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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月19日 (Sun)
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2007年11月06日 (Tue)
近いうちに…1人でサド八雲祭りを開きそうで怖い、どうも古谷です(どういう挨拶だ)

…サドネタが溜ってきた…が、丸々小説にするほど気力はない(苦笑)
っという状態でございます。今のところ4つ。
一夜限りの小ネタ祭りにするか……どうするか考え中です。

それにしても…変な設定ばっかりだ(爆)


拍手お返事

の前に、答え合わせ(全記事参照)が先ですかね。

八雲が赤くなった理由
ディナー=夕ご飯=その時間帯に家にいる→その後は…?
思わずそこまで考えちゃったんだと思います(笑)
「夕飯一緒に食べるぐらい普通なのか?…それとも、そう言うことなのか?」
…っとか、わかんなくて悩んでればいいさ(笑)
こーゆーとこ、未熟だといいなぁ…サド以外では(爆)

1日0時
お返事遅くなりました(汗)
長文メールネタ。元ネタ提供者はにゃるさんなのでお礼の半分はそちらに~(笑)
残りの二つも了解しました(笑)
気に入っていただけるような作品を書けるように頑張ります♪



がくちゃんさん。
今晩は!初コメントありがとうございます!
他の長文メールネタも見てみたいとおっしゃってくださってありがとうございます。
どっちからUPできるか分かりませんが…気長に待ってやってくださいませ。


3日14時
わわっ!!凄く嬉しい言葉、ありがとうございます♪
感情移入ができる作品を目指しているので、そう言っていただけて嬉しいです!
ウチにはサドやらヘタレやら廃人ぎみやらいろんな八雲がおりますが(苦笑)
そう言っていただける八雲が増えるように頑張りますね!


4日2時
寝れません!(爆)悶々としてればいいさ(鬼)もしくは酒の力に頼って寝るか…。
まぁ、どっちでも次の日顔が見づらいといい(笑)
そして、変えましたよ~。いろいろ他ジャンルが増殖してますが(苦笑)




さて、ず~っと前(少なくとも正式には覚えていない・苦笑)にリクエストいただいた
勝手に未来予想シリーズ~教員編~。
設定はここ参照です。

大丈夫そうな方のみどうぞ!









二時間続けての実験の授業。
何もこの時期(文化祭前だ)にしなくともいいと思うような実験なのに。
時間割を決めた連中は、いったいなにを考えている?

「おい。気をつけろ。」




「危ない!」


ガシャーンッ!



「きゃぁあっ!!!」


熱い…。


パニックの渦がいきなり広がりだす。
「斉藤先生っ!!」
「なになに?どうしたの?」
「松崎先生!斉藤先生がっ!」
 「…怪我は?」
「静かにしなさい。大丈夫ですから。」
 「だ、大丈夫です。」
「クラス委員長。職員室へ行って、病院に連絡してもらって。」
 「…ならいい。」
「は。はいっ!!」
「斉藤先生ご無事ですか?」
「…ご心配なく。」
皮膚が熱い…。
衣服の上から、蛇口を捻り水道水をその部分に当てる。

焼けるような熱さ……。

刺すような痛み……。





 ピーポーピーポーと救急車の独特なサイレンが聞こえてくる。
「救急車だ!」
「なになに?事故?」
教室がざわめき立つ
どうしてこの年頃の子供はすぐに外のことが気になるんだろう?
小さくため息を付いて時計を見る、もう終わってもいい頃か。
「…。今日の授業はここまでにします。」
パタンと教科書を閉じ生徒にそう告げる。
『ありがとうございました!』
礼が終わるとダッと窓に群がる生徒達。
「サイレン近くない?」
「ひょっとして学校に来てるんじゃねぇの?」
「うっそぉ~?」
そんな聞こえてくる会話を聞きながら晴香は教室を後にした。


職員室に行くにしたがって、慌しい空気が充満するのを感じた晴香。
あながち、生徒たちが言っていたのは間違いではなかったのかもしれない。
「原先生。何か…あったんですか?」
職員室に帰って、同じ2年の副担任である原を見つけ声をかける。
「あぁ、小沢先生。」
「あの、何かあったんですか?」さっきと同じ質問を投げかける。
「理科の実験中に斉藤先生が火傷をしたらしいんだ。」
「えっ?」
火傷?八雲が?頭の中が一瞬真っ白になる。
「2年生の授業だったみたいで、もうどのクラスの子もそれは知ってるみたいなんだ。」
だめ、なにも頭に入ってこない。原が何か言っているのに、何も分からない。
あの救急車で運ばれたのが八雲?そんなにひどいの?
「大した事なさそうだけど…ニュースで報道でもされたらまた保護者からの問い合わせが殺到しそうだ。」
「そうですよね…どうにか、無事に帰って来てくれるといいんですけど…」
そんな声も聞こえる…でも、頭には入ってこない。
ある言葉…を押さえるだけで精一杯だった。
「小沢先生は確かもう授業持ってないですよね?」
そんな言葉で現実に引き戻される。
「は、はい。」思わず妙な返事をしてしまうが、原は気にも留めない。
「…悪いんだけど、病院に様子見に行ってくれないかな?」
それは願ってもない申し入れだった。が、
「え?私でいいんですか?」
そんな間抜けな質問を返してしまった。
「いいも何も、他の2年の先生は授業が入ってるから、小沢先生しかいないんだよ。」
「分かりました。えっと、今すぐに行っても?」
「あぁ。大丈夫だよ、他の先生には私から話しておくから。」
「すみません。よろしくお願いします」
「了解。悪いね、妙な仕事押し付けちゃって。」
「いえ、いいんです。じゃぁ、失礼します。」
そう言うや否や、最低限の鞄を引っつかみ再び職員室の外へ。
「今の…小沢先生ですよ…ね?」
そんな晴香の行動に一同唖然…。普段のイメージからは想像できなかったんだろう。

晴香にとっては、そんな事は問題じゃなかった。


「大げさにも程がある。」
何度目になるか分からない呟き。
たかが火傷に、救急車まで呼んで…。
確かに、度を過ぎれば火傷だって死の危険性があるが、それはそれ。
お湯での火傷だ、化学熱傷じゃない。
八雲はそう思いながら自分の手を見た。
とっさに振り払ったビーカーの中のお湯がかかった腕。
その腕は今、なにやら冷やされている。
今、八雲がいるのはおそらく、入院患者用の病棟…の一室。
…学校から、指示があるまではこのままだろうな。
そう思いながら、八雲はまた、ため息を付いた。
丁度その時。
コンコン。とドアが叩かれたかと思うと、返事より早くドアが開いた。
そうして現れたのは晴香だった。
「はぁっ」っと息を大きく吐き出す…。多分、無意識。
ため息というよりは、今まで息をしていなかった分を吐き出した…っといった印象だ。
「君か。」
「斉藤先生…。」
ドアのところで立ちつくしている晴香がそう呼んだ。肩が上下しているところを見ると…走って来たのだろうか…。
「なんだ…。プライベートで心配してくれたんじゃないのか?」
青ざめた表情が、なんだかとても痛々しくて…わざとおどけるようにしてそう言ってみた。
そんな顔は、似合わない。
「…そう、だったらいいけど…。」
ちがう…っと小さく呟く。
「違わなくていい。名前で呼べ。それと、いつまでそうしてる気だ?」
八雲にそういわれて晴香は病室へ入っり八雲の傍の椅子に腰を下ろした。
「八雲君。火傷って…。」
八雲の腕を見ながら、心配そうにそう言う晴香。
「心配ない。化学熱傷じゃない。ただのお湯での火傷だ。」
「ただのって…。」
「僕のことより、生徒はどうなってる?…」
晴香の心配を遮るように、そう訊ねる。
「え?…。」
「混乱、してるんじゃないのか?」
晴香の見てきたものを見ようとするように…晴香の目をじっと見つめる八雲。
「大丈夫。授業は普通どおり行われてるし…もう終わってる時間だしね…。」
八雲に見つめられるのは、いくら恋人をやっているからといってなれない。
晴香は少しだけ、目を反らせてそう言った。
「…そうか、山崎は?」
「え?」
「……聞いてないのか…。ならいい。…授業が行なわれてるなら問題ないだろ。」
ふぅっと…安心したように八雲は息を吐き出した。
「八雲君は…大丈夫なの?」
「あぁ…。」
「…本当に、大丈夫なのね?」
「君もクドイな…心配するな。大丈夫だから…」
「よかった。」
笑おうと、したんだろう。
ただ、実際は上手く笑えなかったどころか…涙が、こぼれてしまった。
ぽろり…っとこぼれた涙に八雲は驚きを隠せなかった。
「なんで、泣くんだ!?」
「だ、だって…」
指で涙を拭うが、あふれ出した涙はそう簡単に止まらない。
「僕は大丈夫だ。」
「だって…だって…心配…で。」
「………。」
「他の先生達は、同僚として…でしか…心配して…なかったけど…。」
私達…もう家族だよね?
晴香の声が震えながらそう聞こえてきた。
「何回、そう言おうと思ったか…分かんない」
『家族が病院に運ばれたので行ってきます。』っと…。
八雲への思いを…他の人と一緒にして欲しくなかったのかもしれない。
「…私……。原先生に言われてきたけど…。ホントは…ほんと…はっ!」
「もういい。」
嗚咽交じりの言葉を遮るように八雲がそう言った。
そうしてぎこちなく左手で頭を撫でる。右手が冷やされているからだ…。
「…ありがとう。」
他に言葉が浮かばなかったし…。これ以外の言葉など、必要ない気がした…。
「君にさえ、そう思ってもらえてば…充分だ。」
八雲はそう言って…左手で頭を、自分の胸に押し付けた。
晴香が泣き止むまで、ずっとそのまま……。

「大丈夫か?」
「ん……平気。」
そう言って晴香は顔を上げて…少し疲れたように笑った。
「お医者さんは?…挨拶してこなきゃ…」
「小沢先生で行ってくれよ?」
八雲がそう言うと、晴香は少し膨れて
「わかってますっ」
っと行って病室を出た。
晴香のそんな後姿をみて…八雲は笑った。
「…………。家族…か。」
晴香が発した言葉を復唱する八雲…そうして、ふっと笑った。
結局、その後…そのまま帰宅することになった。

八雲は車を持っているが病院にはない。
晴香は車を持っていない。

結局、2人で電車で帰ることになった。
家は同じ区内ではあるが、近くはない。
「………」
電車に揺られて晴香は転寝をしていた…。
「……次、下りる駅だぞ?」
八雲がそう言い、晴香野方を揺らす。
「ん………。」
何度か瞬きをして…電車の中の路面図を見る…。
「…って…まだだよ?」
「…………。」
家まで付いてくるつもりか?
そう、目で訴える。
「…夕ご飯ぐらい作ってあげるわよ。」
晴香が少し…不機嫌そうにそういったので、八雲はそれ以上何も言わなかった。

八雲の買物(冷蔵庫が空らしい…)に付き合って…スーパーで買物をした後、家に着いた。


「…なりたいか?」
「え?」
八雲が何を言い出すのか、わからなかった晴香は…そう聞き返してしまった。
夕食を作っている最中にそういわれたのだから…仕方ないといえばそうだが…。
「なるって…なにに?」
菜ばしを持ったまま振り替える晴香。
「……家族。本当の、家族に…。だ。」
「……」
「……君が…そうしたいなら…そうしてもいい。」
今日みたいに、辛い思いをするなら……。
八雲がそういうと晴香はゆっくり頭を振った。
「やだ…。ううん…家族になるって言ってくれた事は凄くうれしい。」
「………じゃぁ、何故だ?」
否定する原因が見つからない八雲は首をかしげた。
一応、プロポーズ…のつもりなのだ…。
「もしそうしたら、一緒の職場にいられなくなるじゃない!」
教員同士の結婚…それが同じ職場の場合は大概どちらかが転勤させられた後で結婚を発表するのが、暗黙の了解である。
「…結婚と…そんなこと天秤にかけるのはおかしいかもしれないけど…」
離れるなんてヤダ。
っと…小さくそう、呟くそうに言う晴香。
「…だって、住む場所だって別々なのに…これで一緒に入れなくなったら…心配じゃない。」
一緒に住めばいいだろう…っと喉まででかかった言葉を飲み込む八雲。
「浮気とか?」
「……もある…。」
っというがそれが全てなんだろう…それ以来黙ってしまった。
「…わかったよ、聞かなかった事にしてくれ…。」
君もまだ、仕事したいだろうしな…。苦笑交じりの八雲のそんな声。
「…うん…でも!」
晴香が口を開くより早く、八雲が唇でそれを塞ぐ。
「分かってる。皆まで言うな」
苦笑して八雲がそう言った。

「…家族、である事には…変わらない…。」
そう、たとえ籍は違っても…。
同じ家に住んでいなくとも…。
職場では喧嘩も多少しても…。
2人の間にある絆は家族と呼べるものだった。


「うん……。」
満足そうに笑う晴香は…菜ばしを置いて、八雲に抱きついた。




鍋がなるまで…そのままで……。


END
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大人になった
八雲はすっかり大人って感じですが晴香は変わらないなぁ(笑)。
いや、なんか斉藤先生が実際にいたらファンになる女子生徒が多いような気がします。
さりげなく優しいから。
ほら中学生の頃に八雲に恋した女の子のように。
うん、きっとモテモテだから晴香は離れたくないんですよ!(←勝手に決め付けてる)
悦子 2007/11/06(Tue)18:32:59 編集
Re:大人になった
悦子さん。コメントありがとうございます~。
晴香は変わらないに少し笑ってしまいました(笑)
変わらないというか…八雲のペースに巻き込まれてる感じですかね~。(一応フォロー)
そして、八雲先生人気説は大いに賛成です!
かっこいいし、若いし!痛みをちゃんとわかってくれそうです。
晴香は近くでそれを見てるからこそ、離れたくない。
ふふふ…よくわかってくださっててにやにやしっぱなしです(笑)
【2007/11/10 21:22】
いぃですね!!教員編!
お久し振りです!いやぁ~先生な二人もまた違ったかんじでいいですねっ♪白衣八雲!大変良いっっ!!まさか理科の先生で来るとは…なんとなくガリレオの湯川先生を思い出すのは私だけか…?(笑)あ、八雲嫉妬編(勝手に命名ww)の方は黒でもヘタレでも構いません!なんでもこぉ~いっっっっ(壊)
楽しみにしてますので何卒宜しくお願いしますです。でわでわ。
すぅ。 2007/11/06(Tue)17:06:43 編集
Re:いぃですね!!教員編!
すぅ。さんコメントありがとうございます。
理科の先生にしたのはビーカーでの湯沸しと私が白衣を着せたいがためです。
八雲は文系よりは理系のイメージなので。
そして、嫉妬八雲は了解しました!
ふふふ…待っててくださいね(怪)
【2007/11/10 21:22】
ビバ!サド八雲祭り♪
綾っさ~ん、いつやるんですか~?(←え、開催決定?!)

こんばんわ、続き前の文章を読んで、「え、何、教員設定でサド八雲?」と勝手に思い込んでいたにゃるでございます…どんな思い込みだよ!ああ、自分が恐ろしい…(←今更)
久しぶりですね、教員シリーズ。最近は危険な話多かったですもんね~(←罠掛けといて他人事か?)。白衣の斉藤先生…むふ。ちょっとSっぽいよね!(←だからヤメロ)
結婚より『同僚』をとったヤキモチ晴香に乾杯☆

ありゃ?ネタ提供者ですと?!そんな大層なもんじゃないですよ~。ただ綾さんを罠に…いやいや(笑)
にゃる 2007/11/06(Tue)02:50:21 編集
Re:ビバ!サド八雲祭り♪
どうも、こんばんにょ~。祭りの開催時期は不明です(笑)

教員設定でサド八雲…もあながち間違ってないです、この設定の八雲は基本意地悪路線ですので。(にやり)
そして白衣&眼鏡は私の趣味です(言い切った。)
絶対似合うと思うんだ!
これに関しては、晴香の中での結婚の優先順位ってあんまり高くないんですよね。
職場は一緒で毎日会えるし、確かな絆もあり…仕事も楽しい。なのでああいう発言です。

そして…。罠を仕掛けた張本人が逃げました!(笑)
はっ…これが噂の放置プレイデスか!?(やめなさい)


ま、何はともあれ、ネタ提供&コメントありがとうございました!
【2007/11/10 21:21】
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