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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月19日 (Sun)
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2008年03月21日 (Fri)
腰が痛い…(苦笑)


拍手お返事。
刹那さ~ん。コメントありがとうございます!
洋服だったら、着替えるの個人差がありますが、浴衣は上に着てるだけだからまず簡単な下からだろう…っと思って(笑)
和服は良いですなぁ(笑)チャイナといい、民族衣装は素敵だ♪
そして、やっぱり白でしたかっ!(爆)
おおっと…そう言う問題がありましたか…。
私の高校時代は…体育はクウォーターパンツだったのでそれを履くとミニスカから見えるんですよねぇ…。
それは乙女心が許さなかったらしく…危険覚悟で履いてない人が多かった…ように思います(なんて会話してるんだ・笑)
今時、ブルマはないですからねぇ…。
なので大丈夫ですよ!(どういう根拠だ)
いきなり脱線しましたが(汗)
やっぱり7巻は恵子さんと後藤さんの煽りが多いですよね…。
私的最強タッグは恵子さんと一心さんなんですが…(苦笑)


さて、ブツは大分前に出来てたのですが…。
UPしていいのか悩んでたブツ。
美雪姉ちゃん、お話。
ネタ的には考察物語の美雪姉ちゃん(サロメ)

カテゴリー的には↑になってますが。それがなければ注意!のカテゴリです。

グロイです。猟奇的…っと言ったほうがいいのかも…。
生首を作ってますので…。
多分、一番美雪姉ちゃんの狂人っぷりが出てるかと…。


7巻から派生したのに…サロメのほうに重点が行ってしまった…。
7巻重点も書きたいんですが…これを書かなかったら思いいれがつながらない…んですよねぇ…。

っていうか…本当にここに乗せてよかったのか…(悩)

苦情があれば下げます。

生首ダメな人はお願いですからストップしてくださいね(切実)





























サロメ

聖書の中の登場人物
ヘロデ・アンティパスの姪であり義理の娘。
実母はヘロデの異母兄弟(ヘロデ・ボエートス)の妻であったヘロディア。

古代パレスチナの領主である、義父ヘロデの誕生日の席でサロメは舞いを舞った。


その舞いを気に入ったヘロデはサロメに欲しいものはなんでもをやると公言した。
そう、国の半分でさえも望むなら与えると…。

サロメは母に何を望めばいいか問うた。

そうして…母親に示唆されるままにサロメはこう言った。

「洗礼者ヨハネの首を。」

サロメは…
主体性のないヘロディアの傀儡だったのだろうか…。





あの人は…

私の
お父様神様


だった。


「神や仏などいない。」

口癖のようにそんなことをよくいっていた。

聖書、コーラン、仏教の教え
それを私に教えてくれた。

「もしそんなものがいるならば…何故不幸な人間がいるのだ?
欲にまみれた罪深い成人ならまだしも、赤子や子どもが不幸になるのは何故だ?」

「神など、所詮何もしてはくれぬ…何も役に立たぬ。」

「弱いものが縋りつく偶像だ。」

「死後の世界など、ありはしないのだから…。
今の私達に何も施さない神など…居ないも当然だ。」

その通りだと…思った。

なにも、してはくれない。

してくれたのは…


「私には神などいりません」

だってお父様がいるから。だって神様あなたがいるから。


私を助けてくれたは…


神様じゃなくて、お父様だった…。



お父様

お父様
神には…

触れることさえ許されない。


「それは、誰ですか?」

「…八雲、だよ」

「やくも?」

「お前の弟だ。」

お父様はその写真をみては笑っていた。

「私の遺伝子を最も濃く受け継いだ…貴重な、モルモットだよ。」

「モルモット?」

あの、ねずみの?

そう問いかけたかったけれど、出来なかった。

その目は私を見てはいなかった。

その耳は私の声を聞き入れてはくれなかった。

「お前に会えるのが楽しみだよ。八雲…。」

私の全てはお父様
あなただけ。

神には…触れることさえ許されない。
そこは禁域。


なぜ?
なぜ?

何故お父様は私を見てくれないの?

なぜ、そのモルモットばかりに執着するの?

与えられた本は全て読んだ。

必要とされる知識は全て得た。

お父様の役に立てる。

それなのに…

なぜ私を見てくれないの?

触れられないのは分っている…。

だから崇拝する。

誰よりも敬愛している。

その言葉を…忠実に守っている。

誰よりも、近くに…その存在を感じている。

それなのになぜ…

私に言葉を掛けてくださらないのですか?



私のほうが優秀なのに!


血の繋がりが、そんなに大切なの!?


眼が赤い事がそんなに大事な事なの!?

もしそうならそんな目潰してやる。

抉り取ってやるわ。

「美雪。」

その声で現実に戻ると…
お父様からもらった写真にナイフを突き立てていた。
顔の真ん中に突き刺さっているナイフを…お父様は抜いた。
「今はそのときじゃない…分るね?」

そのナイフを…しまいながらいつもと違う声でいう。
あぁ…

今、私を見てくれている

そのことだけが嬉しい。

あぁ…

やっとそのお声が聞けた。

お告げともいえるその声を…


「…はい。」








「お、父様?」


同じ光景かもしれない…
アレが壊れたときは…なんとも思わなかった
でも…。
そこに倒れてるのは…お父様。
神や仏も…いつかは死ぬ
でも…
でも…
こんなに早いなんて…。


「お父様」

返事がない

「お父様!」

触れた手は冷たかった…。


どうして?
どうして…私を置いていくの?
お父様。
おとうさまっ!

禁域が説かれた…。

そこにいるのは神だった人。

そう、

人。



「何故、死んでしまわれたの?」

「お父様…」

「お父様!」

振り下ろした先から血が吹き出てきた。

「あはっ…」

無邪気な子供が笑うかのような…声。

何度か鉈を入れて……その首を切断した。

サングラスが床に落ちる。

長い黒い髪と赤い目のコントラスト。

「あはははっ!!」

お父様お父さまオトウサマ
おとうさまおお父様とうさま
御父様オトウサマ

あぁ…
ようやく…
ようやく触れることができるのね。


その首を胸に抱いた。

「綺麗な赤。とっても綺麗よお父様!どんな熟れた果実より、どんな、上等な肉より。どんな、どんなルビーより綺麗で美しい…。」

赤い目に視線を合わせて惚けた表情で微笑む…。

「あぁ、なんて綺麗な血なんでしょう。高級なワインよりずっと美味しそう。あなたの血。あなたがこだわり続けた血!」

切断された首の胴の部分からまだ血が出ている。
三和土に血の海が広がる。
その中で…首から滴る血に口を寄せた。
口の中に広がるのは鉄の味。

「あぁ…お父様…」

痺れた用にその血の海に倒れこむ。

「もう、あなたは私のもの。」

赤い手でその頬を撫でる。どんどん赤に染まっていくのを楽しそうに見ている。

黒い髪が、まるで意志を持っているかのように…血の海の中で泳いだ。

「お父様…。」

そうして…

…待ち望んだ接吻を………。

赤く染まったその顔に涙が通った後だけ白く洗われていた。



サロメ

オスカー・ワイルドの戯曲の名前。新約聖書を元にしている。

ヘロディアはヘロデと自分を批判するヨハネを投獄した。
2人の結婚は律法の「近親相姦」とされて禁じられていたため…ヨハネはそれをなじった。
ヘロディアにとってそれは耳障りな暴言だった。
王に牢に入ることを禁じられていたサロメだったがその言いつけを破りヨハネと会う。
そうして…サロメは牢の中のヨハネに恋をした。
しかし彼は、彼女の生い立ちを激しく批判するばかりで彼女を受け入れる事はしなかった。

そうして…王ヘロデの誕生日。


「洗礼者ヨハネの首を。」

大勢の前でなんでも与えると言ったからには与えないわけには行かない。

渋々、ヨハネの首をサロメに与えた。

その唇に…サロメは口付けた。

今まで触れる事が許されなかった人に触れられる幸せ。


それに酔いしれていた。

それがたとえ、狂気だったとしても…





その後、サロメがどうなったかは諸説ある…。

狂ったサロメをヘロデが殺したとも…

穏便に生涯を終えたとも…言われている。



彼女は、どうなったのか…



END



ブログはレイアウトが難しい…。
読みにくくてすみません(汗)

親父殿が…案外早死になのは…。
赤い目のせいなのかと最初は思ってましたが…
最近は、美雪姉ちゃんがやっちゃったのかなぁ…とも思う

親父殿には絶対恋愛感情も抱いてたと思うので…。


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無題
美雪さんって、悲しい女性ですよね。美雪さんがお父様殺しちゃった説に一票。どんなに愛しても報われなかったとしたら、殺してしまうしかないと思う。原作の美雪もしあわせとまで行かなくても何かしら救われたらいいなと思ってます。
沌夕 2008/03/23(Sun)14:44:37 編集
Re:無題
沌夕さん

リクエスト頂いていた「サロメ」ネタです。
美雪姉ちゃんに関しては、過去が分っているのでいろいろ…そうぞうして書いていますが…
それでも、やっぱり悲しい人生を歩んでいるとしかいえないと思います。
考えに賛成してくださって、ありがとうございます。
美雪姉ちゃんにとって親父殿は作品で書いてるように…
崇拝する神のような存在と助けて、育ててくれた肉親のような存在との…両方があったんだと思います。
愛と憎しみは裏表とよく言いますけど、美雪姉ちゃんはまさにそれのような気がします。
もし、彼女が殺してしまったのであれば…殺してでも、自分を見て欲しかったと思う気持ちが強かったってことでしょうね…。
……痛々しいです。
おっしゃるとおり、彼女には何かしらの救いがあってほしいです…。
コメントありがとうございました!
【2008/03/26 23:25】
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