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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月19日 (Sun)
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2006年05月16日 (Tue)
祝!3000HIT!です(笑)


…それぐらいしか、今日の日記に書くことはありません(苦笑)




今日もまた、未来のお話。




帰ってくる返事がわかっていても、ついつい聞いてしまう…。
「ねぇ。八雲君?」
「なんだ?」

「私のこと好き?」


また

始まった……。

君から僕への質問が………。



「君はいったい何度それを聞いたら気が済むんだ?」
「だって、気になるじゃない?」
「嫌いな奴と結婚する人間はいないだろう?」
「そんな、理屈が聞きたいんじゃないの。」

ぎゅっと八雲の服を握る。

困らせてるのは分かってるのに

聞きたいと思う私は我侭ですか?

「ねぇ、答えてよ。私のことどう思ってる?」
「……君は、そんなことができると思っているのか?」
「え?」
「…僕の、君への想いが、言葉にできるぐらいで収まるとでも思っているのか?…って聞いたんだ。」
数秒置いて、面白いほどに顔が赤くなる晴香。

自分から聞いてるくせに、照れるのは反則じゃないか?


「で?答えは」
「思って…ないけど…。」
「それを分かってるなら、もう聞くな。」
そういうと、自分の足の上に晴香を座らせる八雲。
「言葉じゃ言い表せられないぐらい。君が好きだ。」
ぎゅっと後ろから抱きしめる。
「…でも、でもね。やっぱり言葉で言ってほしいの。」
腕の中から、八雲を見てそういう晴香。
「……だって、思いは見えないし、言葉で言ってくれなきゃ聞こえないから」
「…………。」
あぁ。八雲困ってる…。

ごめんね、こんなに困るような質問ばっかりして。

でも、聞きたい。


「殺したいぐらいに君が好きだ。」
いきなり聞こえたのは、少々物騒な言葉。
「え?」
「……君を殺して全部を、自分だけのものにしておきたいぐらい…。君が好きだ。」
これでどうだといわんばかりの視線を向ける。
「じゃぁ私は、殺されてもいいぐらい、あなたが好きよ。」

ポカンとする八雲。

この表情、結構好きだったりするんだ。私

「変な奴だな。君は」
何十回といわれてもう慣れたその言葉。
「今更?」
くすくす笑いながらそう返す。
「自覚があるのなら。治せ。」
「私の事を、変な奴なんて言うのは八雲君だけよ?八雲君が変なの。」
「…もういい。君はずっと変な奴でいろ。」
「それはそれで。微妙だけど…。」
「僕だけの変な奴で居ろ。」
分かったような分からないような理屈で丸められる。

本当は、言葉にしなくたって

どれだけ好きか。

どれだけ大事にされてるか。

どれだけ愛されてるか

ちゃんと分かってる。



言葉で言えない分


ちゃんと行動で伝えてくれるから。


皮肉屋で、意地悪だけど。

その分

優しくて、とても暖かい。


そんなあなたが、私は大好きです。





END

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