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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月20日 (Mon)
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2008年03月18日 (Tue)
筆まめな人からメールの返事が来ないと…不安になります。
どうも、古谷です。
最近Gooメールがおかしいので…届いてないんじゃ…っと思ってしまう
そんなわけで…
見てくれていると自惚れて叫んでみる…。
とらじまさん!月さん!メール届いてますか!?
……届いてなかたらしょんぼりだ…。


拍手お返事

刹那さん
こんばんは!コメントありがとうございます。
メール無事に届いてよかったです♪
シリアスは…私もあまり得意じゃありませんが時々、無性に書きたくなります。
そして、お互いに片思いっという言葉に思わず膝を打ちました。
モノカキのクセにボキャブラリーが少ないので→←としかあらわせなかったのを、見事に言葉で示してくださいました!
お互いに片思い、凄く好みな言葉で切ないけど好な設定だと、気がつきました(笑)
おっしゃるとおり、そうやってみると7巻は…腑に落ちる場面がいくつかあります。
ふふ…暫く私の中で流行りそうです、お互いに片思いのフレーズ(笑)
先生なんて大層なものではありませんが…刹那さんの創作の肥やしになれれば幸いです。
そして、リバ可には激しく同意です。(笑)
普段、強い人が弱くなるのがツボです。そこに付け込んで苛めたくなる(鬼)
拍手ありがとうございました!

さてさて、
予告どおり夜這いもどき、晴香独白。
お互い片思い中。
7巻ネタバレ注意!




side HARUKA

八雲と後藤の作戦会議を終えて家に戻った。

「ただいま。」

「あら、晴香、帰ってきたの?」

帰ってきたの…って。

「それ、どういう意味なの?」

「言葉通りよ。今晩は八雲君と熱~い夜を過すのかと思ってたら。」

ごとんっと…何かが落ちる音がした。…店の厨房のほうから。

………もう、勘弁して。

「あのねぇ、お母さん。私たちは卒業旅行に来たわけじゃないんだから。」

「じゃぁ、新婚旅行?」

「マジメな話してるの!茶化さないでよ。」

「はいはい。それはそうと…いつまで居れそうなの?」

「わかんない…。でも、そんなに長くは居ないと思う」

 もって3日か4日。

その言葉が耳に残ってる。


そうだ、こんな事してないで真琴さんに電話しなきゃ。あんまり遅くに電話するのも悪いし…。

「お母さん、私やる事があるから。」

「それはいいケド、寝る時はちゃんとした格好で寝なさいよ。」

また変なことを言いだした…なんなの?

「八雲君が夜這いしに来るかもよ?」

もう!人がまじめに話してるのに。何がそんなにおかしいのよ。

「私と八雲君はそんな関係じゃありませんっ!」


勘違いもいいところだ。それに、八雲はそんな野蛮な事なんてしない。

「おやすみ!」

怒ってるのを分らせたくて、わざと音を立てて階段を昇った。


…胸が痛むのは気のせい。


気のせいよ。








眠れない…

ごろりと寝返りを打ちながら、携帯に手を延ばした。

かれこれ、1時間近く布団の中でごろごろしてる計算になる。

酒を飲んだから…すぐに寝れると思ったら大間違いだった。

逆に眠れない…。



真琴さんは、二つ返事で了承してくれた。

そしてすぐに明日、吉井という人と長野駅の喫茶店で会う約束取り付けてくれた。

……真琴さんみたいな人を仕事ができる女っていうんだろうなぁ…。

そう思わずにはいられない仕事の速さだった。

………………。

事件の事は…考えても仕方ない…と思う。

私にできることはそんなにないし…

私が考えてる事は八雲でも考えてるだろうから……。

兎に角、明日になってから…だ。


 「八雲君が夜這いしに来るかもよ?」




……………………………。



馬鹿みたい。


その声を頭から消したくてまた寝返りをうった。


八雲はそんなことしない。

八雲はまだ…

自分の幸せを望んでいない。



優先させるのは他人の幸せ。


何だか八雲がおかしいのはそのせい。
皮肉や馬鹿にした態度は…変らないけど…。

無理に笑ったりしてるのは、真人の負担を少しでも軽くしようとしてるから…

そんな気がする。


もう、自分の幸せを望んでくれてもいいのに…。

一心さんと同じぐらい…自己犠牲なところがあるから…。

…………。


今、八雲を好きって言っても…迷惑なだけ。

ううん。

私の思いに答えてくれるかもしれない…でも

それは…私の幸せを優先させるから…だけの事。

八雲の本心が見えない気がする…

八雲の想いが…見えない気がする…。


そんなのは…嫌。



八雲が…

自分の幸せを望むようになるのは…。

あの人との決着がついてから…なんだろうか…。

……今回も

あの人がかかわってるんだろうか…。

幽霊のあの人……。


いつまで、八雲を苦しめるの?


自分の…子どもなのに……。


八雲君……。




今、何か…音がした気がした…気がした。


え?


空耳じゃない…襖が…閉まった音がした。


誰…?


それを…確かめたいのに、体が動かなかった。代わりに…心臓の音が煩い。

誰かが居る。その感覚は…分る。

誰…誰なの?何のために、来たの?お父さん?お母さん?それとも…。


 「八雲君が夜這いしに来るかもよ?」

まさか……。

八雲君?


ぎゅっと目を閉じた。体が…動かなかった。


心臓の音が煩い……。


ふっと…空気の音が聞こえた。心臓の音で掻き消えそうな音だったけど。

髪が動いた、触られている。

畳の擦れる音がして……気配を近くに感じた。

お父さんじゃない、お母さんじゃない…。2人だったらこんな事はしないはず…。

じゃぁ…じゃぁ、誰なの?


「………晴香。」

!!!

この声は八雲…君?

八雲君が…何しに…。

っ!

髪を触ってた指が、耳に触れた…。

冷たい

くすぐったい。

「ん……。」

首に指が触れたせいで声が漏れた。


びっくっと…手が震えて離れたのが分った。

息を呑んでいるのがわがる。

八雲君……。

何しに、来たの?

「………………。」

小さい…溜息が聞こえた。

溜息?

どうしてため息なんてつくの?

何をしに来たの?

何を…求めてるの?

八雲君が…求めるものを私が持ってるのなら…

その望みを叶えてあげたい。



「君は…僕が守る。」

え?


街灯に照らされて…八雲が言った言葉が蘇ってきた。


 『少なくとも、君だけは僕が守る…』

その声が…
そのときの八雲の表情が…
八雲の体温が…
思い出せる…。

守って…くれるといってくれたのは嬉しい。


!!

額に、暖かい、感覚が…あった。

息が…当たった…

これって…

キス…?








静かに…襖が閉まった。

息を止めていたみたいに苦しかった…。

ようやく深呼い吸をした。

今更になって…

心臓がバクバク鳴り出した…。

顔が熱い…。


「なん…だった…の?」


ますます…

眠れない……。




END


考え事をして眠れなかったby晴香…を汲んでみた。

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無題
SINです!

すごく久しぶりに来ました(汗)
綾さん本当に久しぶりです
俺高校を卒業出来ました(笑)
4月から大学生です



小説をみてたらなんか晴香さんがツンデレって思ってしまった(苦笑)


また来ます!
SIN 2008/03/21(Fri)18:36:32 編集
Re:無題
SINさん

こんばんは!久しぶりです♪お元気でしたか?

まず、高校ご卒業おめでとうございます!そして4月からは大学生ですか!
大学受験を頑張った分、4月からの大学生活を楽しんでくださいね♪
そして、作品へのコメントもありがとうございます。
晴香は恵子お母さんに対してはツンデレかもしれませんね。親子ってそんなものです(笑)
遅レス、失礼しました(汗)
【2008/03/26 23:06】
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