ここは「文風月」内、FF置き場です.
カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
そろそろ学生に戻る時期でございます…。週一、土日更新かなぁ…。(遠い目)
拍手お返事
刹那さん。
6巻読み終わったあとは…廃人でしたね、暫く(苦笑)
不死身は思いませんでしたが…あのまま死んだんじゃあまりにも辛すぎると思いまして。ああいう話になってます。
タイムラッシュは…好きなページばかり読んでしまいます、悪い癖だ(苦笑)
真田は天然というか…明るく振舞ってるイメージです。
心の奥に悲しいのを押さえ込んで、ずっと過してきたため明るく振舞ってるのか明るいのか分らなくなってる、そんな感じです。
そうですね~アイラスは現実世界です。
少し違った法律が出来てますが、基本は同じです。
どこかに居そうと言ってもらえて嬉しいです。
読者と同じ目線の物語になれば言いなぁっと、思っています。
そして、あれは…中心は美雪姉ちゃんでしょうか。ううん?でも、霧兄も主役格…。
中心は両方です(笑)
パロディは波で書きますので、気まぐれ更新です(爆)
そしてそして、高校野球!
明日ですね~♪12時半プレイボールですが、無駄に早く起きてそうです。
うふふ、楽しみです♪
さてさて、7巻私的補足話。285の続きです。
ネタ的には。杉の木。
「まず、真実をはっきりさせておく必要がある。」
そう言った八雲は一つ、息を吐き出して後藤を見た。
「後藤さん、若林さんを呼び出してください。」
「なんで、若林だ?」
「彼が事件の鍵ですよ。」
八雲はそう言いながら、まだなにかを考えているような顔をしていた。
「呼び出すってどこにだ?」
「例の杉のところに」
「……わかった。」
後藤が向うで電話をかけに行くのを見て…次は晴香をじっとみた。
「な、なに?」
泣いた後で眼が赤い晴香は少しどぎまぎしながら八雲を見返した。
「君の家に鬘はあるか?」
「え?」
「鬘だ、鬘。長い…出来れば黒の」
「ないよ、そんなの…。」
なぜ鬘がいるのか不思議に思いながら、晴香はそう答えた。
「………店に行けば売っているか?」
八雲は晴香の隣に座って問うた。そうして、晴香が持ったままのコーヒーの缶を取る。
「売ってると思うけど…何に使うの?」
「鬘をかぶる以外の使い道はないだろ?」
プルをあけて中身を飲む八雲、一口飲んで顔を顰めた。
「そうじゃなくて…ひょっとしたら、美容室に行けば借りられるかなって思ったの。」
そんな八雲の動作を見ながら晴香はそう言った。一度しか使わないようなものを買うことはないだろう。
八雲は、缶の微糖の文字を見て…再び顔を顰め缶を晴香に返した。
猫にはカフェインを与えちゃいけなかったな…と、ふと晴香はそんなことを思ってしまった。
「近所に、美容室あったでしょ?あそこ、友達の家なの。」
その考えを振り払うように晴香は話を戻してそう言った。
「…そうか。…じゃぁ、確かめてみてくれ」
「わかった。黒い長い鬘ね?」
晴香は鞄から携帯電話を取り出しながらそう言った。
「あぁ…それと、紺のスカートと白のブラウスぐらいは持ってるな?」
「え、うん。」
「よし。」
八雲は満足そうに頷いた。
若林との待ち合わせ場所とした杉の木の元へ3人はやってきた。
「後藤さん。若林さんが来たら手はずどおりにお願いしますよ。」
八雲はそう後藤へ言った。手に紙袋を持っている。
「おう。」
「君はこっちだ。」
後藤がそう、返事をしたのを見て、八雲は晴香の手を引いた。
「え?」
「こっちのキーマンは君だ。じゃぁ、お願いしますね。」
八雲はそう言って、晴香をつれて杉の木のほうへ歩いていく。
「や、八雲君、私何するの?」
八雲に手を引かれながら…晴香は疑問を口にした。
「少し演技をしてもらうだけだ。」
杉の裏に回ったところで、八雲は紙袋を晴香に渡した。
「演技って…?」
紙袋と八雲とを交互に見ながら晴香は聞いた。
「凛さんの…だよ。早く着替えろ」
「え?」
「説明するからその間に着替えろ、ぼくは向かうを向いておく。」
八雲はそう言うとくるりと晴香に背を向けた。
「見ないでよ。」
晴香は八雲の背中にそう、声をかけた。
「…そんなことをしてる暇はない。説明するぞ。」
八雲にそういわれ晴香は黙ってしまった。八雲にとって事件の解決が最優先なんだろう。
…乙女心としては少し複雑…である。
「…言ったとおり、凛さんになりきってもらえばいい。」
とりあえず、コートを脱いでブラウスに着替え始めた。
「凛さんにって…」
「何かを、探せばいい。」
「探すって。」
八雲からの注文に晴香は眉を顰めながらブラウスを着、ボタンを留めていく。
「…君の大事なものが、無くなってそれを探してる演技だ。」
「…………………。」
大事もの…。
そう聞いて真っ先に思いだしたのは、八雲。だ
「前に来た時はそうだとは知らなっかった」
昨晩の八雲の言葉が蘇る。
ビデオのコマ送りのように映像が頭を過ぎる。
雪の道に続く足跡。暗い山道。ログハウス。真新しいビニールシート。椅子に…
「…いや…っ」
思い出したくないその光景を振り払うように晴香は頭を振った。
ぐっと目を閉じ、その映像を振り払おうとする。思い出したくない、あのときの思いは…。
「どうした?」
近くで八雲の声が聞こえて、晴香は驚いて目を開けた。
八雲がこっちを向いている…。
あわてて、自分の姿を確認する。よかったちゃんと、服は着ている。
「な、なんでもない。」
早口でそう言って、紙袋の中からスカートを取り出しズボンの上から履いた。
「確りしてくれよ。真人を見つけるには必要なことなんだから。」
八雲のそんな言葉を聞きながら、晴香はズボンを脱いだ。
「これでいい?」
八雲を見てそういうと、パサリと頭に何かが乗った。
「…肝心なものを忘れてる。」
黒の鬘が頭に乗せられていた。鬘なんてつけたことはないがどうにか落ち付けた。
「……。凛さんは幽霊だ…動きは緩慢にな。」
「…うん。」
自分にできるのかという不安を晴香は飲み込んだ。言ってどうなるものではない。
できるかじゃない、やらなければいけない。
「………君は」
晴香の心配そうな顔を見て八雲は口を開いた。
「?」
「…意外に、黒髪も似合うん…だな。」
「へ?」
場違いな、そんな言葉に思わず変な声をあげた。八雲の意図が読めない晴香はキョトンとするばかり。
「……髪の毛が長いほうが少しは女らしいじゃないか。」
母さんみたいだ…
その言葉を八雲は飲み込んだ。何を比べてるんだ。こいつは母さんじゃない。
それはわかっていても…一瞬、不安そうな表情が記憶の中の母親と重なった。
八雲はがりがりと、頭をかいた。尚も晴香は不思議そうな顔をしている。
その時車の止まる音が、八雲の耳に届いた。
「来たぞ。」
八雲が声を潜めそう言った。
「まずは声だけ…ぼくが合図したら、ゆっくり向うに出て行ってくれ。」
「……。うん」
緊張したような表情を見せる晴香。
「君ならできる。」
八雲はそう言って、晴香の手に触れた。
その行動にびっくりした晴香だが八雲は平然と、杉の木の向うを窺っている。
暖かい手だった。
「君の大事なものが、
私の大事なものは、八雲君。あなたよ。
無くなって、それを探してる。演技だ」
探した必死になって探した。
八雲に繋がる手がかりが欲しくて。
無事かどうか不安で不安で仕方なかった。
同時に悔しかった。八雲を囲む壁は思っていた以上に高かった。
ぽっかりと心臓に穴の開いたような感覚は…思い出しても痛い。
「大丈夫だ。できるな?」
八雲の声に静かに頷いた。
それでも私は見つけた、八雲君は今ここにいる。それが救い。
凛さんは…あの不安をずっと…抱えているんだろうか…。
そうだとしたら苦し過ぎる…。
「声だけ。」
八雲のその声を皮切りにあのときの思いを…蘇らせた。
「……どこ?」
八雲君、どこなの?
どこにいったの?
「……どこ?」
どうして一人で行くの?
どうして何も言わずに行ったの?
私じゃ相談できなかったの?
ねぇ、八雲君、八雲君。
「どこ!」
どこに行ったの?
八雲っ。
「行け。」
背中を押されるままに、足をすすめる。
どうして、一人で抱え込むのよ。
私がいるのに。
悔しい。
苦しい…まるで、水の中にいるみたい。
もう一度会いたい。早く逢いたい。
ねぇ、八雲
「どこなの!」
あなたはどこにいるの。
「すまない!悪かった!許してくれ。」
八雲君
八雲君
八雲…
「やっぱり、知っていたんですね。」
その声が…私には救い、だった。
END
杉の裏から一緒に出てきた。→何してたのよ。
凛さんコス→鬘と服、いつ調達したの!?鬘黒髪晴香に八雲がドキッとすればいいさ!
何か仕掛けるなら~→後藤さんが知らないって事は後ろでお着替え!?
が元ネタ。
おまけ、副産物。
後藤が向うで電話をかけに行くのを見て…次は晴香をじっとみた。
「な、なに?」
泣いた後で眼が赤い晴香は少しどぎまぎしながら八雲を見返した。
「……君のスリーサイズは?」
「は?」
「だから、スリーサイズだ。」
「な…なにを聞いてるのよ!」
「だから…スリー」
派手に、頬を叩かれた。
「なにするんだ。」
「こっちの台詞です!なんでスリーサイズなんか教えなきゃならないのよ!」
「……じゃぁ詳細はいい、Sか?Mか?」
「は?…」
「だから、服のサイズのことだ!」
服のサイズをスリーサイズと間違えた(私が)ことより派生。
ついでに補足。
「八雲、電話したぜ。」
「珍しく、仕事が速いですね。まず、こいつの家に行きましょう。」
八雲の言い方が癪に障ったが素直に後藤はしたがった。
「早く飲め、行くぞ。」
「うん。」
晴香は飲んで気が付いた。そういえばこれをあけたのは八雲だ…と
「………………」
「何を、赤くなってるんだ?」
「な、なんでもない!行こう!」
間接キッス(笑)
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