忍者ブログ
2024.05│ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月19日 (Sun)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2006年05月13日 (Sat)
すっごくどうでもいい発見をしました。

濃いコーヒー+大量シナモン=葛根湯


いえね、八雲でココアにシナモンを入れてるのがあるじゃないですか!
あれをしようと思って買ってきたシナモンを…コーヒーに入れてみようと思ったんです。
普通のコーヒーに入れると全然平気なんですけど、たまたま今日は濃いコーヒーにドバッと………。


ココアにシナモンはおいしいです(笑)


さてさて、今日のは昨夜の楽しおんさんとのチャットで出てきたテーマに基づいて書きました(笑)
テーマは「オールバック八雲」(笑)




あ、今夜も0時ぐらいまでチャットにいます(笑)


何でこんな状態になったんだっけ……?
晴香は何度目かになるため息を吐いた。




事の始めは…お寺に来たことからか…。
それとも、風呂が壊れた所まで遡ったほうがいいのか…。
もしくは、…昼食後から話せばいいのか……。



今に至る経緯を順を追って話せば、晴香の家の風呂が壊れた…。
正確に言えば、八雲が壊した。
なんでも、本来風呂でするべきじゃない事をしたとか…しなかったとか………。
修理は2、3日で終わるとの事だったのでお願いした。


「泊まりの準備をしろ。」
業者が帰っての第一声がそれ。
「は?」
素っ頓狂な返事をしてしまう晴香。
「今回は、僕の責任もある。叔父さんの家に行くぞ。」
「何で叔父さんの家?」
「なんだ、君は3日も風呂に入らないつもりか?」
「銭湯にでも行けばいいかなて…思ってるけど…」
「僕が壊したんだ、わざわざ金を払ってまで入らなくても、叔父さんの家に厄介になればいいだろう?」
「そんなの、いくら一心さんだからって…図々しすぎるじゃない。」
「分かった。じゃぁ僕も家に帰る、僕の家に泊まりに来い。これなら文句ないだろう?さっさと泊まりの準備をしろ。」
反論できないスピードでまくし立てる。

結局、鞄を提げた2人がお寺に行ったのはお昼をちょっと回ったところ。
食事中だったにもかかわらず、よく来たね。と迎え入れてくれた一心。
そして奈緒も玄関に来ていらっしゃいと言ってくれた。

そして午後、一心は用事があるからと言って、出かけて行った。
「晴香お姉ちゃん。遊ぼう?」
食器の後片付けをしていると奈緒にそう話しかけられた。
特に断る理由がない晴香は、片付けを終えて奈緒に手を引っ張られながらキッチンを後にした。
「八雲お兄ちゃんも一緒に遊ぶの」
ニコニコ笑い本当に嬉しそうな笑顔でそう話す奈緒。
案内された部屋にはもうすでに八雲がいた。
ダッと走って行って八雲に抱きつく奈緒。
「八雲君も遊んでくれるんだ?」
「君一人に奈緒を任せるわけには行かないからな。」
奈緒が八雲から離れて、紙と色鉛筆が置いてあるテーブルを部屋の真ん中に持ってくる。
どうやらお絵描きをするようだ。
その後…いろいろ遊んで…本を読んでいたところで……。
「奈緒ちゃん。寝ちゃった。」
くすっと笑い足の上にある奈緒の頭を撫でる。
「…そうか。じゃぁ僕も寝る。」
そういうと奈緒とは逆のほう、右太腿に頭を乗せる。
「え?」
「…なんだ?別に奈緒がしてるんだからいいだろう?」
仰向けになり晴香を見上げる八雲。
「だからって…なんで…。」
「いちいち煩いな。昨日寝てないんだ。君はどうかは知らないが、僕は眠い。寝かせてくれても罰は当たらないはずだが?」
「わ、私だって眠いわよ!」
「なら、さっさと寝る事だな。その方が静かでいい。」
そういうとこちら側に顔を向け目を閉じてしまう。
そうかと思うと、スーっと……なんとも気持ちよさそうな…寝息が聞こえる。
寝ろといわれても…
「こんな状態で、寝れるわけないじゃない」
はぁっと…ため息を付く晴香。



「…ほんとにもう…。」
再びはぁっと…ため息を付く晴香。
未だに足には二つの頭。一向に起きる様子がないので、動くに動けない。
が、ここで寝てしまったら…起きた時に八雲に何をされているか、分かったもんじゃない。
最近、八雲に意地悪ばかりされているのでそんな風に思ってしまう…が、
「…寝顔、可愛い…」
何度か寝顔は見たことあるが、やっぱりいつ見ても可愛いと思ってしまう。
そう思うあたり…やっぱり八雲が好きなんだと思い知らされる。
右に八雲の寝顔、左に奈緒の寝顔。
「……親子みたい。」
ぐっすり眠っている2人を見て思わずつぶやいた言葉。
「でも、こんなに意地悪な父親じゃ、子供がかわいそうよね。」
思わず笑いながら八雲の髪に触れる。意外と長い髪の毛。
ピコンっと晴香の頭の上に電球が現れたかと思うとニヤリと笑ってしまう。
八雲曰く、何かを企んでいるときの笑顔。
手櫛で八雲の髪をといて一束手に取る、そしてそれを三つに分けて、小さく編んでいく。
一本編み終わると、近くに落ちている輪ゴムで止める。
全部編んだら八雲はなんて言うだろう?そんな事を考えると笑いが止まらない。
「ふふふっ…」
思わず口から出た笑い。不思議なことに、それに反応して奈緒が起きた。
「あ、おはよう、奈緒ちゃん」
「おはよう。…晴香お姉ちゃん、何やってるの?すごく楽しそうだったけど」
目を擦りながら訊ねてくる。
「三つ編みしてるの、八雲君起きないから。」
「三つ編み?」
「そう、こんな感じに三つの髪を編んでいくの。」
八雲の髪を奈緒に見せる。
「晴香お姉ちゃん。奈緒にもやって!」
「いいよ。じゃぁ、奈緒ちゃん。私の鞄とって来てくれるかな?黒いほうの鞄。」
「うん!」
そういうとすぐに鞄を取って戻ってきた。
「ありがとう、奈緒ちゃん。じゃぁ、そこに座って?」
「八雲お兄ちゃんの髪、三つ編みにしたいからここがいい!」
そういうと晴香の前にちょこんと座る。
「じゃぁ、そこでいいよ。これゴムね。」
鞄の中から髪留め用のゴムを奈緒に渡す。
奈緒の髪を櫛で綺麗に梳いて晴香が奈緒に、奈緒が八雲にそれぞれ三つ編みをしていく。
2人とも髪いじりに夢中だった。
それからしばらくして、八雲が身を捩った。
「あ、八雲君起きるかな?」
「…なんだ、随分柔らかい枕だと思ったら君か」
寝ぼけ眼(いつもよりも)でそういう八雲。
「お早う。八雲君」
「八雲お兄ちゃんおはよう~」
のっそり起き上がって頭を掻こうとするがいつものようにできない。
当たり前だ、散々三つ編みにしたんだから。
「……??。なんだこれは?」
寝起きのせいか、まだ自分の状況を理解できてない八雲。
「鏡見る?」
鞄から手鏡を出して八雲のほうに向ける。
「わぁあぁあっっ!?」
すごい狼狽のしよう。思わず笑いが出てしまう。
「奈緒とおそろいだよ~」
ニコニコとしてそう話しかけている奈緒。
当の八雲はというと、鏡を置いたかと思うと一目散にどこかへ行ってしまった。
「おい!いったいどういうつもりだ!」
怒鳴り声にも似た声が奥から聞こえてきた
奈緒と顔を見合わせて、その声の方に言ってみる。
「八雲お兄ちゃん、たぶん洗面所にいると思うの。こっち。」
奈緒に案内され、着いた洗面所。
洗面所を覗くと、三つ編みを全部ほどいている八雲がいた。
が、三つ編みにしたら当然髪の毛にはウェーブが掛かっているわけで。
「ふふふっ…。」
思わず顔を見合わせて笑ってしまう2人。
それを見てかなり不機嫌そうな八雲。
「風呂に行く!だから出ろ!すぐに出ろ!!」
よっぽどその髪型を見られたくないのか、そう叫ぶ八雲。こんなに取り乱した八雲は始めてた。
どうやら風呂に行くというのは本当みたいで出て行かない2人を尻目にシャツを脱ぎだす。
慌てて、洗面所からでてドアを閉める。
そこで2人でそれぞれの笑い方で思い切り笑った。
中の八雲にも聞こえているはずの笑い声だが、完全に無視している。



ムスゥッとした顔で八雲が洗面所から出てきたのは、夕餉の支度をしてた頃。
「……主犯は君だな?」
濡れた髪のままキッチンへやってきた。
おかしい、まだ先のほうに少しウェーブが残っている。
「主犯なんて、人聞きが悪いわね。それよりまだ髪が濡れてるよ?」
「ほっとけば乾くだろう。」
不機嫌丸出しでそういう八雲。その目にはコンタクトが入っていない。
「風邪引いちゃうでしょ。乾かしてあげるから、向こうに座って」
なんとも楽しそうな笑顔…。こんな顔をする時は決まって何か企んでいる。
「…何を企んでる?」
「失礼ね何もたくらんでないわよ。ねぇ奈緒ちゃん?」
手伝いをしてる奈緒にニコニコしながら訊ねる。
「そうだよ~。」
その言葉は信用できない…と思いながらも断る理由も見つからない八雲は大人しく指定された場所に座った。
なんだかんだ言っても、このコンビには適わない八雲であった。

最初に髪の水滴を拭われてからドライヤーの音が聞こえ始める。
こんな風に、髪を乾かしてもらうのなんて何年ぶりだろう。
ふと、そんな事を考えてしまった。
一心に髪の毛を乾かしてもらった記憶はない。ということは母親に乾かしてもらったのが最後か。
またこんな風に、誰かに髪の毛を乾かしてもらうなんて…。

ドライヤーの音と程よい刺激、夕餉の香り。
八雲を再び眠りに誘うには…悪くない環境だった。




「八雲君。そろそろご飯だよ」
寝ていた…と認識されるまで数秒要した。
晴香と奈緒が八雲の顔を覗き込んでいる。
天井が見える…って事は仰向け…か。
「そんなに眠いの?」
クスクス笑いながら晴香がそう訊ねる。
「君が寝かせてくれなかったんだろう?」
奈緒に聞こえないのをいいことに凄い事を言う八雲
「逆でしょ!」
思わず叫んでしまう晴香。
「煩いな。そんなに叫ぶな。」
のっそり身体を起こす八雲。
いつも見える前髪が見えない。
嫌な予感…
「おいっ…」
さっきまでのちょっと幸せムードは何処へやら…。あれは夢だったのか?
部屋にある鏡に自分の姿を映す。
「これは誰だ?」
「斉藤八雲君よ?」
鏡をまじまじと見る八雲。そして髪に手を伸ばす。
「……。なんだこれは?」
カチカチに固まった髪を不思議そうに触る。
「え?知らないの?オールバックって言う髪形よ。」
クスクス笑う晴香。
「どういう経緯でこうなったか、説明してくれるんだろうな?」
「寝ちゃう八雲君が悪いのよ。」
『ね~?』
なんとも楽しそうに笑う2人。
「八雲お兄ちゃん。お父さんにそっくり。」
「は?」
「おでこがお父さんにそっくりなの。」
そういいながらぺちっと額に触る。
「…確かに、似てるね。」
笑いながら奈緒に話しかける。八雲はかなり不機嫌そう。
「……君は僕の生え際が後退してるとでも言いたいのか?」
論点がずれてるような反論をする八雲。
「そうじゃないわよ!」
「じゃぁ、なんなんだ。」
「やっぱり親子だなって思ったのよ。」
尚も…少し笑いながらそういう晴香。
「ただいま。いい匂いがするね。」
一心の声に反応して奈緒がパタパタと玄関に走っていく。
「あ、一心さんだ。」
配膳しないと。そういい立ち上がる晴香。
「覚悟しろよ」
「え?」
「……基本は倍返しだ」
晴香を見上げなぜか楽しそうな八雲の笑顔。髪型を変えてもその笑顔が持つ意味は変わらない。
それが晴香にはいや~に、怖く見える。
「いや、覚悟したくないんだけど…。」
「駄目だ。…君に選択肢はない」
ニヤリと不適な笑みを浮かべる八雲。冷や汗が出そうな晴香だった。
「…今日はたっぷり昼寝もしたからな…。」
蛇に睨まれた蛙の気分。これ以上ここにいたらすぐにでも食われそうだったので、逃げるようにキッチンへ駆け込んだ。




この後、一心にオールバックを見られて大笑いされてしまったそうな。



END


一心さんには
「髪があるうちにいろいろしたらいい」
とか言われそうです(笑)


楽さん。こんなんでどうでしょう?
面白いかは…謎です(笑)

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
←No.42No.41No.40No.39No.37No.36No.35No.34No.31No.30No.29
ブログ内検索