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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月19日 (Sun)
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2006年06月15日 (Thu)



祝!10000ヒット~!!!

サイト立ち上げて約2ヶ月私にとってはびっくりの早さです。

これもここにきてくださってる皆様のおかげで、感謝の一言です。

う~ん…ボキャブラリー不足だ…。(苦笑)
この喜びをどう表現したらいいのか…??
いろいろ…表現は浮かびますが…どれも微妙(苦)

お礼は…来週末までにはっ…!
…方向性はあれでいいのか疑問ですが(苦笑)


さて、ありがとう!の気持ちをいっぱい込めて
今日も糖度高めで突っ走ります!(笑)



♪情けない顔をして立ち止まった僕の
 背中を押してくれたのは君。



耳に慣れた声。

そして、その声で紡がれる歌

♪それでも、負けないようにと…
 握り締めた手を離さずにいてくれた




まどろみの中で聞こえるそれ。


♪君は言ってくれたね。
『かっこ良くなくたっていい。あなたはあなたのままでいい』
 だからその言葉、君に返すよ。
最高の装飾リボンをつけて



朝のこの時間が晴香は好きだった。

この歌のシンガーはもちろん八雲。

♪君は君のままでいい。そのままの君が僕は好き。
悲しい顔だって隠さなくていい、僕がそれを笑顔にしてあげるから。


心地よい子守唄のように…再び眠りへと誘われるが、ここで寝てしまっては1日が始まらない。


目を擦りまだ目覚めていない身体をゆっくり動かす。

「…八雲君。」

ベッドに座っている八雲のシャツを引っ張る。

「なんだ…起きてたのか?」

人が悪いな

そう言いゆっくり晴香の髪の毛を撫でる。

「…おはよう。」

その手を握りにこりと笑う晴香。

「あぁ。おはよう。」

いつからか、八雲が歌を歌うの聞いて起きるのが日課になった。



「ねぇ、八雲君?」
「なんだ?」
「あの歌、なんていう歌なの?」
枕の上に腕を組み晴香がそう訊ねる。
「え?」
一瞬、ぎょっとした顔になった八雲
「?」
「…………聞いて…たのか?」
これでもかといわんばかりに顔を顰める八雲。
朝からそんな不快な顔をしないで欲しいと思うのだが…。
「八雲君の声って…綺麗だよね。」
「聞いてたんだな?」
そんなに聞かれていたのが嫌だったのか…八雲が念を押して訊ねて来る。
「…半分ぐらいは寝てたけど…聞こえてたよ?」
「今日だけか?」
「ううん。ずっと前から。」
「………………」
額に手を当ててはぁっと…ため息を付く八雲。
「…そんなに聞かれたくなかった?」
ここまで嫌がられるとなんだか悪い事をしたように感じる。
八雲はその質問に答えずじっと何かを考えていた。

「君に…」
八雲がらしくないぐらい小さい声で話し出す。
「え?」
「………君に、この歌を聞かせたいと思って…練習してただけだっ。」
ぼそぼそっと…そう言って晴香から顔が見えないようにそっぽを向く。
「じゃぁ…今から聞かせて?」
「嫌だ!」
見事にその提案は一刀両断された。
「どうしてよ?」
「……まだ、…君に聞かせれられるほど上手くない」
「上手じゃなくても、いいよ?」
「…僕が嫌なんだ…」
「じゃぁ…毎朝、練習するの聞かせて?」
「……僕は聞かれたく…ないんだが…。」
そう、困った顔をする八雲。
「私が聞きたいの。」
座っている八雲の足の上に腕をのせて八雲を見上げる。
「……なら、君も歌を歌ってくれ。できれば夜に。」
そう言うと再び晴香の頭を撫でる。今度は少し乱暴に。
「…君の歌が聞きたい。」
「いいよ。寝る前に歌ってあげるね。」
にこりと笑う晴香
「そうだな。…」
つられて八雲も笑う。



夜の歌

朝の歌


君の歌で眠りたい


あなたの歌で目覚めたい



END




作詞・綾です(苦笑)


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