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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月20日 (Mon)
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2006年05月04日 (Thu)


あはは…。
山篭りは体調不良のためキャンセルしました(苦笑)
原因だった頭痛は治ったのですが、なぜか極度の腹痛が……。


妹との会話で出てきた共通な思考をお披露目。
1、一心さんのお寺は猫が多そう。(八雲が拾ってきたのが最初。)
2、八雲の髪で晴香と奈緒ちゃんが遊ぶのはアリ。
3、親子っぽい3人(八雲晴香奈緒)はいい!
4、一心さんはやっぱり確信犯だ(笑)

似たような思考の姉妹です(笑)
1にかんしてはいろいろ話が盛り上がってので…しばらくネタを引っ張るかもです


今日も、いっぱい拍手ありがとうございます!

お返事

2時:幸せな気分になっていただけてうれしいです!
いろいろ苦悩はあると思いますが、2人には幸せになってほしいですよね♪

17時:白川様
こんばんは!はじめまして、いつもサイトを拝見させていただいてます。
222hitはキリバンでございます 。是非。リクエストにお答えさせてください。


今日のSSは昨日の私が本ネタです。
八雲独白


設定:半同棲状態。(八雲が勝手に転がり込んだとも言う)


「ただいま。」
『おかえり、八雲君』
聞こえるはずの声が…今日は聞こえない。
「いないん……だったな」
苦笑して、彼女の居ない彼女の部屋に上がった。


世間ではゴールデンウィーク。いつでも帰ろうと思えば帰れる僕とは違い、彼女の実家は長野。
「一泊二日で帰ってくるから。」
そう言って荷物を纏めていたのが昨日。
「留守番お願いね。」
と出て行ったのが今日の午前中。
そして今が夕方午後6時。
本来なら彼女の居ない部屋に、恋人ではあるが他人の僕がいていいはずがない。
それを話すと彼女は笑って。
「帰ったとき誰もいなかったら寂しいから、ここに居ていいよ」
と…言われた。
そして、その彼女の言葉に甘えて今僕はここに居るわけだが…。
「やっぱり、帰るか…。」
普通に一般常識と世間体を考えても、僕がここに居ていい理由はない。
だが……

居るはずの人が居ない…。

居ると思っていたのに、居なかったときのあのショックにも似た感情は味わったばかりだ。
「あぁ。くそっ!」

彼女にそんな思いはさせたくない。

がりがりと頭をかいてテレビを点けるが何を見るわけでもなく、チャンネルを回す。
ニュースを写すが、この時期のニュースはラッシュのピークがどうだとか、観光地の人出はどうだとか…。そんなものがほとんど。
どのチャンネルも似たようなもので煩わしくなり点けたばかりのテレビを消した。

とたんに静かになる部屋。

なんとなく、居心地が悪い。そう感じるのは初めてで少し驚く。
……そうか。

この場所が居心地がいいんじゃない。
彼女がいたから居心地がよかったんだ。
そう実感する。と同時に苦笑が漏れる。

僕の生活に彼女が入り込んできている。

むしろ、僕の生活の中心は彼女になってきている。

僕の生活なのに、彼女が中心なんて笑える。

でも実際、そうなんだ…。

僕は、彼女に依存してる。





「くそっ……。」
何度目になるか分らない呟きを漏らす。
どうにも…眠れない。もうとっくにいつも寝る時間は過ぎている。
なんだかんだいって疲れているはずなのに…どうしても眠れない。
「……また、君のせいか?」
『なによー』
……君の声が聞こえない。

昨日と部屋は何も変わっていない。

変わっているのは君が居ないこと。

…君を抱きしめて眠れないこと。

手持ち無沙汰なのはそのせい。

いつもは君が、腕枕をしろとせがんで…

あきれながらも僕がそれに応じる。

君が嬉しそうに抱きついて、僕も君を抱きしめる。

それが、今日はない。

「慣れ…か。」

ポツリと出た言葉。
君が居るのが当たり前になってしまった故の事。
やっぱり僕は、君に依存してる。
仕方ないのでソファーのクッションをひとつ、いつも彼女が居る位置に入れてみる。
…まあまあかな。
いい加減、寝ないと明日に響く。
彼女にクマのできた顔なんて見せられない。
そう思いながら再び目蓋を閉じた。



肌寒さを感じる……。
「…寒い…だろ…」
君がベッドの端に座っている。
なぜそんなに離れてる?
「こっちに……」
手を伸ばし、彼女の肩に触れようとすると…彼女が消えてしまった。
「!?」
何故?
そう思うと同時に白い天井が目に飛び込んでくる。
………………。
……夢か…
ふぅっとため息をついて伸ばした手の先を見る。

…あぁ…そうか。

今日は彼女が居ないんだった…

「一人なんだから…寒いはずか……。」

のっそり起き上がり手を見つめる。

昨日といい、今日といい、僕はどうかしてる。


一人の部屋に帰ることなんて普通だった。


だがそれが寂しいと感じた。


一人で寝るなんて当たり前だった。


それが眠れなかった。


肌寒いのを不自然だと思った。


暖かいのが当たり前になってしまったから


すべて、原因は彼女

知ってしまったのだ。

彼女の優しさを、温もりを。

知ってしまった以上、消すことはできない。


…もう、僕は彼女なしでは生活できないな…。


三文小説であるようなセリフが頭を過ぎる。
こんなことを思うようになるなんて、人の心なんていつ変わるか分らないものだな。
苦笑しながら、ベッドから降り、ベランダに続く窓を開ける。
天気は晴れ。

「早く、帰ってきてくれ。」

口から出た本音。

送り出すとき、何故この言葉がいえなかったのか…。



彼女が帰ってくるのは今日の夕方。

夕食は、彼女が喜びそうなものを作ろう…。

ここでも彼女が中心で…
苦笑を浮かべながらバスルームへと向かった。



「ただいま。」
「!?」
いきなり、玄関が開く。
時間はまだ午後3時。帰ってくるには早すぎる。
かといって、あの声は紛れもない彼女の声。
「君は……」
よいしょっと…といいながら、旅行鞄を下ろす。
「早く、帰ってきちゃった」
照れくさそうにそういう彼女。
なんで…?
何でこんなに早く?
「八雲君に、逢いたくなって…。」
「え?…」
今……なんて…?
「変なんだよ?…お母さんたちと一緒に居るとすごく安心するんだけど…。八雲君のそばに居るときの安心とは何だか違うの。」
安心が違う?
「そう思っちゃったら…。逢いたくなっちゃったの!だから早く帰ってきたの。」
「そうか…。」
僕は、自惚れていいのか?
彼女も僕に依存していると…。
そんなことを思っていいのか?


「…お帰り。」

「ただいま。」


頬に手を伸ばしそっと撫でる。
嬉しそうに笑って、彼女から僕に抱きついてくる。


「すごく、落ち着く」


…君は、僕を自惚れさせる天才だな。


だが、そんなことは絶対に言わない。

代わりに言えるのはこんな言葉だけ


「僕も…だ。」


居心地のいい、君の傍


END


どこが昨日の私かといいますと、…抱っこしないと眠れない所。
いえ、この歳にもなって私、ぬいぐるみを抱っこして寝てるんで…なかったらすごい違和感があるんですよ(苦笑)
昨日は枕を抱っこしましたが…硬かった(苦笑)


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