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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月19日 (Sun)
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2008年02月25日 (Mon)

遅くなりました、拍手お返事です!

雪音さん
すみません!御返事遅くなりましたっ!
未来家族設定は本館のほうにひっそり引越ししました(笑)
八雲と晴香は命の大切さってモノを身を持って知ってる気がするので下ろしたりは絶対しないと思うんですよね。
で、八雲は晴香大好きですから、増えると思います。
双子が2組というありえない設定ですが(苦笑)お楽しみいただければと思います。
晴香の健康管理は八雲の仕事です(笑)

23時
お言葉に甘えて、まとめて返信させていただきます!
当たってました、えぇ見事に(笑)
 設定は考えるのがすきなんですよ~♪
他のパロ設定も作るだけは作ってその設定を生かしきれてないのが現状です(笑)
 一言コメントは…キャッチフレーズでもよし、あらすじでもよし、感想でもよし…だと思ってます
作品の内容がなんとなく分ればどんなものでもOKだと思ってます。
 さて、教師編への感想ありがとうございます!
教師編の八雲は我慢の子ですね(苦笑)今回、いろいろガンバリマシタ。
っというか…兎に角、晴香が大事なんだと思います。
大事すぎて傍に居ればそれでいいっという思いが強い気がします。
教師編の八雲は基本意地悪路線ですが…正当な理由があれは折れます。
「添い寝」のやり取りのように(笑)
正当な理由がなかったら黒くなってそれだけじゃすみませんけどね(笑)
和泉先生と新垣先生はやきもち妬かせたいがために作ったキャラでございます(爆)
八晴とこの2人が絡む嫉妬ネタもちまちま書いてます(笑)
設定的にはこの2人が初登場なので…その辺は書き換えていつかUPしますね。
そして、バレンタイン当日は甘だろう!
っということで甘めでお送りしました教師設定のプライベート。
週末は黒くなりそうです。や、だって相殺されてないし(笑)
風呂は当然一緒に入ります(言い切った)
 そして続き…ですか。要望があれば書こうかなと思ってましたが…
チョコ風呂と口直しを…ここでかける自信はないことに気がつきました。絶対黒様が暴走する(笑)
そもそも一緒にお風呂は表でOKなのか…?う~ん…要・検討(苦笑)
 恋人設定は…がんばりますね!頑張って書上げます!
 そして、とらじまさんは最高です!(笑)
周知の事実だと思いますが、神ですよ!神!
太腿ラインとか激しく同意です。
女性は適度に柔らかくなくちゃだめですよ!がりがりで骨と皮みたいじゃだめですよ!
膝枕で寝たときにいい硬さが理想です(←なんだそれ)
おっと、話が脱線しましたが…。
拍手ありがとうございました!


さて…八雲の新刊が発売される前になると決まってやるのがネタ整理。

使えなくなる前に出しちゃおうって…ってやつですな。

で、探してたら見つけてしまった美雪姉ちゃん話。

ず~っと昔に書きたいっていってたやつです。
梓さんの話も…書きたいなぁ。


で、仕上げました。

需要はないだろうなぁっと思いつつ(苦笑)

独白です。

美雪姉ちゃんの独白ですので!その辺注意です。

八雲のやの字も、晴香のはの字もでててきませんので!










あの人が私の全て。



あの人さえ居れば他に何もいらないわ。



あの地獄から、救い出してくれた…。


私の、本当の父親おとうさん



いつから始まったかなんて覚えていない。
毎日のように繰り返されるそれに、私の世界は色を失った。
抵抗する気力も、なくなった。

『パパ!止めてっ!』

その行為の意味などそのときの私には分からなかった。

『いやっ…いやぁっ!!』

酷い痛みとあれの言う台詞だけを理解していた。


「お前さえいなければ。…」


今思えば、あれにとって私はあいつ等の関係の象徴のような存在だったんでしょうね。きっと。
もともと、あの女が愛人だったのか。それとも、あれと結婚してからそうなったのかそんなのは知らないけど。

それでも、外では良い父親、を装っていた。そうして私にも良い子である事を強制した。

私立中学の理事の孫、父親は教師。

そんな私に本当の友達なんていなかった。

近寄ってくるのは学歴にしか目がない親を持つ奴ばかり。

そうして私のご機嫌取りばかりしている。



私は、ただの人形。

人の形をした、モノ。

中身は空っぽ、何もない。

言われるままに動く機械仕掛けのマリオネット。



「美雪。おいで」
優しい声が聞こえた。

唯一の味方はおばあちゃんだった。
あまり丈夫じゃない身体だったおばあちゃんは家でのんびり生活していた。



陽だまりの匂いのする。おばあちゃんの膝の上が大好きだった。

おばあちゃんの部屋だけ、私の中で色があった。


おばあちゃんは…

家庭が壊れていたのは知ってたと思う。


それでも、私が犯され続けていた事は知らなかった。



だから

知ったときに発狂した。


おばあちゃん!やめて!


そういいたかったのに、声が出なかった。

あれ達ががどうなろうと私の知った事じゃない。

でも、大好きなおばあちゃんがどうにかなってしまう事が嫌だった。


そして、あいつらは…

私の、唯一の居場所を奪った。



何かが切れた。

それは私を操っていた糸。

機械仕掛けの人形は

糸を失えば暴走を始める。


誰にも、止められない。



壊れかけた家に住む、壊れかけた人形なんて、あってもなくても同じ。















「七瀬美雪だね?」

そんな声で…現実に引き戻された。

息が上がっている…手には生暖かい感触が…ある。
鼻につく…鉄の匂い……。

髪で半分は見えないけどドアのところに知らない人が立って居た。

「よくやったね。」

そういいながら、一歩踏み込んでくる。

疲れもあったとは思うそれでも金縛りにあったように…動けなかった。

「君は自分の手で道を切り開いたんだ。」

逆光で…顔は見えないけれど…笑っていると…分った。

その笑みで…全身の力が抜けて…その場に座りこんだ。


「あ………あぁ……。」

手が震えて包丁が床に落ちた。

後悔はしていないはずなのに…。

手の震えが止まらなかった。

「全て、私に任せればいい。」

いつの間にか、すぐそばにその人が居て…ビクリと身体が震えた。

「全て上手く片付けてあげよう」

見上げたその人は…口元に笑みを湛えながら…手を差し出してきた。

「私と一緒に来るといい。」

片手で…サングラスを外したその人の目は両方が見たこともないような…赤色だった。

「君が、必要だよ。」

色が戻った瞬間だった。


他のすべての色をかき消すような鮮烈な赤。

その赤は今、私が全身を染めている色である。

血の赤…。





私は…この人に必要とされるために、今まで過したんだと…。

そう、思った………。






私はあの人の子どもがほしかった。

でも無理だった。

犯され続けた私の体は…。

すでに女としての能力を失っていた。

生めない身体にした、偽者の父親が憎かった。

憎くて憎くてしょうがなかった。


折角手に入れた幸せを…。

希望を…


奪っていくあの壊れた家庭が憎かった。

もっと、
もっと…


ずたずたにしてやればよかった。

今ここにあいつ等がいたら


死より辛い恐怖を味あわせながら…ゆっくり解体していってあげるのに…。



そして

救い出してくれたあの人を愛した……。









そして………。



あの人が死んだ。

苦しかった、悲しかった…。

いっそ一緒に死ねばよかったと…何度も思った。


でも、あの人は生き返った。


それは完全な形じゃない。

あの人が完全に生き返るには新しい肉体が必要だった。



今やっと…

やっと


あの人にために働ける。


この日のために…私を必要としてくれたんだと…やっと分った。


嬉しい…


嬉しくてしょうがない。


だから、ねぇ。


あの人の愛した弟君?

あなたは肉体が欲しいだけなのよ?

思いあがるのはやめなさい。


そう、あなたは…。


あの人にその身体を捧げるために生まれて、生きてるんだから。


幸せなんて、望んではいけないのよ?望む資格なんてないのよ。

早く堕ちなさい。


あの人と同じ闇の中に…。


あの人の、身体になるために…。




ねぇ、お父様?

もう少し、待っていてください。

あなたの望みどおりに。

からっぽにしますから。



そしてまた…

私の傍にいてください…。


私のお父様………。



END


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