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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月19日 (Sun)
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2008年03月03日 (Mon)
もう…や。消えた(涙)
ってわけで箇条書きで失礼。

・今更ながら、私はちょっとずれた感性。→だから突拍子もない話を書く
・舞台には環境不適合いけなさそう。パンフだけでもいいから欲しい
・舞台の脚本書籍にならないかな~。
・何故文庫版の挿絵はアカツキさんじゃないんだ!


拍手お返事。
23時
※ネタバレにつき反転
前の記事を読まれたら分ると思いますが、増えてます(笑)
7巻でいろいろ明らかになったので明るい話にはならないと思いますが…書いていきたいと思います。
よろしければお付き合いくださいませ。
ネタへの投票ありがとうございます!参考にさせていただきますね。
そして、八雲の嗜好。
私的には甘党というよりは、苦いものが苦手という解釈です。なのでビールも嫌い(笑)
でも、下戸の人は甘党が多いっていいますから…そっちかもしれませんね。
確かに今回絡みは少なかったですね~。ガッツリ妄想でカバー(それがネタになってますが)してますが(笑)
周りはにぎやかで、2人が浮いてる感もありましたが…。
そして、呟きましたが、私は感性がずれてるらしいです。
「帰って~」も「一緒に~」も普通に読んでました。
前者は完全スルー後者は他のネタ探し(夜這い・夜這いもどき)をしていたので深く読んでませんでした。
やっぱりずれてると感じた瞬間でございます(苦笑)

心配してくださっている筋肉痛ですが…悪化の一途をたどりそうです。
そして、恋人設定のバレンタインは来年まで成熟させることにします…。
いつでも使えるネタですし…もう3月ですしね(爆)
黒八雲の生みの親に笑ってしまいました。言えてますね(笑)
拍手ありがとうございました!


さてさて。
お待ちの方もそうでない方も…いらっしゃると思いますが。
教師編バレンタイン~週末編~をお送りします。

愛されてる設定で嬉しいです!






2月15日……。
朝起きたら外は一面、雪だった………。
昨日より、その量を増して………。


朝起きて、朝食ができているのはありがたいもんだ…。
八雲はそんなことを思いながらテーブルに着いた。
いつもなら二度寝をするような時間だが晴香に一緒に食べようといわれて断れるわけはなかった。
なにより、昨日の相殺では足りない分少しでも晴香と一緒に居たかった。
そんなわけで…
晴香の作ってくれた朝食を晴香と向かい合って食べる事は八雲にとって至福だった。
「また不祥事だって。やだなぁ…」
テレビから流れてくるニュースを見て晴香がそういったときも
「そうだな…」
ニュースなど見ずに八雲はそう返した。八雲にとって優先順位はニュースより晴香、である。
「そうだなって…八雲君、言ってる事と表情が合致してない。」
晴香が不満そうな表情を八雲に見せた。
「そんなニコニコして…何が楽しいの?」
「君を見てられることが楽しい。幸せだと思っただけだ。」
「…………。」
不謹慎だ、とかニュースの話をしてるの、だとかそういう言葉を言おうとしてたのに、晴香の口から出た言葉は
「…馬鹿っ。」
照れ隠しと上記の不満を併せたそんな言葉だった…。
「紛れもない事実だ。」
八雲はそう言って笑った。
テレビから流れてきたその後の占いの結果に笑いあって、短いながらも充実した朝食タイムは終わったのであった。


「八雲君、先に行くね。」
晴香が八雲に向かってそう声をかけた。スーツ姿でコートを羽織っている。
「あぁ…転ぶなよ。」
八雲はそう言いながら玄関までやってきた。
「うっ…気をつける…」
心もとなさそうにそう言った後晴香は…うつむいて数秒黙った。
「?」
八雲が不思議に思っているとシャツの裾を掴まれた。そうして、顔を上げた晴香と目があう。
「…着て…ね?」
心配そうにも見えるし、懇願するようにも見える表情をして晴香がそういった。
今の八雲の服装は暖房が効いているのをいいことにいつもと同じ格好である。
「普通のデザインだし…色もそんな変な色じゃないから…」
あんまりにも必死に訴えかけてくるものだから、八雲は逆におかしくなった。
「そんな顔しなくてもちゃんと着る。心配するな」
安心させるように八雲は笑って、晴香の頬にキスをした。
「日直に遅れますよ。小沢先生。」
にやっと笑って八雲がそう言うと、晴香は微かに頬を染めた。
「行ってきます。」
それを隠すように晴香はそう言って…八雲の唇に触れた。
「…………。」
「や、八雲君も気をつけて学校来てね!」
そんな言葉を言い残して晴香は家を出た。

「……鬼……。」
晴香の出て行ったドアに八雲がそう呟いたのはすぐ後のこと。
「…人が我慢してたのに…。」
行ってらっしゃいのキスなんてものをしてしまえば、行かせたくなくなるのは自分で分っていた。だから頬だけで止めてたのに。
「どうしてくれるんだ…相殺もろくにできてないのに………。」
そんなことをぶつぶつ言いながらも…頬は緩みっぱなしの八雲だった。


そして、上機嫌のままの出勤となった。
時間の割りに止まっている車が少ないところを見ると雪が酷いんだろう。
そんなことを思いながら八雲は職員玄関から入り、ロッカールームの扉を開けた。
「おはようございます、斉藤先生。」
昨日のリプレイかと思うような風景がそこにあった。河野がいたのである。
そして、例の笑顔で挨拶をしてきた。
「おはようございます。」
昨日と違うのは、八雲は至極上機嫌だということ。
昨日とは大違いの…ある意味怖いぐらいの笑顔で挨拶をした。そうして、ロッカーを開ける。
「雪、大丈夫でしたか?」
「はい。まぁなんとか。」
コートを脱いで白衣に袖を通す八雲。昨日のプレゼントはちゃんと着ている。
「今朝のニュース見ましたか?」
「今朝の?」
「…中学教師のセクハラ事件ですよ。不祥事が絶えませんね…」
「あぁ…。」
記憶の中にある晴香の不祥事という言葉が今の話と結びついて八雲は納得した。今朝のニュースはこれだったのか、と。
「緊急の講習会やるみたいですよ、土曜日に」



「…………………………………………………………………………………。は?」


随分と…間の抜けた音がした。


「朝礼遅れますよ。斉藤先生」
河野はそれを空耳と思ったらしくそれだけ言い残して更衣室を出た。

数秒、固まっていた八雲だったが時間がないことを思い出して足早に職員室へと向かった。

今聞いた事が空耳だと、証明してくれるような話を職員朝礼で聞きたかったのもある。

「あ、斉藤先生。おはようございます。」
入ってくるなり声をかけたのは教務主任の佐々木。(※教務主任=時間割決める人)
「おはようございます。」
「間宮先生が雪で遅くなられるようですから…2組の社会と理科は入れ替えでお願いします。」
「分りました。」
実際は後半しか頭に入っていないがそれで十分である。
そんな情報を入れているほどのんびりしている場合ではない。
そう思いながら机に向かった八雲は晴香と目が合った。学校では珍しいことだ。
八雲が約束を守ってくれていることが嬉しいのだろう、小さく笑って見せた晴香。
八雲はそれを見て少し落ち着きを取り戻した。そして空耳だと、もう一度自分に言い聞かせた。
そうしている間に…職員朝礼開始を知らせる鐘が鳴った。



向いの席の石橋が今日は出張で本当によかったと…思う。



「今週の土曜日…明日ですね。本校にて勉強会を開きます。対象は男性職員全員ということで。」


この一文を聞いた八雲の顔の引きつりようは…尋常ではなかった……。




分っている…。


河野は悪くない。


悪いのは事件を起こした犯人で


彼は悪くないのだが…




八雲は河野を今までで一番強く恨んだ。


そうして、朝見た今日の占いの結果を思い出した。
晴香が1位で八雲が12位だった………。









そんなわけで………。



「八雲君。八雲君!」
2月16日土曜日。朝
「もう、起きてよ。今日は学こ」「嫌だ。」
布団の中からそう声が帰ってきた、かなり強くはっきりと。
「嫌って…言っても…。」
昨日からお泊りの晴香は困り顔である。
「嫌なものは嫌だ。今日は土曜日だ、なんで…今週に限ってこんな…。」
それから先はぶつぶつと布団の中で何か言っている。
「座って話しを聞いてるだけじゃない。」
「君と離れることには変わりない。」
「たかが1、2時間でしょ?」
「それでも嫌なものは嫌だ。今日は風邪引いたことにして休む。」
「それじゃぁ…一緒に買い物行けないでしょ?」
「…………。行かなくていい。」
買い物に行くのを天秤にかけても学校にいくのが嫌か!
八雲のその態度に晴香はむっとした。買い物を何より楽しみにしていたからだ。
「もう、いい加減にしてよ。」
晴香はそう言うと八雲の布団を剥いだ。
現れたのは上半身裸の八雲で…見慣れているにもかかわらず…晴香は顔を赤らめた。
「寒い。」
八雲はそういって再び布団の中に潜ろうとする。そんな格好なのだから寒いのは当たり前だ。
「ダメ、いい加減起きて。」
布団を掴んでいる手をぐっと握って八雲に布団を渡そうとしない晴香。
「………………。」
八雲は睨むように晴香を見た後で…その手を捕まえて晴香ごと一緒に布団に潜った。
「ちょっ!ちょっと!!」
むき出しの胸板にどぎまぎしながら晴香は声を上げた。
「言っておくが、まだ相殺しきれてないんだぞ。」
「…それは、分ってるつもりだけど」
「分ってるなら…」「でも、ダメなものはだめ!」
身の危険を感じた晴香はそう叫んだ。
「嫌だ」
「駄々捏ねないでよ。子供じゃあるまいし…」
「子供でいいから駄々捏ねる。」
「…じゃぁ、子供なら子供らしく大人の言うこと聞いてよ…」
「誰がオトナだよ。」
「仕事をちゃんとする人が大人です。ずる休みはダメ。」
八雲の思いは嬉しいし…正直午前中だけでも一緒にいられないのはショックではあるがそれでも…。仕事とプライベートは別である。
晴香にとっては前者の方が少しだけ優位であることも付け加えてく。
「出ないと逆に疚しいことがあるんじゃないかって…思われるわよ。」
「……。思わせたい奴には思わせてればいいだろ。」
投げやりにそういって八雲は晴香を抱きしめる腕に力をこめた。
「ま、実際。疚しいことしてるわけだけど?君に言わせればね」
「…………………。」
痛いところを突かれて晴香は言葉に詰まった。反論しようと口を開ける前に八雲が喋りだした。
「大体。僕は君以外の女になんて興味はない。だから必要ない。」
「周りはそうは見ないわよ…。」
八雲の台詞と、目の前にある八雲の裸体に赤面しながら晴香はそう言った。
「じゃあ、逆に聞く。何で君は行かせたいんだ?僕と一緒に居たくないのか?」
「そんなわけないでしょ!それは…一緒に居たいし、急に学校に行かなくちゃ行けないのも、ショックだけど…」
「じゃぁ、いいだろ」
「ダメ。学校って協調性が第一じゃない…こんなことが理由で転勤とかなったら困るでしょ?」
八雲を見上げると思いの他、傍にその顔があって一瞬ドキッとした。
「2時間我慢して良好な人間関係形成するのと、2時間我慢しなくて…爪弾きにされるのと…どっちがいいの?」
「たかが2時間だけで崩れるような人間関係だったら、必要ないね。」
「…八雲君は、ただでさえ目立ってるんだから…こんな時ぐらい大人しくしてよ……。」
「目立ってるって?」
「うっ…。か、かっこいいし、生徒にも人気あるし……」
「かっこいい?誰がそんなこと言ってるんだ?」
「…ちょ、長野先生とか…夏目先生とか山口先生とか…。」
「……………。よっぽど暇なんだな3年を受け持ってるのは。」
皮肉交じりに八雲はそう言った。彼女たちが3年の担任、副担任であるが故の発言。
ちなみに晴香は長野は八雲に気があると…密かに思っている。
「それに……。その…。」
「?なんだ」
「八雲君がその気がなくたって…生徒の方が…色仕掛けしてくることだって…ゼロじゃないでしょ?」
「……………話が脱線してないか?」
「だ、だから、そういう可能性もあるわけだから、…えっと……対処法…?心構えを…えっと…」
八雲に指摘されたとおり、脱線していた話を元に戻そうとするがいまいちうまく繋げられない。
暫く…あぅっと唸っていた晴香だったが、話を元に戻すのをあきらめた。
「日曜日はずっと一緒にいてあげるから…2時間ぐらい我慢してよ。」
上手く話せなかったことがショックなのか随分沈んだ声でそう言った。
「……………。泊まる?」
晴香の目を覗き込みながら八雲は問うた。
「う……。分った、泊まる…」
交換条件とはいえ、行く気になった八雲の機嫌を損ねるわけにはいかないが…4泊目ということもあって返事に少しどもった。
「…そこまで言うなら…分ったよ。」
しょうがないな…っと言いたそうに八雲はため息をついた。そうして晴香を離してのっそり起き上がる。
「ま、バレンタインの本番は今日からだしな…」
枕元においてあったシャツを羽織り、再び大あくびをする八雲
「…シャワー浴びてきたら?その間にご飯あっためておくから。」
「………そうする。」
がりがりと…頭をかきながら八雲は浴室に消えた。



「一回、家に帰ってくるね。」
八雲を玄関まで見送っている晴香がそう言った途端、八雲の表情が露骨に変化した。
「デートなんだから。お洒落ぐらいしてきていいでしょ?」
無邪気にそういう晴香を…八雲はじっと見て…それから抱きしめた。
「え?え?八雲君!?」
「……お迎えにあがらせていただきますよ。お姫様。」
苦笑しながら八雲はそう言った。
「泊まりの準備もお忘れなきよう。」
そう言うと一度ぎゅうっと抱きしめて…腕を離した。
「いってきます。」
そうして、額にキスをして八雲は玄関から出た。
「本当に、我侭なお姫様だな。僕の気も知らないで…」
苦笑交じりに八雲がそう呟いたのはドアを閉めた直後の話…。

こうして土曜日は予定をはずれた始まりとなった…。



次はチョコ風呂です!



おまけ
使おうと思ってたネタだけど流れの関係上削除したシーン。
(ここも消えたので一部箇条書き)

朝のHR→覇気のない八雲。明らかにへこんでる。

「ぜってーおかしいよな。」
「彼女にふられたっとか?」
「まさか~。斉藤先生に限ってないない。」
「そうよ。」

万が一、いや億が一にでも
ふられたら…仕事なんてやってられるか。

脳内で暴言を吐きながら八雲は理科準備室へ向かった。
授業で使うプリント類がそっちにあるため。
理科準備室の前に晴香を見つけるのと晴香が八雲を見つけたのはほぼ同時
「あ、斉藤せ」「連行する」
「え?」
「君に拒否権はない。連行する。」(開錠)
「れ、連行って」
「放課後、僕の家に強制送還だ。」
準備室の中の八雲は振り返って晴香に人差し指を向ける。
「君に拒否権はない。」
そう言うと必要なものを持って足早に準備室を出る。
「大人しく、捕獲されてくれ。」(施錠)
「ほ、捕獲ってね…。」
他の人が聞いていないからいいもののすごい会話。
「…………今日は僕に近づくな。」
「え?」
「『斉藤先生』でいて欲しいなら僕に近づくな。」
「な、なに?どういうこと?」
「我慢の限界が近いってことだ。…これ以上近くにいたら…間違いなく襲うぞ」
「うっ…。」
「いいな。」
返事を待たずに早足で歩き出す八雲。

「…授業したくない…」

なんて学生のような我侭を呟きながら八雲は2組の教室へ向かっていった。


END(笑)

なので、土曜日の朝晴香は八雲の家にいるわけです。


八雲が晴香を「鬼」っといってますが…
あそこまで我慢をさせといて完全に相殺させない(土曜日に予定をねじ込んだ)私が「鬼」だと思う(笑)
黒八雲の生みの親だけのことはあるなぁ…っと(爆)

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