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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月20日 (Mon)
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2006年06月27日 (Tue)
アップルパイが食べたい…
いえ…なんとなく(笑)

【更新履歴】
リンク1件追加。
ちょこちょこ改造。


今週から火曜日の登校が少し遅くなったので楽です。
が、今週末は補講です…。う~~っ……


で…昨夜見た夢…。
WEB拍手の解析画面で…コメントが永遠と続いてるの(笑)
ずっとコメントでも全部違うコメントなのね。
………妙な夢だ(苦笑)



そしてお題借りてきました。
Air.さまより 「ひらがなおだい」

01.あと
02.とける
03.たいせい
04.すきすき
05.おもいおもい



さて、まずは01から。



恋人設定で。



■ ひらがなおだい


01.あと


「手当てするから、大人しくしててってば!」
救急箱を片手に叫ぶ晴香。
「いいと言ってるだろう!」
それに対し、珍しく口調が荒い八雲
「いいわけないでしょ!ほら座って!!」
強引に八雲をソファーに座らせる。
「…ならば、自分でする。君にしてもらう必要はない」
「駄目!…私のせいでこうなったんだから!」
「君のせい?どこが君のせいだって言うんだ?」

この言葉の攻防戦の始まった原因はつい2時間ほど前に遡る。


「いいご身分だな、昼間っからデートなんてよぉ」

と…男3、4人に理不尽な喧嘩を吹っ掛けられたのがそもそもの原因。
まぁ、近道だからと言って路地裏なんて場所にいた2人も2人だが…。

「そっちこそ。昼間っからカツアゲなんて…よっぽどの暇人ですか?」
それに八雲が皮肉で返したのが火に油を注ぐ。
「や、八雲君っ!」
「なんだとっ!?」
「大人しく金と女を置いていきゃぁよかったもんを。」
その言葉を聴いて…八雲の眉がピクリと動く…
「…何を言ったが良く聞こえなかったが。」
聞こえてくるのはいつもより…明らかに低い声。
「八雲…君?」
それに驚いて…隣を見上げると
「…僕がお前達にやるものなんて何もない。」
ギラついて…殺気を孕んだ瞳の八雲がいた。
それも…晴香が今まで見たこともないほどに…
「い、粋がってんじゃねぇよ!」
リーダー格の男が八雲に殴りかかる。
八雲の頬に拳が入る。 鈍い音…
よろめいて…壁に背をつけてしまう八雲。右手で…顔を抑えている
「八雲君っ!」
ぽたっと…落ちる血。
それを見て…にやりと笑う男達がじりじりと近寄ってくる。
「ねぇ、八雲君!?大丈夫?」
八雲の正面に回り、顔を覗き込む晴香。
「あんたは、自分の心配を…」
「触るな」
晴香に伸びてきた男の手首を血のついた右手で掴む八雲
「…汚い手で…彼女に触るな。」
その手首をぐっと締め上げる。
「ってぇっ!…。」
その手を器用に動かした八雲…。次の瞬間には、その男は地面に寝転がっていた。
その速さに晴香のみならず、男達もポカンとしている。
「おい!そこで何をしている!」
路地裏に響くそんな声。
「ちっ…お前、運がよかったな」
完全に悪役の台詞を残して、男達は逃げていった。
それから…なんだかんだで時間が過ぎて…

今に至る。

未だに口論は続いている
「もう!どうしてそんなに意地っ張りなの!?」
「君はどうしてそんなに世話を焼きたがるんだ?」
「手当てぐらいさせてくれてもいいじゃない」
「自分でできる!」
「意地っ張り!」
「世話焼き」
あぁ。もう!埒が明かない。こうなったら実力行使しかない。
と…晴香は自分で結論を出し、八雲のシャツのボタンを外す。
「君は何をしてるんだ!?」
その晴香の手を押しとどめる八雲
「実力行使。シャツ洗濯しないと汚れ残るよ?」
意地でもいやだって言うんなら、意地でもするわよ。
と…八雲を見ながら言う。
はぁっとため息を付いて…好きにしろといわんばかりに抵抗をやめる八雲。
「観念した?」
「……何を見ても。ぎゃぁぎゃぁ言うなよ。」
と…言うと…自らシャツを脱ぐ八雲。
「あ……。」
晴香の動きが…止まった。
そうか…八雲が意味もなく拒むわけがない。
それなりの理由があったんだ。
八雲の身体には、無数の傷があった。
もちろんそれは…監禁されたときに付けられた傷だ…。
「ヒドイ…傷…。」
「…手当て、するんだろう?…早くしろ寒い」
八雲のそんな言葉で現実に引き戻される。
「あ…うん。待ってて。」
八雲のシャツを漂白剤につけてリビングに帰ってくると…。
妙な顔をした八雲がいた。
「?どうしたの?」
「…なんでもない。さっさとしてくれ。」
そう言うとそっぽを向いてしまう八雲
「うん。」
晴香は八雲の正面に座り救急箱を開けて手当てをしだす。
…なんだか…気まずい沈黙。

「はい。終わったよ。」
「あぁ…。」
パタンと救急箱を閉めた晴香。
「ねぇ」
「なんだ」
「…まだ、痛い?」
「いや。もう大丈夫だ。」
「ほんとに?」
「嘘を言って何になる?」
「…ここも?」
ガーゼを貼った八雲の頬に触れる晴香。
「大丈夫だ」
「ここも?」
右足にそっと触れる。
「あぁ。」
「本当に…痛いところない?」
正面から八雲を見て訊ねる晴香。
「ここ…かな?」
そう言って手を握られて触れられたのは…。
八雲の胸…丁度心臓の辺り。
「えっ…?」
それって…どういうこと?
そう聞こうと口を開いた晴香だったが。
「そんな間抜けな顔をするな。」
と…八雲の言葉でシリアスモードは完全になくなった。
「間抜けって何よ!」
「言葉通りだ。それより、君は怪我をした僕に風邪まで引かせる気か?…」
「え?」
「…何か着るものがないかって聞いてるんだ。」
「あ…待ってて、探してくる!」
逃げるように部屋に向かう晴香。
「…痛いのは…君の優しさだ…。」

ポツリと…八雲が呟いたのを晴香は知らない…



END


あと=痕
で。


が、纏まらない…(苦笑)
5巻のあと設定。

げ、原作っぽく……?




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