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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月20日 (Mon)
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2006年06月09日 (Fri)
あぁ…。

お題を処理しようと思ってちまちましてたら結局どちらも終わらず(爆)

ところで…10000HITお礼は甘い方がいいんでしょうかね?
それとも原作重視??
良かったらご意見聞かせてください~。


八晴パロしたいです。連載で(え?)
ひとつは、八雲人間嫌い設定で…引きこもりで…。
もうひとつは、赤い目に関連して…
どっちも、期限付きラブで…。

ハッピーエンドに…なるのか??
まとまったら連載始めるかもです(爆)


連城さん。

えぇ、愛故です。
こう…ね?優先順位が晴香が一番なんです。八雲は
でも晴香がどう思っているのかは理解してない。

さて、今日はどうなる!?乞うご期待です(笑)


暗い八雲週間5日目

あと、2日で終わるか不安になってきました(爆)

今日は晴香独白です。






手から、温もりが消えた。


「君はもう、…ここに来る必要は無い。」


私から目を逸らす八雲。


「どうして?どうしてそんなこというの?」


やっと出た言葉は…それで…


「じゃぁ、逆に聞く…なぜ、君はここに来る?」


あとは何を聞かれたか、何を答えたか分からない。


「何故って…。八雲君は…私をかばって…こんなことになったんだよ?」
「それは、僕が望んだことだ。君のせいじゃない。」
「私は、八雲君の傍に居たい。それじゃダメなの?」
「…僕は、君の苦しんでる顔は見たくない。」


言われた言葉が頭の中をぐるぐる回る…。


それは


『別れよう…』


じゃなかった。


『別れよう…』


なら…まだ笑える…。


私があんな怪我を負わせてしまったのだ…八雲に。


嫌われても当然。


別れるのは仕方ないことだと諦めが付く。


それに、別れても…八雲と恋人同士でなくなっても


友達で居れるのなら…それでいいと思った。


でも…


聞こえた言葉は…


『もう、会わない』



モウ、アワナイ

友達を飛び越しての絶交宣言。


もう八雲と会えないの…?


そんなの……


「…いや…だよ。」

「嫌でも、だ。」

「どうして?」


随分かすれている声。


「その理由は、さっきから言っている。」


苦しい……。

私のせいで…こんなことになったのに…。


もう、あっちゃいけないの?


そんなの嫌だ。


嫌だっ!!



「八雲君っ!」


ベッドの上の八雲に思わず縋り付く。


「!?」

「八雲…君。」


真正面から八雲を見つめる。黒い瞳が私を見返してくる。



医者からは聞かされていた。

右半身不随なのだから、当たり前といえば当たり前。

頭では理解していた。


でも、怖くて…聞けなかった。



ホントウニ、ミギメガミエナイノ?



幽霊が見えてしまう左目。
それを持ってることで八雲は私が想像できないぐらい苦しんで傷付いた。

実体があるものが見える右目。
死んだ人間の魂が見える左目。

八雲のその右目は現世と八雲を繋ぐものだったのかもしれない…。



その唯一の手段を八雲は失くした。



私が、そうしてしまったのだ。




今まで、それから逃げていた。


自分が八雲を…奈落の底に突き落としたと…自覚するのが怖くて…。


見て見ぬふりをしていた。



でも、もうそれはできない。



八雲のほうが辛いのだ。
怪我をして、左半身での生活を余儀なくされた。
慣れない左手での食事に移動は殆ど車椅子。


それでも

私を思ってくれてるのを感じるから。

八雲が苦しんでるのに、私だけ逃げるのはずるい。



「…もういいんだ。」


もう、逃げたくない。


「八雲君。聞いて?」


今はっきりと分かる。



八雲は…本当に私が見えてない。



分かってた。分かってたのに。


分かってるのに涙が…何故か溢れてきた。



私もあの事故で…怪我をした。

左の頬に傷と大きな痣。


見えるのなら、真っ先にそれを言うはず。


だから、隠してるのはお互い様。




「私、八雲君に…いっぱい怪我させたよね?」


私が…あなたの目になるから…。


「…それは、私の中では消えないことだよ?…お姉ちゃんの死と一緒の事。」


ううん。変わりになんてなれないのは分かってる。


「八雲君。私が一番辛いことは…何か分かる?」


でも、傍であなたの目でありたい。


「あなたの傍に、居れないことよ?」


だから…。


「一緒に…居させてよ…。」

「辛い…くせに。」

「確かに、辛いよ。いっぱい…怪我させたから。」


八雲が何か言おうと口を開くがそれより早く言葉を紡ぐ。


「でもそれは、離れても一緒だよ?」

「離れてても、辛いなら。一緒に居た方がいいと思わない?」

「…………。」

「事故の後ね。八雲君が生きてて…良かったって。ホントに思った。」



「生きてくれてるだけで…いいんだよ?」


それだけ、私はあなたが大事なの…。


「いいのか…?」

「…僕と居ると、君はまた…」


八雲の左目から涙が零れ落ちる。

あぁ…やっぱり…



「大丈夫。八雲君の傍に居れるなら…私、笑えるよ。」


見えない分、明るい声でそう言いニコッと微笑んでみせる。


あなたが泣けない分は…


私が泣くから……。


「…君は…」

「一緒に居て…いいんだよ。八雲君。」



ぎゅっと、頭を抱きかかえる。



八雲は左目から、


私は右目から…



頬を伝って涙が流れ落ちる


「君は…バカ…だな。」


嗚咽交じりに聞こえた皮肉。それが少しだけ嬉しかった。



見えないと言わない八雲と


怪我をしたと言わない私。



罪なのは、どっちですか?




続く。

あれ?八雲は?(爆)
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