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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月19日 (Sun)
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2006年05月30日 (Tue)
季節の変わり目…ですね。
私、敏感肌でして……。
肌荒れがひどくて、かゆいんです…この時期。


ぎゃぁ~~すっ!!


かゆみを感じる神経細胞なんていらんっ!!
と、おもうのです…。

うぅっ…

あ、新サイト様追加。
最近八晴サイトさまがおおくてほくほくです♪
かくいうここも、そんなに古株ではないですが(苦笑)



拍手~

クロさん
ただいま、簡単なプロフィール製作中です(笑)
週末ぐらいには、お知らせできると思いますので、もうしばらくお待ちください。


連城さん
いつも嬉しいコメントたくさんありがとうございます!
コメントを読んでる私は相当ニヤニヤしていて怪しいです(苦笑)
晴香は酒を飲んだら記憶がとぶと思ってます(笑)
君は自分に~のくだりを言っている八雲は相当にやついているかと(笑)
八雲的には嬉しいのですよ、思われてることが(言いませんが)

なんか…変な文でごめんなさいっ!!(汗)




で、今日のは昨日の晴香の記憶がとんでる部分(笑)

我が家の晴香が酒を飲むと5月6日の小説のようになります。
こんなの、晴ちゃんじゃない!って方は今日のは読まない方がいいです(笑)





実習もようやく折り返し地点。
特に報告義務はないのだが教授に相談したいこともあり、晴香は大学へと足を運んでいた。
太陽は沈んでしまい、その残光だけが雲を朱色に染めていた。

教授の研究室を後にしてふと足が止まる。

このまま帰って明日に備えるべきだといっている自分と

久しぶりに八雲の顔が見たいといっている自分


ちょっと逢うだけならいいよね。

そう決めて、隠れ家に向かう道を歩き出す。


ここで後者を選ぶあたりやはり、恋する乙女か…。


「やぁ。」
と、ドアを開ける晴香。
「君は時間感覚がないのか?」
八雲が不満そうな声で迎える。
いつもは何もない机の上に、弁当が置かれている。しかも食べかけ
「あ。ご飯中だった?」
「それ以外の何に見える?」
そう言うと八雲はコップに口を付ける。
「…またコンビニ弁当なの?」
いつもの場所に座って、そう訊ねる
「ここで自炊ができるとでも思ってるのか?…」
どうして、八雲との会話はこうクエッションンマークが続くのか
「もう、いいわよ。折角心配してるのに」
そういうと鞄を置いて冷蔵庫を開ける。
「…あれ?この前置いといたお茶は?」
「もう飲んだに決まってるだろ」
弁当の食べかすを袋につっこみ、ゴミ箱に捨てるべく立ち上がる八雲。
「何で飲んじゃうのよ?」
「君は賞味期限って物を知ってるか?」
「失礼ね!知ってます!」
そう言うとむすっとした顔で椅子に座る晴香。目の前に八雲の飲みかけのコップ。
お茶が飲みたかったのと、八雲に怒ってるのとが合さって、そのコップに口を付ける。
なんか味が変だと思いつつも全部煽る晴香。
「そこのコップのは飲むなよ」
完全に遅い八雲の警告。
「八雲君…。」
振り返った八雲はそれを見て顔を顰めた。
「飲むなといっただろ!」
「遅いの!これ、お茶…じゃない?」
「酒だ。飲む前に気付け!」
頭をがりがり掻いて八雲がそう言う。
「なんで、こんなとこに、あるの?」
「後藤さんが置いていった。『俺は焼酎派だ』とか言って」
「そ…なんだ。」
「まだ意識はあるな?」
椅子に座っている晴香の傍の床に片膝を付いて顔を覗き込む。
「…なによ…それぇー」
呂律が怪しくなってきた…

思わずため息を付いてしまう。

彼女が酔ったらどうなるかは…もう嫌というほど知っている。

さっさと家に連れて行くほうがいいな。


「ねぇ。」
晴香のそんな言葉で八雲の思考は中断された。
「なんだ」
嫌な予感が全身を包む。
「私、先生に向いてないのかな…?」
予想に反して問われたのはそんなこと。
「…上手く…できないんだ…授業……。」
どこか虚ろな目をしている晴香。焦点が定まっていない。
「…先生、に、向いて、ない、の、かな…」
一言一言確認するようにして言葉を発する晴香。
「…向いてなかったとしても、君はそれをしたいんだろう?」
「うん…。」
「なら、頑張れるだろ?」
うつむき加減の晴香の顔を覗き込むように話しかけるがやはり焦点が定まっていない瞳。
少し、泣きそうになってしまっている。
「頑張れる…けど…。」
「けどじゃない、…君は教師には向いていないと思わないぞ。」
「…?」
「…君は、大学生に…教えることができたんだ。」

そう、僕は君に教えられたのだから。

人を好きになるという感情を

誰かを守りたいと思うことを

無償の愛情を


利用か、奇異か…その2種類で人間を分けようとしていた僕にそれを教えてくれた


君は言葉でなく態度で教えてくれた。

「君の優しさは…少なくとも2人の人間を救ってる。」
僕と…真人少年と…。
君は、気付いていないだろうけどな……。


「最初から、上手くできる人間なんて居ないんだ。」


あまり言っては君は…逆に力みすぎるだろうから…


「頑張れ。」

ぽんっと…頭に手を置いて、それだけ言う。





「ありがと。」
にぱっと笑うといきなり抱きついてくる晴香。
その反動で八雲は肘を床に打ちつけることになった。
そして晴香の体重分の重みが身体に乗る。
「ありがと~~。」
ぎゅうっと、八雲の身体を抱きしめる晴香。
「…………。」
晴香の身の変わりようについていけず唖然とする八雲。
「八雲君好き~」
猫のように頬ずりする晴香。
「…酔っ払いめ。」
「いいもん、酔っ払いで~」
そう言ったかと思うと鎖骨に妙な感覚。
「!?」
カプッと…噛まれたと分かったのは…すぐ。
噛むのをやめたかと思うと今度は強くキスをする。
「おい…?」
怪訝そうな八雲をよそに
「大好きだよ。」
と、無邪気に言う晴香。

痛いぐらい抱きしめられていた力が弱まる。

そして、

すーっ

という、声というか…音。

「……ね……た……?」

寝たのか?

この状態で!?


「…自己管理ぐらいちゃんとしてくれ。」

酒を飲めばどうなるかぐらいいい加減分かってくれ。

身体を起こして一旦晴香の身体を退ける。

さて、どうやって連れて行こうか…。




結局、晴香を負ぶって家まで連れ帰った。
途中通行人に妙な目で見られたがそんなことは気にしている場合じゃない。
気を抜くと背中の彼女はすぐにずり落ちてしまう。

「おい、着いたぞ。」
「ん~~?」
声を掛けてみるが返事らしい返事は返ってこない。
仕方なく、晴香の鞄から鍵を見つけ出し部屋に入る。
ベッドに晴香を下ろし、早々に退却しようと踵を返したが
「やくもくん。」
と…呼ぶのが聞こえてしまった。
ゆっくり振り返ると相変わらずの焦点の定まっていないとろんとした目でこちらを見ている
「大好き。」
「………」
「やくもくんは?」
「…好きだ。」
「ほんと?」
「あぁ。」
「じゃぁ、オヤスミのキスして?」

相変わらず、酔っ払うと妙な事を言い出す。

が、ここで臍を曲げられてはこんなやり取りを永遠と続けなければならないのも、分かっている。

「お休み…」

耳元でそういってから軽く唇を合わせる。

が、そこで終わらないのが酔っ払いの怖いところ。

「捕まえた~。」
ぎゅっと、首に腕を巻きつけてしまう晴香。
「寝るんじゃなかったのか?」
「…ん~??」
……まったくもう……。
「赤い…ね。」
片方、腕を巻きつけたまま、そこを指でつつく。
「やくもくん…は…。わたしの…だもんね?」
「…あぁ。そうだ、そうだからもう寝ろ。」
晴香に話をあわせる八雲
「わたし…は…。やくもくんの…だからね?」
「…そうか…。」
「うん。」

満足したのかにこりと笑って目を閉じる晴香。

寝た。

もう起きないでくれ

そう思いながら早々に部屋を後にする。


「おやすみ。晴香」


ガチャリと

オートロックの音がやけに大きく聞こえた。


END


ご飯とお酒はどうよとか、突っ込んじゃ駄目です!(笑)
リクも一緒に消化……だめ?


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