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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月19日 (Sun)
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2007年11月01日 (Thu)
10月中にUPするつもりが11月になりましたな(汗)



拍手お返事

28日23時
拍手ありがとうございます!
おっしゃるとおり!すべてはあの人のおかげ(笑)です!(言い切った)
やはり誰かが突かないと2人の仲は発展しそうに無いですからね~(さり気にひどい事を)
ヘタレも黒様もお気に召したようで光栄です(笑)




長文メール…ですがさして長くない(苦笑)

恋人成り立てNOT同棲



「やぁ。」
最近…そんな声が聞こえなくなっていた。
この、映画研究同好会の部屋に………。


「…………。」
八雲は、相変わらずの場所で相変わらず、読書をしていた。
ふとした瞬間……。
無造作に机の上においてある携帯に目が行く。
そうして本に目が戻る………。
「………。」
携帯を気にしている自分に気付いて苦笑した。
晴香が姿を見せないのが気になるなら、こっちから連絡を取ればいいだけの話なのに。
なんとなく、悔しい気がして出来ないでいた…。
「…何を意固地になってるんだ、僕は…」
そう呟いて八雲は本を閉じた。
そうして…携帯を開いた
暫く考えたあとで…八雲は文字を打ち始めた。

『何かあったのか?トラブルなら、さっさと僕に知らせに来い。どうせ君一人じゃ片付けられないんだから。』

送信して思う
どれだけ素直じゃないんだ。僕は…。

『トラブルじゃないから大丈夫。』

その一文が、やけに冷たく感じた。彼女らしくない…そっけなさ。

『……なんで、最近来ないんだ?…無理に来いとは言わないが…いつもいない奴がいないと調子が狂う。』

『狂っちゃえばいいじゃない。私の予定と八雲君の予定は合致しないんだから。』

明らかにおかしい。
八雲は眉間に皺を寄せながら携帯に向かった。何があったかは知らないが重症だ。

『…本当に、何があった?』

『何もないって言ってるでしょ!』

『何もない、メールじゃない。』








返事が、来なくなった。








メールでは埒が明かないっと思った八雲は電話をかけてみたが出る気配は無かった。

「まったく…都合が悪くなったらだんまりか…?」

っと言うものの…送信したメールを見返すと自分の送信も随分そっけないっというか…素直じゃない。
機嫌が悪いのを煽る形になってしまったのかもしれない…っと…八雲は思った。



『言い方が、悪かったよ。それは謝る。その、心配なんだ、君が。
君の姿が、見えないと不安になる。………本当に、大丈夫なんだな?』








返信が、来た






『怒って…無いの?』
その文字から、不安げな晴香の顔が八雲の頭に浮かぶ。

『怒る?…僕が怒る理由なんて無いだろ?僕の方こそ…なにか、君を怒らせてしまったのか?…君が逢いに来ない原因は、僕にあるのか?』

『違うそうじゃない…。その………本当に怒ってない?』

『怒ってない、だから教えてくれ、君が来ない理由。』




『この前…お菓子。』


それだけのメール
だが八雲には見当が付いた。
そんなことを気にしていたのかっと思うと…言いようもない感覚が迫り上がってきた。
嫌か嫌じゃないかで言えば嫌じゃない…
これが愛おしさ…っと呼ぶべきものなんだろうか。
八雲はそんなことを思いながらメールを打った。


『気にするな。誰にだって失敗はある…それに…ちゃんと美味しかった。』

『そのフォローって…フォローになってないわよ。自分で食べたんだから…どれだけ甘いか分かってる。』

『甘い=まずいじゃないだろ?』

『…だって八雲君、甘いのあんまり好きじゃないでしょ?』

『一応、僕も一般男性に入るわけだし…。好きな女性が作ってくれた料理は美味しく感じるって…法則に当てはめても良いだろ?』







『……。美味しかった?』





『あぁ。初めての君の手料理だ…ちゃんと美味しかった。そもそも、君に聞かれたとき僕が甘いのが苦手だといってなかったのが悪いんだ。君は悪くない』

『ほんとに?ほんとーに?』

『疑り深いな?僕を信じろよ。…そんなに信用されてないのか?それとも…言い方が悪いのか?…最初にちゃんと、美味しかったって言わなかったのが悪かったのか?』

『違う違う!八雲君は悪くないよ。ちゃんと信用してるし、……信じてる。』

『そうか…ならよかった。また、作ってくれ。…君の料理がもっと食べたい。』






次の着信音で携帯を取る…メールかと思ったら電話だった。
「もしもし?」
「八雲君?」
「…そうだが……どうした?」
「……あの、ね」
「?」
「大好きだよっ!八雲君!大好きだからね!!」
いきなりの絶叫に思わず携帯を耳から数センチ離す。
「どうしたんだいきなり。」
「だって怒ってたと思ったんだもん…なのに、なのに…なんでそんな…嬉しいこと言ってくれるの?」
「…事実だ。君が気にしすぎなんだ。」
「うぅ…だって、初めて作った料理が失敗だったら誰だって凹むわよ。」
「…じゃぁ、作ってくれただけで嬉しかった僕は…相当、幸せのハードルが低いな」
「いいの。つ、次は…失敗しないから!次はお菓子じゃなくてもいいよね?」
「あぁ。なんでもいい」
「じゃぁ、次は腕振るうね、取っておきのディナー食べさせてあげる。お菓子以外は自信あるんだから!」
「期待して………」



「…?どうしたの」



「いや……楽しみにしてる。ディナーをね…」

「………?うん」

「じゃぁ、もう切るぞ。」
「うん。明日、そっち行くね」
「あぁ…。」


電話を切った八雲の顔は若干赤かった。
「……無意識、無意識だっ!意味はない。他意はない!」
と…呟きながらも…まだ、顔の赤みはおさまらない。




晴香が八雲の行動の謎に気付いたのは、それこそ…ディナーを作り始めたころ…だった。




END

何に赤くなってたのかはご想像にお任せします(笑)


長文メールネタ、あと1、2個考えてますが…どうしましょうかねぇ?
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更新ほやほや?!
ついさっきですか!どうも~、にゃるです~♪

ご想像に任されました!…んふふ…(←ヤメロ)
とっておきのディナー、期待しちゃうよね!私も期待するさ!(←何でだ)んん!それでこそ健全な青少年!(←煽るな)

長文メールネタ、どうしようも何も、当然書いてもらわないと!(←相変わらず鬼)
にゃる 2007/11/01(Thu)01:02:09 編集
Re:更新ほやほや?!
にゃ~(←こんばんにゃ~の意味・略しすぎ)

ご想像、多分ばっちり的中です(笑)
まぁ、私が書いたんで、分かりやすかったとは思いますけれど(笑)
晴香はそこまで考えてないんですけどね~。
ただ、夕飯を一緒に食べたい(八雲的にはこの時点ですでに問題)だけなんですけどね~。
健全な青年は想像力が豊かなのでございました(マテ)
えぇ、いろいろと(爆)

長文メール…は、まぁ、ね、おいおい(笑)
では!なにやら乱文失礼します!
【2007/11/01 23:38】
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