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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月20日 (Mon)
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2006年05月22日 (Mon)
くはぁっ!!

実験レポ終了。
終わらなければ風呂に行かないつもりでしたが、終わったので風呂に直行。
風呂上がりで、すっきりさっぱりです(笑)

さて、今週のタイムリー先生(笑)は(先週の日記参照)
ダンスの話をしだしましたよ。
サルサがどうのこうの、ルンバがどうの…

ダンスといわれて思い出すのは…。
八雲たちの大学の学園祭で舞踏会をやる設定で、八→晴で誘って出席ってどうよ?
と、妹に妄想をぶちまけたら。
「ありえない」
と一刀両断された思い出あり(笑)
…ありだと思うのになぁ?


拍手お返事
21日
22時:コメント、ありがとうございます。あれだけ見たら八雲の行動がまったく謎ですが(苦笑)
そういっていただけて嬉しいです。
背後にはご注意くださいね(笑)

23時:同じ方…ですよね?沢山ありがとうございます!
どれもこれも、にやっとするものばかりですね♪
ネタがなくなったら使わせていただきます!(爆)
最初の二つは、結婚前シリーズで(笑)



ってわけで、結婚前シリーズ再開です!


18日小説の、ちょっと前のお話。





風呂から上がって来た君が、じっとこちらを見てたかと思うとそろそろと近づいてきて
ぎゅっと、裾を引っ張られた。
「…どうした?」
キッチンの片付けをしていた手を止めて、振り返る。
「な、なんでも…ない!」
そう言うと、パタパタとリビングの方に行ってしまう。

一体何がしたかったのか分からない。

が、ひとつだけ分かった事は…

君が、僕に隠し事をしてるということ。

君の行動パターンなんて、もう殆ど把握している。


……何を隠してるんだ?



風呂上り。
洗面所で髪の毛を乾かしていると
「八雲君。」
そろっと、洗面所のドアが開けられる。
「なんだ?」
ドライヤーを切り顔をそちらに向ける。
「…ちょっと。いい?」
何故かクッションを抱き抱えている晴香。
「…別にいいが、もう少しでそっちに行く。待っててくれ。」
「うん…。」
そう言うとダッと踵を返した。
相変わらず、何がしたいのか理解できない八雲だった。

リビングに戻るとさっきと変わらずクッションを抱えて晴香がソファーに座っていた。
「八雲…君。」
「どうしたんだ?一体。」
晴香の隣にストンと腰を下ろし、顔を覗き込むようにして話しかける。
「あのね…」
見つめられているからか、顔が赤い晴香。
クッションで顔を半分以上隠して…聞き取りにくい声で一言。

「子ども、できたの」


言葉の意味を理解するのにしばらく時間を要する。


「ほんと…か?」
口から出てきたのはそんな間抜けな質問。
「うん。今日……病院に行って来たら、3ヶ月だって」

「…そうか。」
気の利いた言葉なんて掛けてやれない。だから、一言だけ。


「……ありがとう。」


「え?」
「?」
「……いいの?」
「なにがだ?」
「…産んでいいの?」
「君は、僕がおろせとでも言うと思ってたのか?」
「だ、って…。」
「君がどう思っていようが、僕は産んで欲しい。」
その言葉が引き金になったように晴香が泣き出した。
「何で泣く?」
「ふ、…あん…だ…た…の」
嗚咽交じりに必死に言葉を紡ぐ晴香。
そんな晴香を正面からぎゅっと抱きしめ身体を抱き寄せる。
「僕は…父親がどうあるべきかなんて分からない。だが。最初はみんなそうだろう?…」
髪をゆっくり撫でながら、言い聞かせるようにゆっくり話す。
「不安がることは何もない。一緒に、頑張っていけばいいんだ。」
「…ぅん…」
八雲の腕に抱かれながら大きく頷く晴香。
「僕は、全身全霊で…君たちを…幸せにするから。」
「…八雲…君」
「だから、産んで欲しい。」
「私も…産みたい。八雲君との…子ども。」
顔を上げてにこりと笑ってみせる晴香。
「笑ってるのに、泣くなよ。」
苦笑気味に涙を拭う八雲。
「うん…。」
今度こそ、本当に笑顔でそう返事をする晴香
「…その…触っていいか?」
八雲が若干照れくさそうにそう言う。
「?いいけど。まだまだ分からないよ?」
「…大きさの問題じゃない。」
そう言うとクッションを退けそっと下腹部に触れる。
晴香の言うとおりまだ分からないが、ここに確かに命がある。
不思議と、暖かい気持ちになる。
「君に似るといいな」
「え?」
「子どもは君に似るといいって言ったんだ。」
少し赤い顔をして八雲がそう言う。
「…八雲君に似ても可愛いと思うよ?」
くすっと笑う晴香。
「可愛いのなら、…女の子だな。」
「子どもはみんな可愛いものよ?八雲君だって、子どもの頃可愛かったし。」
「………君に似たほうが、可愛いに決まってる」照れたようにフイッとそっぽを向く八雲。
それが嬉しくてぎゅっと八雲に抱きつく。
「名前。何にしようか?」
「…気が早いな?」
「いいの。」
底心嬉しそうにそう言う晴香。




早く、逢いたいね


私たちの…子どもに。



END

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