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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月19日 (Sun)
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2006年05月17日 (Wed)
最近の私の野望。(?)

1、本格ミステリーが書きたい。
2、未来設定、家族話が書きたい。

1のほうは、まだまだ草案中。
2はいろいろ考えてニヤニヤしているところです(苦笑)


もっと、自由な時間があれば…


あ、今日も、結婚直前シリーズです(笑)


「いい加減、その八雲君は止めろ。」
珍しい八雲からの要望は

こんな事だった。

「…その間抜けな顔はいったいなんだ?」
「ま、間抜けってなによ?」
ポカンとしてたのは事実だけど、間抜けはないでしょう?
「言葉通りだ。」
「…どうしていきなりそんなこというの?」
「このままだと、永遠に君に『八雲君』と呼ばれかねない。いい機会だから呼び方を変えろ。」
「いい機会って…結婚のこと言ってるの?」
「それ以外に何がある?」
「…子供ができたら、自然に変わると思うけど?」
「僕は君に『お父さん』なんて呼ばれたくない。」
底心嫌そうな顔の八雲。
「じゃぁ、なんて呼べばいいの?」
「八雲でいい。」
「………。」
八雲…ねぇ。…なんか。照れくさい。
「…じゃ、じゃぁ。八雲君も私の事、名前で呼んでよ」
「呼んでるだろ。…時間限定で。」
「げ、限定じゃなくて…いつも、呼んで欲しいの。」
「君が呼んだら、考えてもいい。」
どうしても私に言わせたいか。
「分かったわよ。言えばいいんでしょ!」
少し荒い口調で、そういったはいいが、じっと見られると、言うにいえなくなる。
「そんなに見ないでよ。」
「別に君を見てるわけじゃない。」
そういうが、視線を全然逸らさない。
はぁっと。大きく息を吐いてゆっくり口を開く。
「や、八雲」
心の中で「君」をつける。
いきなりは、やっぱり呼べない。
そんな事を思っていると。くっくと笑い声が聞こえてくる。
八雲だ。
「やっぱり、八雲君でいい。」
「え?」
「名前を呼ばれるたびにそんな顔をされたら、僕が笑い死にをする。」
「な、なによそれ!」
「自分の顔を見てみろ。緊張しすぎだ。」
まだ苦しそうに笑う八雲。
「だから、八雲君でいい。」
「……うん。」
こくっと頷きながら返事をする。
「晴香」
「え?」
「なんだ?呼んで欲しかったんじゃないのか?晴香って。」
いって欲しい…でも。なんだか気恥ずかしい。
「呼んで欲しいけど…やっぱり『君』でいい!」
「なぜだ?」
「や、八雲君がそんなに見つめて言うから」
「見つめてるわけじゃない。君は被害妄想癖でもあるのか?」
「ありませんっ!」

ずっとずっと


その呼び方で呼び続けて…





END



一瞬。
ダーリン。ハニー。にしようかと思ったけど流石にやめた(笑)


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