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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月19日 (Sun)
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2006年06月22日 (Thu)
雨です。大雨です

そんな中帰ったものだからズボンまで濡れたんですが…。
あんまりにも濡れるともう良いや…って感じになって、水溜りの中歩きたくなりません?(笑)
しました。サンダルだったし(爆)
自分で精神年齢何歳だよと…突っ込みを入れながら
(帰宅して、兄貴君にも同じ事を言われましたが)

実際、15,6歳の頃やった精神年齢判定は36と出た記憶がありますが…(爆)


遊び心は忘れちゃいけません(笑)


で、今日の調理実習は中国料理でした。
若干タイムリーで思わずニヤリ(6月12日参照)
が、蒸し器を使った料理はせず(笑)
蕃茄黄花湯と什錦炒飯と牛奶豆腐を作りました。
さぁ、日本語的に言うと何でしょう?(笑)

トマト入り卵スープと五目チャーハンと牛乳羹です。
…餃子が食べたかった………。

じゃなくて!何が言いたかったかと言いますとね。
中華なべ重い→乙女じゃ扱いづらい→やっ君ガンバ!(再び日記参照)
チャーハンとか、作って欲しいなぁ…こう、…ワイルドに(八雲にワイルドって凄く似合いませんが…・苦笑)
と、蕃茄黄花湯を作りながら思いました。
私は乙女じゃないですから中華なべもなんのそのです(笑)




さて、昨日の続きです。

一体どうなることやら(え)




ちょっと痛い(グロい?)です








腕の中に感じるぬくもり


柔らかい髪の毛


穏やかな…寝顔。


離してなるものか…

壊してなるものか…

失って…なるものか


そんな思いをこめて君を抱きしめる。



ドスッと…音

「っ…!?」

ぬるりとした感触…。

「―――?」

「八雲……君?」

君が身体を離すと見えたものは…

自分の腹から突き出る銀色の何か…

「いっ…やぁっ!!」

ズルッと…それが引き抜かれたかと思うと下半身が血に染まる。
痛みに耐えられず腹に手を当て身体を丸める。

「八雲君っ!」

何でこうなっているのかは問題じゃない。

今僕がしなければならないことは一つだけ。

動けない彼女を強引に抱きしめるとグサリと…肩にナイフが突き刺さる。

顔を狙ったのか…

肩にある君の顔を胸に抱えなおしてナイフの刃の部分を持って自ら引き抜く。

「彼女に…手を出すな。」

片手に彼女を…もう片手に引き抜いたナイフを持って後ろを振り返る。
案の定、あいつがいた。

「八雲…何故邪魔をする?」

長い…日本刀のようなシルエットの銀色が見える。

「…貴様に言っても…分かる筈がない。」

いや…。

…貴様になんて分かってたまるか…。

この思いを。

「どうしても邪魔をするのか?」

「黙れ…」

あいつを睨むが…ぐらりと視界が歪む。

くそっ……。

「残念だよ。八雲…」

血が流れすぎてる。

君の身体まで濡らしている僕の血。

「君への…最初で最後のプレゼントだ。」

すっと…銀色の光がこちらに向けられる。

「彼女もすぐに後を追わせてやる。」

ビクッと…腕の中で震える君…。

「…大丈夫だ。」

そうはいうが…もうすでに身体が思うように動かない

「やく…も…くん」

正気を保てていないのか…虚ろな瞳の君。

「君は僕が守るから…。」

「ダメ…」

頭ががんがんする中で聞こえた言葉。

「…ダメだよ!八雲君が…死んじゃうよ!?」

…君は…優しい。

「…大丈夫だ。」

僕はその優しさに救われた…。

「ダメだよ!」

だから、今度は僕が救う番だ

「…あの世で逢う約束はできたかな?」

たとえ、刺し違えてでも…

お前だけは殺す。

チャンスは一度…。

君を殺しに…近づいてくるときのみ…

薄れる視界

君の頭を胸に抱え込むように抱きしめる

「…だめ…だめ…」

頭を左右に振る君。

「…大丈夫…守るから…。」

「守らなくていいっ!」

……?

「私を殺したいんでしょ?私が死ねばいいんでしょう!?」

なにを…言い出すんだ…君は…

気が付いたときには…


君は腕の中に居なかった。


「私を殺せば満足なんでしょう?なら、もうこれ以上…八雲君を傷付けないで!!」

僕とあいつの間に立つ君。

馬鹿な真似は…するな。

「君は八雲と違って、聞き分けがいいな。」

冷たい笑い声が聞こえ、靴の音が嫌に大きく聞こえる。

君を…あいつの手で殺させるなど…

そんなことさせない…。

もう、殆ど流れ出てしまっているのだろう…体内の血は。

「…退場だ。」

残っているのは…



思いだけ。




振り下ろされた刃を彼女の変わりに受ける。

「…?」

「どうやら。八雲はその気はないようだ。」

あいつの声色が変わった…

「いやっ…止めて!」

「…貴様にはもがき苦しんで死んでもらおうか…八雲?」

そう聞こえると身体に刻まれる痕

「止めてっ!お願い止めて!!」


もう、痛みはない。


「もう止めてぇっ!!」 「八雲君っ!」


パァン…と…乾いた音が部屋に響く
「っ!?」
カッと…目を見開く八雲。
「…八雲君。」
晴香が八雲を覗き込んでいる。
その頬には涙の痕があり…八雲の頬に涙が落ちた。
「?」
不思議な顔をしながら…晴香の涙を拭う八雲。
彼女に伸ばされたては何もまとっておらず…ここでようやく現状を理解する。
「…起こして…しまったか?」
彼女が寝たのを見てから眠りに付いた記憶がある八雲はそう問いかける。
「…もう…苦しまないで…」
帰ってきたのは答えではなくそんな言葉。
「え?」
「…夢の中で一人で苦しまないでよ…」
ベッドに横になったままの八雲にぎゅうっと抱きつく晴香。
「言ってくれなきゃ…何が辛いのか分からないよ?」
「…………」
顔を上げ、八雲を見つめる…が答えは返ってこない。
「ねぇ…私何もしてあげられないの?」
胸にこつんと頭を当てて訊ねる晴香。

「ただ、八雲君が苦しんでるの見てるだけなの?」


「そんなの…辛すぎるよ」

「……泣くな…。」
胸にあるはずのない水気を感じ取ってそう言う八雲。
「だ…ってっ……。私何もしてあげられないんだもん…」
「そんなことはない。」
「だって…」
「だってじゃない。」
晴香ごと起き上がる八雲。
外気に触れる上半身が少し寒かったがそんなことは関係ない
「君は…僕と一緒に居るのが…辛いか?」
「そうじゃないの。でも…」
「でもじゃない。」
八雲の言葉に完全に黙ってしまう晴香。
「君は否定的過ぎる。それと…自分を過小評価しすぎだ。」
苦笑気味に笑い晴香の頬を撫でる。
「君が僕にしてくれることは沢山ある。」
「…でも、夢の中までは…何もしてあげられない…でしょ?」
「皆そうだろう?」
「だって…魘されてるんだよ?…なのに…何もできないのは…辛いよ」
「…分かった。じゃぁ、見た夢を話す…だから、どうしたいのか君が決めてくれ。」
「………」
黙って、こくっと頷く晴香。
「その前に…」ベッドの下に落ちている自分の服を拾って晴香の肩にかける八雲
「そんな格好だと、風邪を引く。」
そう言ってから、八雲はゆっくり口を開いた。



「……泣くな…。」
と…言うがすでに泣いている晴香にはそれをとめるすべはなかった。
そして、彼女から発せられる言葉もなかった。
「…約束してくれ。」
晴香を抱き締め耳元でそう言う八雲。
「絶対に…生きる事を諦めないでくれ。」
「…っん」こくっと頷く
「命を投げ出すようなことはしないでくれ。」
「…うん」何度も、何度も…頷く晴香。
「僕は…君を守りたいんだ。」
「わたしも…だから。八雲君も…だよ?」
嗚咽交じりにそう言う晴香
「…そうだな。」
「一緒に、生きてないとダメなんだからね?」
「あぁ。」
ふっと笑ってそっと額にキスをする八雲。
「どうしたいか…決めたよ。」
「ん?」
「…毎晩、こうやって寝て…?」
晴香も…八雲をぎゅぅと抱き締める。
「こうしてたら…絶対離れないから。」
「…きえたり…しないから。」
「…そうだな。」
苦笑気味にそう言う八雲
「…だが、別の心配事ができた。」
「え?」
「……睡眠時間が減りそうだ。」
そっと…晴香にキスをする八雲
「…眠れないより、いいでしょ?」
「……君が…そういうのなら…まぁいい」
ゴロンと横になり晴香を身体の上に乗せる。
「…傍にいてくれ。」
そう言うとゆっくり唇を合わせる。
「ずっと…居るよ。だから…怖かったら…起こしてね?」
「…君の眠りを妨害できるわけないだろう?」
すこし、おかしそうにそう言う八雲
「妨害してもいいから…辛かったらちゃんと言って?」
「……努力はする。さ、もう寝るぞ。」
「うん。」
枕をちょっと下にずらし八雲の腕の中に入る晴香。
「…八雲君。あったかい。」
「君の方が暖かい。」
お互いに…素肌で体温を感じる
「…おやすみなさい」
「あぁ。おやすみ」
チュッとキスをして目を閉じる。



君は確かに…ここに居る



たとえまた夢を見ても


夢で君を失ったとしても…



目覚めた時、君はここに居るのだから…。


居なくなっていないのだかから…


それだけで…充分だ




一応ENDです。




だから我が家の八晴は同じベッドでぎゅってして寝るんです(こじつけ)


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