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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月20日 (Mon)
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2008年03月10日 (Mon)
さて…そろそろ。
ネタバレ作品UPしてもいいよね?


っとその前に、拍手お返事!
9日1時
拍手ありがとうございます!
うふふ。お気に召したようで~♪
そして更に楽しみが増えたようで、にやにやです。
その頃までには…完成して…UPできるようにがんばります!
エロスも黒もほのぼのも…根本はお互いがお互いを大好きだという気持ちだと思うので、私的に全部OKなんですよね(笑)
原作であんな八雲が見られたら絶叫すると思います、嬉しすぎて(笑)
そして7巻ネタ。
もう一泊しちゃいます?(おい)なんか理由つけてもう一泊しちゃいますか?(にやり)
はっ!?また続きは裏更新に行きそうなネタ(爆)
…ですが…ふむ、ネタとして…確立できそうであればそのお話、書いてもいいですか?
裏までは…かけるかどうかわかりませんが(笑)
本当に毎日、コメントありがとうございます!


冒頭でも言いましたが暫く7巻ネタバレ作品続きます。

始めはリクが多かった「夜這い」ネタ。

……思ってたほど…黒くならなかった(笑)

昨日の(激甘)の余韻が残ってるのかなぁ(笑)




八雲と後藤との作戦会議を終えて晴香は家に戻った。自分の部屋に戻ろうと廊下を歩いていると
「晴香」
っと…呼ばれた。振り向くと、そこにいたのは父である一裕だった。
「何?お父さん。」
何故か手に木の棒を持っている一裕は神妙そうな顔で晴香を見ていた。
「?」
何かを言いたそうに口を動かすが…実際には言葉にならない。
「お父さん?」
数歩後戻りをして父親の前に立つ晴香。
「今日は…用心して寝なさい。」
緊張しているのか…硬い表情でどこか他人行儀に一裕はそういった。
「用心って…」
その言葉を口に出して納得がいった…その手に持っている木の棒の意味が…。
「やだ、お父さん。大丈夫だってば。」
夕食時の一件から一裕が八雲に敵対心を剥き出しなのは感じていたが、まさかそこまで心配しているとは思わなかった。
夜這いを…するとでも思ってるんだ。八雲が
そう思うと思わず顔が赤くなった。
「お母さんに何吹き込まれたか知らないけど…遊びに来たわけじゃないんだよ?」
「それでも…付き合ってるんだろう?」
聞き取りにくい声で一裕はそういった。彼自身なぜか照れくさいのであろう。
「ま、まだ仲のいい友達だよ。」
本当は違う。もう、恋人同士と呼べる関係にあるのだけど…。
ここでそれを言えば事態をややこしくさせるだけで、それに襖の向こうで恵子が聞き耳を立ててるに決まってる。
これ以上、からかわれるのはごめんだ。遊びに来たんじゃないんだから。
晴香はそう思って…咄嗟に嘘をついた。
「それに、明日から忙しいんだから…そんな、夜にわざわざ来たりしないよ…。」
「………。」
疑心の視線を向ける一裕に対して晴香は安心させるように微笑んで見せた。
「…あの後藤…って人が言っていた…その…」
口ごもる父を見て晴香は何を言いたいのかちゃんと察した。こういうところは親子というべきか。
「…後藤さんが言ったことは、冗談だって。…お酒入ってたし…お父さんは何でも真面目に受け止めすぎなの。」
「…『奴隷』っていうのは…。」
「まさか、冗談に決まってるでしょ?八雲君はそこまで鬼畜じゃないよ?」
「………………………。」
娘が八雲に肩入れするのが面白くないのか…一裕はますます渋い顔になった。
「でも、分った分った。お父さんがそれで満足するなら今日はつっかえ棒して寝るね。」
晴香はそういって手を出した。60センチぐらいはありそうな角材を一裕は神妙そうな顔で晴香に渡した。
「心配してくれてありがとう。お父さん…おやすみなさい。」
晴香は一裕に向かって笑みを浮かべてそう言った。
「あ、あぁ。」
少しぎこちない返事を聞きながら……晴香は自分の部屋に向かって歩いていった。


晴香は部屋に入ると廊下のかすかな光を頼りに電気をつけた。
そうして、部屋の襖にそのつっかえ棒をする。一応、襖が開かないことを確認した。
心配性なんだから…っと思う反面、何とも言えない嬉しさはある。
「よし。できた」
「…終わったか?」
「!?」
その…聞き間違えるには知りすぎている声に…晴香は反射的に振り返った。
「やれやれ、君は自分の家でも迷うのか?ずいぶん時間がかかったな?」
皮肉の威力は相変わらず…の八雲である…。部屋の中央に立っていた。
「や、や…やくっ!?」
思わず素っ頓狂な声を出した晴香の口を八雲は押さえた。
「デカイ声を出すな…。後藤さんじゃあるまいし…。」
驚くなって言うほうが無理なのよ。
っと視線で訴える晴香。
その視線の訴えが通じたのかどうかわからないが…八雲は晴香の口から手を放した
「…何しに、きたのよ?」
心臓の鼓動が早いのはびっくりしたからだと自分に言い聞かせて晴香は意識してゆっくり言葉を紡いだ。
「逢いに来たんだよ」
さらりと八雲はそういって…その手を引いて晴香を抱きしめた。
「な、なに!?」
「何って、言葉通りだけど?」
八雲は面白そうに喉で笑いながら…晴香を抱き上げた。
そうしてそのまま、部屋の隅に敷かれている布団に向かって歩き出した。
「ちょっ!?」
晴香が抵抗するより早く布団に下ろされて…八雲の檻に閉じ込められた。
「さて、質問があるなら答えるけど?」
見下ろしているせいで影になっている八雲が楽しそうに笑いながらそう言った。
八雲はさっきと同じ浴衣姿でだった。だらしなく着た浴衣からその胸板が見えて思わずどきりとしてしまう。
「い、一体どこから入ったの!?」
「襖から。」
「いつ!」
「君が入ってくる少し前。」
「どうやって!」
「普通に?」
「何しに来たの!?」
「…逢いに来たって言っただろ?」
それとも…。
そこで言葉を区切って八雲はぐっと身を寄せてきた。体重がかかって少し苦しい。
「もっと詳しく、僕に言わせたいのか?」
耳にそう囁かれて、晴香の心臓はもう暴走寸前だった。
そういうことをしてない…わけではない。
でも今は実家なのだ。それに明日はやらなければいけないことが山ほどある。それなのに…。
「よ、夜這いしに来たの!?」
思わずそう言うと八雲はさも心外、っと言いたげな顔をして見せた。
「君は…小学校の教師になるんだったら、もう少し日本語を正しく使うんだな。」
そういうと八雲は返事を飲み込んだ。そうして暫く晴香を黙らせていた。自らの口で
「っ――っ!!」
八雲が唇を離したすぐ後に晴香は口を手で覆った。そして信じられない…っと言いたげな視線を向ける。
「夜這いっていうのは、親や相手の承認なしに異性の寝所に…性交を目的で忍び込む行為。のことだろ?」
八雲はその反応を楽しそうに見ながら淡々とそう言った。台詞の途中で晴香は顔を赤く染めた。
「君は承認したんだから夜這いじゃない。」
にやりと意味深な笑みを浮かべて八雲はそう言って…そうして、首にキスをした。
「しょ、承認ってっ!」
八雲を押しのけようとしてみるがそれで退く八雲ではないし、何よりくすぐったくて、本気になれない。
「…後藤さんが言った…だろ?『一緒に寝るか?』って…」
晴香からは八雲の顔は見えないが…声が笑っていた。そうしてジジッと…いう音が聞こえた。
「!?」
それが、ジャージのチャックを開けている音だと気づいたがもう遅い。
「赤面したってことは、そういう事を思ってることだろ?」
八雲は晴香の反応に気づいて身体を起こして…その顔を見てまた笑った。喉で小さく。
一体何がそんなにおかしいのか。晴香にはわからなかった。
「しかも、2回だし。」
泊まるかって言われた時と…
八雲はそうつぶやきながらジャージのチャックをすべて開けた。出てきたのはTシャツ。
「しかも…あんな姿で…僕たちの部屋に来たんだから…そのつもり。なんだろ?」
「あ、あんな姿って…別に変じゃないでしょ!?」
「……風呂上り…で、無防備だ。」
君の風呂上りの格好なんて、見ていいのは僕だけだ。
八雲はそういうとそのシャツの下に手を滑り込ませた。
「ちょっ!ちょっと!」
あわてる晴香の声を聞きながら…八雲はまた笑った。そうして露にした腹にキスをした。
「据え膳だ。」
ゆっくりと肌をなぞる八雲の手がくすぐったくて思わずピクリと反応する晴香。
「…ま、もう誰も入って来れないし?」
逆効果、の文字が晴香の頭に浮かんだ。視線を向けて襖のつっかえ棒を見る。
「…ゆっくり、いただくとするよ…。」
反論は真っ先に八雲に食べられた……。


END

「泊まる」&「一緒に寝る」発言で赤面晴香
  +
晴香の風呂上りの格好は自分の特権by八雲 の嫉妬
  +
翌日の真人の「寝てないの?」発言
  +
お泊りだったら夜這いだろ!…っという独断と偏見

でできた作品です(笑)


ジャージ…って言うと普通の学校で使ってたようなジャージしか思いつかない(苦笑)

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きゃあ~!八雲ってば!
ところでアナタ忍者ですか?八雲。

一体どうやって晴香ちゃんにも晴香ちゃんパパにも気がつかれず部屋に忍び込んでいたのでしょう。
めっちゃ気になったので、ちょっと突っ込んでみた(笑)。

…まじめに感想を書きます。
めちゃめちゃニヤニヤしちゃいました。
そうよね~。晴香ちゃんも実はこうなることを望んでいたのかも♪
で、後藤さんは八雲が出て行った後に独りで晩酌しつつ盛大にニヤケテるのか、酔いつぶれて鼾をかいているのか、どちらだろうって想像しちゃった♪
悦子 2008/03/12(Wed)23:05:06 編集
Re:きゃあ~!八雲ってば!

悦子さん。
コメント、ありがとうございます!

八雲忍者説は否定します(笑)
晴香は勝手口から入って、そこで一裕父さんに捕まって話をしてる。店の方のイメージで…
八雲は平然と玄関から入って2階に(笑)
部屋の位置関係が…正しいか分りませんが…五巻で勝手口が駐車場の近く。
玄関のわきが階段だと書いてあったので…。
そう言うルートで八雲は侵入しました(侵入って…)
晴香も健全な成人ですし、好きな人が近くで寝るなんてことになったらドキドキです。
ちょっとだけは期待してたと思います。両思い(思いを伝えあったかどうかは別として)が前提で。

そして書き損ねたことに気がついた1シーンがあります(笑)
それが後藤さんの扱いの記述だったんですけどね…(苦笑)
以下その文の要約。

「ご、後藤さんはどうするの!?」
「心配するな、もう寝てるし…朝まで起きない。」
「な、何を根拠にそんなこと言うの!?」
「…………。睡眠薬なんて…今どき何所でも売ってるだろ?」
「す、睡眠薬!?」
「……驚くようなことか?」
「さ、最初からそのつもりだったの!?」
「うるさいな。いいだろ。そんなこと…」

っというような(笑)
後藤さんを足で使うと決めた時から、どういう形であれ後藤さんの鼾に悩まされそうだと予想付けてた八雲、睡眠薬を買ってたようです。
…こういう使い方をするのも考えてたんでしょうけど(苦笑)
流石、黒様(爆)

お返事、遅くなってしまってすみません(汗)

【2008/03/16 21:28】
無題
鼻血が出ます。そりゃあもう、噴水のごとく。いつも以上に素敵な作品、ありがとうございました。ああっ、でもこの続きが見たい。
沌夕 2008/03/10(Mon)21:56:14 編集
Re:無題
沌夕さん。
こんばんは!今晩二度目のレスです。遅くなってしまってすみません(汗)

うふふ…いい反応ありがとうございます♪
黒様が降臨なさった場合あの後の解釈はこうなりました。
続きは…チョコ風呂も書かなきゃいけないので無理です(汗)
まぁ、流れで言えば物凄く黒い八雲になりそうです。

「そうそう、我慢してないとな。」(にやり)
「君の両親がどこで寝るか知らないけど…声聞かれたくないだろ?」
「!」
「頑張ってくれ。晴香?」

…のような(苦笑)
コメント、ありがとうございました!
【2008/03/16 21:04】
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