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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月20日 (Mon)
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2008年04月03日 (Thu)
昨日の…タイムラッシュの二次をやりたいってのは、エイプリルフールの嘘じゃありませんよ(笑)
今、気が付いたけど…。


拍手お返事。

刹那さん。
拍手、何故か不調でしたねぇ…一昨日から。素早いコメントありがとうございます!
タイムラッシュは…やるとしたら真田×志乃ですね。
キャラとしては公香姉さんが大好きなのですけど(笑)多分、若い2人にやきもち妬きつつちょっかい出してそうなので。
私は、キャラクターは動き回ってる分つかみやすかったです。
もともと、活発な子が好きだしオリキャラでも多いので。

あのシーンは…八雲、気が気じゃなかったんじゃないかと。
迂闊に近付くなといっても、晴香の性格上、倒れてるのを見たらすぐに駆け寄って安否を確かめそうですからね…。
かといって来るなとはいえないし…。

それにしても、晴香は幽霊に取り付かれにくい体質ですなぁ。(笑)

アイラスは…実際世界で通用する謎かけを楽しみたいと思って、書き始めた作品です。
八雲での謎かけも思いついたので…とりあえず、その存在を知っているとこを書かないと…と思い、7巻発売に合わせて。
コラボというよりは、一読者で「八雲」を知っているという…私達と同じ目線にいます。

狸寝入りの八雲は気が付いてないで、ひとつ。(笑)


さて。

お許しが出たので、パロディ設定をもう1つUPしようと思います。
そのまえに、いくつか注意事項を…。

1.6巻後に書き始めたものです。
2.7巻が発売された今では矛盾点が生じています。
3.オリキャラが出てます。

長いお付き合いの方はご存知でしょう、6巻後に友眠さんからネタを頂いた美雪姉ちゃん生存説、とその後お話です。
内輪でリレー小説として一緒に書いていたのですが…わがままを言わせてもらって続き&UPをさせていただけける事になりました。
この場を借りてお礼を申し上げます。…友眠さんありがとうございます!

7巻が発売され美雪姉ちゃんが生きていたからこそ、1パロディとしてUPできる作品かと思います。

今まで書いた分の手直しはしませんので。

そのことが許せる方のみ、どうぞ。とりあえず、プロローグ。




プロローグ。


護送車横転、炎上!
 被告人1名死亡か?

昨日午後八時ごろ首都高速小菅IC付近で(後略)

(6巻抜粋)



新聞から顔を上げ八雲は溜め気を吐き、そしてそのまま新聞を机の上に放った。
「八雲君?」
声をかけた晴香に返事をせず、八雲は再び大きくため息をついた。そうして天を仰ぐ。
「どうしたの…?」
晴香が話かけるが八雲は何も答えなかった。仕方なく晴香は八雲が見ていた新聞に目を落とす。
八雲が横目で見ているとその顔にさっと影が走った。
「あの人…が、死んだ…の?」
いくら悪人とはいえ人が死ぬのは彼女の中で喜ばしい事じゃないんだろう。
「……。君はそう思うのか?」
「え?だって、そう書いてあるじゃない。」
晴香がそう言うと、八雲は意地の悪い笑みを浮かべて口を開いた。
「君みたいに能天気な奴がとことん羨ましいね。」
「ちょっと!それってどういう意味よ。」
「よく読めよ。『死亡したと思われる』なんて、曖昧な文だろう?どこも断定なんてしていない。」
「それは…そうだけど…」
「それに、美雪は重罪人だ。そんな彼女を護送する警察官が居眠り運転なんて、不自然だろ。」
「…そう言われれば…そうだけど…。」
「で、どうなんですか?警察としては。」
八雲が、珍しく今まで黙って話を聞いていた後藤に視線を投げかける。新聞を持ってきた張本人である。
「俺は報道部の人間じゃねぇからその辺の言い回しはわからねぇよ。」
こちらも珍しく、覇気のない声が帰ってきた。
「…役に立ちませんね。」
「うるせぇな。で、八雲、お前はどう思う。」
「…ちょっと待ってください。僕の脳は後藤さんのと違って複雑に出来てるんですよ。」
そういいながらも、眉間に寄った皺をつまみ目を閉じる。
「この事故の…本当の原因はなんだったんですか?」
数十秒後、目を開けた八雲の第一声がこれだった。
「…だから俺に聞くな。過失の情報なんて同じ警察内でもそう簡単に流れてくるもんじゃねぇんだよ。」
「…警察は幽霊の存在を認めいていない。」
「え?」
「だから…か。」
ようやく、八雲が考えをまとめたらしく喋りだした。
「犯行の動機として認めていない以上、警察自身が起こした事故の原因として発表できるわけがない。だから正式なコメントはない。」
「それで?」
「もし、そうだと仮定したらその幽霊は間違いなくあいつです。それで遺体が見つかってないとくれば…」
「あの女が生きてるってのか?冗談じゃねぇぞ!」
「はっきり死亡したと書かれてない以上…。その可能性は消せませんよ。」
「………。」
晴香には話が飛びすぎて少々ついていけなかった。
必死に八雲の言っている事を頭で処理していくが、全然追いつかなかった。
「警察が彼女の死を隠蔽する必要はありませんしね。…」
そういい終えて、八雲は新聞を後藤に返した。
「ね、ねぇ。八雲君、じゃぁあの人はどこにいったの?首都高なのに逃げ道なんて、ないんじゃないの?」
「そんなの、僕の知ったこっちゃない。」
っというなり大あくび、一人だけなんだか浮いている。
「どうせ、下にでも飛び降りたんだろう。骨の2、3本は覚悟が必要だが、不可能じゃない。」
「不可能じゃないって……。」
それはそうだけど、信じられないと言いたげに響く晴香の声。
「まぁ、どういう方法で脱出したのかも知りませんが…前科があるんですからどうにでもなるでしょう。」
「前科?」
「……一度救急車からに抜け出したでしょう?覚えてないんですか?」
馬鹿にしたような視線を後藤に向ける八雲。
「救急車と護送車じゃ警備体制が違うだろ。」
「混乱に乗ずればどうにでもなりますよ。…まぁ、何を言っても想像に過ぎませんがね。」
八雲が言葉を切ったとたん、部屋に沈黙がなれた。
「とりあえず戸締りはちゃんとしとけよ、八雲。」
そういいながら、後藤が立ち上がる。
「その言葉、そっくりそのままお返ししますよ。後藤さんだけならともかく奈緒がいるんですから。」
「分かってる。奈緒はちゃんと俺達で守るさ。じゃぁな。」
後藤がそう言って映画研究同好会の部屋を後にした。
「…君も家の戸締りには気をつけろよ。それと無用心にドアを開けたりするなよ。」
「う、うん…ねぇ。八雲君?」
「なんだ。そんな気色悪い顔をするな。言いたい事があるならさっさと言え。」
普段より、ぶっきらぼうに言う八雲。だが今の晴香にはそれに反論するだけの気力はない。
「…八雲君も気をつけてよ?ちゃんと鍵かけてね?」
「………分かってる。」
死んだと思った人が生きている、それだけでなくまだあの人は八雲の体を諦めていない。
そう思うと無性に怖くなった。八雲が突然いなくなってしまうような、そんな気がした。
「八雲君。…ここにいるよね?」
無造作に置かれた手をぎゅっと握ると八雲がぎょっとしたような反応をよこした。
「いなくならないよね?…どっかいったりしないよね?」
「……『私の許可なく、どっかいったりしないで』って泣きながら言ったのはどこの誰だ?」
にやりと意地悪く笑って八雲がそう言った。
「それは、私だけど……。」
「なら僕がどう返事したかも覚えてるだろ?」
『次からはそうするよ。』
確かに八雲はそう言った。晴香はそれをはっきり覚えている。
「約束は、守るさ。」
八雲はそう言ってゆっくり立ち上がった。
「?どこ行くの?」
「どっかの泣き虫を家まで送り届ける大仕事がある。さっさと仕度しろ」
「いいよ。大丈夫、一人で帰れるから。」
八雲の言い方がちょっと気に入らなかったのもあって、晴香がそう言った。
そうすると、八雲が怪訝そうに眉をひそめ口を開いた。
「これも言ったハズだろ?忘れたのか?」
「え?何を?」
「『少なくとも、君は僕が守る。』…こんなこと、二度も言わせるな、行くぞ。」
そう言うと本当にドアを開けて出て行ってしまった。八雲の顔が若干赤くなってるのを晴香は見逃さなかった。
「まって、八雲君。」
そんな八雲を追いかけて晴香も部屋を出た。

昨日降っていた雨は、もうすっかり止んでいた…
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