「ほら、おそろい！」

ご無沙汰しております。古谷です。
日記にも書きましたが、新装版八雲１ＧＥＴしました。
買う予定じゃなかったんですが…やられました（笑）
やっぱり、アカツキさんの書かれる八雲はかっこいい!


拍手、ありがとうございます！

15日0時

おっしゃるとおり、八雲は甘える事が少なくて…甘え下手なんだと思います。
我が家では両極端なので…甘えたくても甘えられない状態に追い込んでみたらどうなるだろうっと思い（鬼）
書いてみました、サドなんだけど甘えたい（笑）
そして…子どもは強いと思うのです！（笑）


で、甘めで行きます。
自然な甘さを目指してみました（何）
短めですが……。

新婚。

めずらしく予定が一緒にならなくて…八雲は一人、リビングに出したコタツにいた。

「ただいま！八雲君！帰ったよ。」
玄関が開いた音と共に、待ち望んでいた声が聞こえてきた。
晴香が帰ってきたのは言うまでもないが…なにやら上機嫌だ。
「おかえり。」
玄関でブーツを脱ぎ終えて上がって来た晴香を迎える八雲。
「寒かった、みたいだな」
八雲は晴香の顔をみて、そう言った。そうしてそっと頬を手で包み込む。
「頬が真っ赤だ。」
そう言うと、なぜかその頬にキスをした。
「風が強かったの…。」
いきなりの行動に…照れたように小さい声で呟く晴香。
「八雲君の手、暖かい。」
頬に添えられた手に自分の手を嬉しそうに重ねて晴香はそう言った。
「中のほうが暖かいぞ。」
そう言うと八雲は、買物袋を手にとって…重ねられた手を引いてリビングへ向かった。
そうして、2人で会話をしながら食料品を冷蔵庫へなおしていった。


「はい。」
っと…目の前に出されたのはなにやら大きな包み。
ちなみに、二人ともコタツ入り暖をとっている最中。
「買ったの、開けてみて。」
機嫌がよかったのはコレか…っと思いながら八雲は袋を開けた。
出てきたのは…二色のパーカー。
「………。僕のまで買わなくてもいいのに…」
瞬時におそろいだと判断して…八雲はそう言った。
「違うの、八雲君のを買いたかったの。」
そう言うとタグを切って、大きいほうを八雲に渡す。
「その格好じゃ寒いでしょ?」
八雲は相変わらずの格好で冬も過しており、どうしても寒い時は家の中でコートを着ている。
それが晴香には気にかかっていた。
「君にあっためて、もらうからいいんだ。」
そう言うとぎゅっと晴香を抱きしめる八雲。
「あったかい。」
「…八雲君…。」
抱きしめられて…くぐもった声で名前を呼ぶ晴香。
「着たらもっと暖かいよ?…それに私…いつも一緒に入れるわけじゃないし…。」
「…いいんだ。」
「だめ、風邪引いて欲しくないから。」
「風邪引いて、君に看病してもらうのも悪くないな」
本気か嘘かわらからないように笑う八雲。
「ダメって言ったら駄目！…」
「分かったよ。折角君が買ってくれたんだ…着るよ。」
むくれる晴香が可愛くて…笑いながら額にキスをした。
「別に、おそろいじゃなくても着るぞ?」
渡されたパーカーに袖を通しながら八雲はそう言った。
「君のは、もっと可愛いのがあっただろ？」
おそろいなのだから当然なのだが…デザインは一緒のシンプルなもの。
「いいの。おそろいがよかったの。」
そう言うと自分の分に袖を通して八雲と向き合う。
「ほら、おそろい！」
底心嬉しそうにそういう晴香に…八雲の頬も自然に緩む。
「あったかい。」
今度は晴香から八雲の腕の中に納まる。
「君のほうが…ね」
八雲がそう言うと晴香は嬉しそうに頬を胸に寄せた。

2人にコタツの魔力が働くまで…あと数分……。

ＥＮＤ


日記に、パーカーになぜか萌えた的なことを書いたときに頂いたリク。