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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月20日 (Mon)
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2006年06月29日 (Thu)
今日テレビで…
空き巣が探す所のベスト3はタンス、仏壇、押入れ。
何ですが…4番目が
冷蔵庫
らしいです
ぐはっ!(倒)

なんでも主婦のへそくりがあるとかないとか

くくくくっ…(抱腹)

八雲……。

冷蔵庫も危ないぞ(爆)


妙にウケたというお話(笑)


拍手お返事。
連城さん。
コメントがあると俄然テンションが上がります。
お元気そうで何よりです♪
豆腐には…ほんとにびっくりでした(笑)
えぇ…たまには強気晴香も…いいなぁと思っています!
乞うご期待!?(爆)
探偵物ですから!謎があってもいいじゃんと思いまして、書きました(笑)
テレや&素直じゃないのとポーカーフェイスな八雲が書きたかったんです
晴香が解いている間、内心ドキドキだと良い(笑)


私自身はパズルはジグソーパズル専門ですが(笑)



さて「ひらがなおだい」
03.たいせい



晴八でいきます(笑)
晴香…結構強引です。苦手な方注意(苦笑)

まだまだ恋人初期ぐらい。


Air.さまより 「ひらがなおだい」

03.たいせい


「君の家に行ってもいいか?」
「へ!?」
唐突な八雲の台詞に思わず素っ頓狂な声を出す晴香。
「一度で聞き取れ。…君の家に行っていいかと聞いたんだ。」
あぁ、家に…って、えぇっ!?
思わず八雲のほうを見る。相変わらず、眠そうな顔の八雲。
「で?返事は?」
「え?…っと…。散らかってるよ?」
「君はそう言うが。今まで、君の部屋が散らかっていた事がない。」
そう言うと冷蔵庫から鍵を取り出す。
「で?いいのか?」
「うん。いいよ。」
にこりと笑う晴香。

八雲が家に来る。
それだけで気分が明るくなる。
家についたらあれがしたい、これもしようと…
次から次へと楽しいことが浮かんでくる。
「そのにやけ顔をどうにかしろ」
…と八雲が怪訝そうにそう言うほどに。


が、
家に着いたとたんそのプランは見事に崩れ落ちることになる。

晴香は不機嫌の真っ只中にいた。
数時間前は有頂天になっていた自分が馬鹿らしくなるぐらいの不機嫌さ。
対する八雲は…そんなことは露知らず…レポート用紙にペンを走らせている。
そう八雲はレポートをしにきたのだ…晴香の家に。
何故隠れ家じゃないか…答えは簡単。クーラーがないからだ。
その事を聞いたとき晴香はどうしようもない脱力感に襲われた。
クーラーが入っているところなら、どこでもよかったわけで…。
一人で浮かれていたのが馬鹿みたいに思えてしまう。
ここでまた感じる八雲との壁。
一緒に、会話したりしたいとか…思わないのかな…?
そんな事を思いながら八雲を見る晴香。
「なんだ?」
「なんでもない!」
「なら見るな、気が散る。」
そう言うと再び視線を落としてしまう。家に来てからずっとこの調子。
折角入れたアイスティーのグラスにもまだ口をつけてない八雲。
「ねぇ、終わりそう?」
「…君が話しかけなければな。」
いつもなら聞き流せる皮肉が今日は痛い。顔をあげることすらしない八雲…。

プツンと…晴香の中で何かが切れた



一瞬…何が起こったのかわからなかった。

背中が痛い…。ついでに肘も

見えるのは天井?―何で?
倒された?――――誰に?
身体が重い――――何が乗っている??
身体を起こそうとするができない。
肩に手が乗っていて…押さえられている…。

「何…を?」

見上げたそこに、君がいた。まっすぐに僕を見下ろしている。

この状態は

押し倒され…??

「――っ…!?」

無意識のうちに視線をそらす。

違う。

彼女が意図してやったわけじゃない。

わざとじゃない。

わざとじゃないんだ。

そう、自分に言い聞かせる。

「ねぇ、どうしてこうなったか分かってる?」

そうでもしないといつも押さえ続けている僕の野性が暴走を始めてしまう。

いつだって、君の仕草はその押さえを緩めるのに充分有効なんだ。

「ねぇ。聞いてるの?」

彼女にその気はない。

だから、意識しては駄目だ。現状を。

「聞いて、ないんだ。」

聞いてない??なにを…
「―…っ!?」
喉に違和感。
さっきまでいた君が居ない。が、身体にかかった重みは変わらない。
いやむしろさっきより重い。上半身にまで重みを感じる。
「な、に、…を…したいんだ…君は」
かろうじて出た声はそんなもので、自分が出したのに別人の声のように聞こえる。
「何をしたい?それぐらい分かってよ。」
…それどころじゃないんだ!
君が…こんな事をするから…何も考えられない。

唇に感じる柔らかいもの…。

ドクンと…脈が大きく打ったような気がした。
ふっ……」
こんな体勢で彼女からキスをされるの初めてで…
クーラーが効いているのに全身が熱くなる。特に顔。
こんなに密着して…彼女に心臓の音が聞こえまいかと心配になる。
思わず、彼女の肩を突っ撥ねる。情けない事に…あれだけのキスで息が上がった。
「構ってよ」
彼女の口から出たのはたったそれだけ。
「?」
構う?彼女を?
「私の事構ってよ!ずっとレポートばっかりして!」
いつだって君に構ってるつもりなんだが…。
君はそう感じないのか…?
「八雲君はそれでもいいのかもしれないけど、私は嫌。」
ここに来たのだって…。
レポートをしながらでも君と一緒に居たいから…だった。
「…クーラーだけが目当てならすぐ帰って!」
クーラーなんてどうでもいい、口実だ。
「何のために来たのか分からないじゃないっ…」
逆光で…君の顔は暗く見えるが。涙だけは光って見えた。
あぁ…また、泣かせてしまった。
どうしてこんなに、泣かせてばかりなんだろう…。



「…泣くな。悪かった。」
八雲が、落ちてくる涙を拭う。
「何が悪かったの?」
「君をほって置いたこと。」
「………」
「それと…一つ、弁解させてくれ」
「何?」
「クーラーなんてなくてもよかった。」
「え?」
「君と一緒に居られればどこだっていいんだ。」
「じゃぁなんで…クーラーなんて言ったの?」
「…僕の性格分かれよ。」
先ほどからまったく赤味が引いてない頬の八雲がそっぽを向く。
「……照れくさかった?」
晴香のほうを見ずにゆっくり頷く八雲。
なんだか可愛い…
「レポート、しながらでも君の傍に居たかった。…それなら君の部屋が一番だろう?クーラーは…口実だ。」
「八雲君の照れ屋さん。」
どこか弾んだ声で頬をつつく晴香。
「っ!いい加減、君は離れろ」
「構ってくれるんでしょ~?」
「構ってやるから、とにかく退けっ!」
「い~や、もうちょっとくっ付いとく。」
「っ~~~っ!!」
「八雲君。顔真っ赤だよ?」
「だっ…誰のせいだと思ってるんだ!?」
しばらく、床の上での攻防戦はつづいたそうな


今までで、一番赤い顔の八雲を拝めてご機嫌な晴香であった。



END


たいせい=耐性、体勢で。

こう…普段八雲が積極的なんで…こうされるのは耐性ないかな~って(笑)


多異性でもよかったがまとまらないので却下。

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