」


承諾の返事より先に行動へ………。


「そんな可愛いお願いなら、いくらでも…。」






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らぶチュ~♪
甘い!甘いですよ綾さん!最近嗜好が黒に偏っていた私(←鬼)には眩暈が起きるほどの糖度ですよ!
あ、でも、黒のテイストをそこはかとなく感じるのは私だけでしょうか?っていうか、最近は何でもそう見えちゃったり…(←病気)
「ご機嫌斜めか?」なんて、ちょっとSっぽいし!あああもう、ホント、スイマセン…
にゃる 2007/09/05(Wed)01:29:33 編集
Re:らぶチュ~♪
こんばんは!ふっふっふ…本領発揮中です!珍しく(笑)
砂糖の波が来ています。私の中ではかなりの糖分濃度の作品が作られている感じです
そんななかで、黒テイストですか!(笑)
書いている間は思いませんでしたが、いわれて見ればそこはかとな~く黒い気がしますね(爆)
やっぱり私の根本にあるのはサド気質か…っと思った瞬間でした(笑)

なんにせよ、コメントありがとうございました。
【2007/09/09 23:38】
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