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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月20日 (Mon)
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2006年06月26日 (Mon)

あっはっはっはっは………(何)

おはようございます(え?)

風呂上り、熱くて熱くてゴロンと寝てたら…。起きたら九時半ですよ。
髪の毛が…エライ事に………(苦笑)

っていうか…兄貴君、そこにいるんだから起こしてよっ!!(爆)


拍手お返事
26日19時
ありがとうございますっ!
これが10000HITの感想ならなお嬉しい(笑)



今週は…小数お題(5ぐらい?)でも借りてきてみようかと思いながら…(笑)
今日は…今日こそはっ!甘いものを……(苦笑)






晴香には……どうしても理解できない事があった。


お盆の上に色違いの2つのカップ。中身の液体は黒と茶色…

「はい、どうぞ。」

コトリと置かれた方は黒い液体の方で…

「あぁ。ありがとう。」

八雲はそれを一口、口に含む。
晴香はそれを見ながら八雲の向かいに座る。

「……よく、飲めるよね」
「ん?…」
「コーヒー。しかもブラックで…」
と…言いながら、彼女が飲んでいるのはココア。
「…僕には、そんなに甘いものを飲める君のほうが不思議だ。」
そういい再びコーヒを啜る八雲。
「苦くないの?」
「苦いに決まってるだろう?」
「じゃぁ、何で飲めるの?」
「慣れ…だろ。それに、コーヒーもココアも所詮嗜好品だ。何が好きでも別にいいだろう。」
「う~ん…それはそうなんだけど…でもやっぱり、一緒のモノ飲みたいじゃない?」
折角同じ時間をすごしてるんだし…ね?
とにこりと笑いながら言われては…八雲に反論するすべはない。
「うん。…少しずつ慣らしていこう。」
独り言のように呟いて、ココアを飲む。
「そうか…なら、甘くなる方法。教えてやるよ」
「え?」
なんだろう?と思っていると手が頬に伸びてきてガシッと掴まれる。
「やく…っ…」
言葉の途中で何かが口に触れる。続いて感じる強い苦味。
「―――っ!?」
見る見るうちに顔が赤くなる晴香。嫌ではないのだがやはり心の準備というものがある。
真っ赤になり、目を開けて抵抗している晴香。
対する八雲は平然と目を閉じて口付けを続けている。


随分長い時間そうしていて…。
「甘い……だろ?」
開口一番聞こえてきたのはそんな言葉。八雲は笑みを浮かべていた。
「ぜ、全然甘くないっ!」
対する晴香はテレなのか怒りなのか…顔を赤くして荒い口調でそう言う。
「あぁ…甘味を感じるのは舌の奥の方だったか?」
悪びれた様子もなくそう言う八雲。
「そ、そう言う問題じゃなくてっ!」
「じゃぁ、もう一回してみるか?」
「っ…何回やっても一緒だってばっ!」
「やってみなくちゃわからないだろう?…」
「ちょっ…」
再び感じる苦味。

あなたはずるい。


こんな事をされたら…


もっとあなたを好きになってしまう。


苦いコーヒーですら。


こんなに甘く感じてしまうんだから…



「…まだ、苦かったか?」
「…苦い…。から」
「………から?」
「甘いのだけ…頂戴?」
唐突な晴香の申し出にすこし驚いた様子の八雲だったが。
「…口直しだな。」
そう言うとゆっくり晴香に口付けた。



「甘い――。」


あなたがその唇から私に与えてくれる甘さは


どんなものよりも


…濃厚で…優しくて…


高級なチョコレートなんかよりずっと私は好きだ。



その甘さは…

私だけが知っているもの。


その甘さで私を酔わせて…?


「もう一回…して?」

「君が望むのなら…何度でも…。」





END

甘味を感じるのは舌の先の方です(笑)



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