なんだかとっても大切にされてる気がする

気が付けば明日は大晦日。

HPの更新をしようとしてたらこっちがおろそかになってましたね（汗）

さて、まずは拍手お返事。

お言葉に甘えて、まとめて返信です。

＞新装版
買っちゃいましたよ（笑）でも、悔いはないです。
おっしゃるとおり、やっぱり本家が一番です！
裏表紙もいいですよね～。その意見に大賛成です！
そして、素敵な幻覚だ！私も見たいです（爆）
二巻！それは私も思ったことがあります。
「何で僕がこんな事を…」とか言いながら（←でもうれしい）ああいうポーズになったのを希望（笑）

＞パーカー話
確かに、八雲は平然としてそうです。
「それが何か問題でも？」とか、言ってそうです（笑）
基本、新婚設定は甘で行きますよ～。
そして、八雲が薄着な理由、笑ってしまいました。そうに違いない！（笑）

＞クリスマス。
それは、欲しいものはただ1つ。だと思いますよ。
八雲って…晴香が絡むと貪欲だけど、それ以外は殆ど無欲だと思いますよ。
　
基本的に、八雲は晴香に弱い。晴香に泣かれたらもっと弱い（笑）
っという力関係ですので（サド、黒様を除く）内心おろおろしてればいいですよ（鬼）
映画館への意見は納得です。まさにその通りだと思います。
確かに私も打ちながらそう思いました（おい）
よく使う言葉ではありますよね、そっち側で（笑）

一心さんに関しては同意見です…。
それでも、八雲がクリスマスを重要視していなかったのは確かだと思います。
ほんの少しだけすれ違いがありましたが、今年は八雲も晴香も幸せなクリスマスを送ったと思いますよ。
終わりよければ全てよし！です。


いつもいつも、更新のたびのコメントありがとうございます！
お返事は遅くなってしまいますが、必ずさせていただきます。




クレーンさん。
日記でお返事すればよかったと…その日の日記を書いた後で気付きました。（苦笑）
クリスマス、っというか冬使用ですね。次の更新（2月ぐらい？）まで持つように（笑）
壁紙は月＋季節の花っというこだわりがあるので（笑）


さてさて、今年最後の更新です。

締めはやっぱり甘めで、リクを頂いていた髪ネタ。短いですけど（苦笑）

それでは、皆様、よいお年を……。

新婚、大掃除。



今年ももう数えるほどしかなくなった日曜日…。
外は風さえ冷たいが天気はよく絶好の大掃除日和だった。
大多数の家庭がそうしたように…
この夫婦も、大掃除を始めたのだった。

「じゃ、私、キッチンやるから…」
いつものエプロンとは違うエプロンを着け、掃除モードにすでに入っている晴香がそう言った。
「僕は寝室だな？」
その晴香の言葉を引き継いで言う八雲。
「うん。お願いね」
背伸びをしてチュッと八雲の頬にキスをする晴香。
「あぁ……。」
それに答えるように、軽く額にキスをして八雲は寝室へと向かっていった。
晴香はその後姿を見送ってから…掃除を始めていった。


そうしたのは、かれこれ２時間前…。


「八雲くーん」
呼ばれたが、随分遠い。キッチンから呼ぶと丁度こんな感じになるだろう。
八雲はそんなことを思いながら返事をした。
「どうした？」
振り返ったがやっぱりそこに晴香は居なかった。
「ねぇ、ちょっと手が空いたらでいいから…こっち来てくれる？」
そう言われては万が一手が空いてなくとも（今は空いていたのでよかったが）行かないわけにはいかない。
八雲は棚の整理の手を止めて、キッチンへと向かった。
「どうしたんだ？」
八雲が覗いたキッチンは、随分と掃除が進んでいた。火の回りはすでに終わったようだ。
当の晴香はというと、シンクの前に立っていた。
「あ、ごめんね、腕。捲くって欲しいの。」
そう言って晴香は両腕を八雲に出した。
晴香の手には洗剤の泡が付いていて…なるほど、これでは腕は捲くれないだろう。
「あぁ」
八雲は差し出された手に…下がってきてしまった袖を丁寧に捲り上げていった。
「ありがとう。」
右が終わって、左も終えたところで晴香がそう言った。
その時、初めて八雲はあることに気が付いた。
「……髪に泡が付いてるぞ。」
「え？嘘？」
それを指摘すると、晴香は慌てたように自分の髪の毛を見た。
「本当だ。」
八雲はそう言って、前髪についていた指で泡をぬぐった。
「…ありがとう…。髪の毛結んでればよかったね。」
少し、照れくさいのか…晴香がほんの少し頬を赤くしてそう言った。
「結ぼうか？」
小さい声でも、晴香の声なら八雲は聞き逃さない。
「え？八雲君にできるの？」
「失礼だな。奈緒の髪を結ぶのは僕だぞ？」
そう言って八雲は笑った。
晴香も…おそらくその光景を想像したんだろう…つられるように優しく笑った。
「待ってろ。ゴム持ってくる。」
八雲はそう言って一旦キッチンをでて、すぐ戻ってきた。
「掃除しててもいいぞ？」
そのままの格好で待っていた晴香をみて、八雲はそう言った。
「あ…うん。」
晴香はそう言ってシンクに向き直り、水垢を洗い始めた。
八雲はそんな晴香の後ろに立って髪を梳いた。ふわりと香ってくるのはシャンプーの匂い。
同じものを使ってるはずなのに、自分の髪はいい香りだと思わないのが不思議だ。
八雲はそんなことを思っていたが…ふと、あることに気が付いた。
「手が止まってるぞ？」
邪魔になるであろう髪の毛を指で集めながらそう聞いた。
「うん…でも、貴重だから堪能しとこうかなって…思って。」
晴香が、くすっと笑ってそう言った。
「…貴重か？」
その発想が面白くて八雲は笑ってしまった。
「そうよ。奈緒ちゃんにはするかもしれないけど、私にはしないじゃない。」
「………して欲しいのか？」
晴香の意外な言葉に八雲はつい、聞き返した。
「うん………。なんだかとっても大切にされてる気がする…。」
後ろからの八雲には見えないが…晴香は底心幸せそうな顔をしている。
「そう、か…。」
見えなくとも、それは伝わったようで…
八雲も優しい笑顔になっていた。
「じゃぁ…休みの日は…髪を結ぼうかな…君の。」
結び終えて…残った髪を愛おしげに梳かしながそう言う八雲。
「うん。そうして？」
嬉しそうの声で聞こえてきた了承の返事。
「了解。」
八雲はそう返事をして、後ろ頭にチュッとキスをした。

それから…。
八雲が晴香の髪に頻繁に触れるようになったのは言うまでもない。


END

八雲の髪の毛ネタのときに逆バージョンも見たいとおっしゃってくださったので！