忍者ブログ
2024.05│ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月19日 (Sun)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2008年04月01日 (Tue)
ふむ…

なぜか、WEB拍手の管理画面に入れない。

ってわけでお返事すみません。



全く関係ない話ですが…。
タイムラッシュの二次もやりたい、今日このごろ。
山猫は創作意欲さっぱりでしたが(多分、年が離れてるのが問題)
↑は読み終わった後に2,3個プロットが頭に浮かんだんです。
…まぁ、そうして出来たものの、表に出ない作品のほうが多いんですが(苦笑)
さて、この子達はどっちやら…。


で、私的7巻補足解釈。
前の続きです。そして短いです。



こっちのほうが…アタリだと、思っていた。


獣道でも、こっちのほうが歩きやすくなっていたから。





その予想は、見事に外れた………。




二手に分かれる時一瞬、嫌な予感はした。

君と真人、ぼくと後藤さん。



ぼくが守るといった…。



それなのに、傍にいられないのは……。


……歯がゆい。




「――――――!」

ゾクリと…背筋を何かが撫ぜたような感覚に襲われた。

「今…何か…」

「そんなのわかってます!」

小さかった

「おい、八雲!」

それでもあれは、あいつの声だ。


後藤さんの声には答えずに…走った。

何があった!?

「―――!」

むやみに近付くなと言ってある。


足を取られてなかなか早く走れない。


もどかしい。


「―――――!」



何があったか分からないが…


間に合ってくれ…。



無事でいてくれ…







「いやぁぁ!」


全身の毛が逆立つかのような、感覚に襲われる。


無意識のうちに、奥歯を噛み締めていた。


やめろ。


彼女になにもするな。


ぼくが守るといったんだ……。


だから…


どうか無事で………。




居た!


「真人君?」

「今の悲鳴は?」

「真人君が――」

「遅かったか…」

それでも…


よかった…
と、


そう、思った。




そう、思ってしまったことに…嫌悪した……。


一瞬でも、君が無事でよかったと。

君さえ無事ならよかったと…思ってしまったことに。

真人の事が頭から…一瞬でも離れたことに…。



根本的な、解決にはなってない…。

それでも…

「大丈夫か?」

しゃがみこんで、その顔を覗き込む。

青ざめた顔をしていた……。

それでも、無事。だった。





「おい!お前等大丈夫か!?」

そう、声が聞こえて八雲はその方を見た。
汗だくになりながら、後藤が走ってきていた。

「後藤さん、いました。」

今の八雲の位置からでも見える、隙間の中にいる少女。

晴香を抱えるようにして入り口を開けると、すぐさま後藤が少女を引っ張り出した。

「生きてるぞ。」

「それでも、衰弱している事には変わりありません、下山しましょう。」

後藤がそのまま少女を抱えたが…ふと辺りを見回した。

「おい、坊主は?」

「いなくなりましたよ、説明は後からです。立てるか?」

前者は後藤に、後者は晴香に。八雲は言った。

「いなくなったって…おい、八雲!」

「今は、その子を病院に連れて行くほうが先です。」

返事のない晴香を見て…八雲はその手を取って、背中に負ぶった。

「や、くも…君。」

「しっかり歩けるのなら、歩いてもいいが…ふらつきながら歩くなら大人しく負ぶわれてろ。」

容赦ない口調で八雲はそう言った。

「行きましょう、後藤さん。」

晴香の返事を待つより早く、八雲は足を踏み出した……。

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
←No.413No.412No.411No.410No.409No.408No.407No.406No.405No.404No.403
ブログ内検索